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海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~

中高生を対象に、鹿児島のサメを調べるサメ解剖教室をかごしま水族館で開催。サメ先生こと北海道大学の仲谷一宏名誉教授のオンライン指導のもと、県内の定置網等で混獲されたサメを一人一匹用いて観察、計測、査定、解剖を行う体験学習を実施しました。

2020.12.11

サメ先生こと北海道大学の仲谷一宏名誉教授のオンライン指導のもと、かごしま水族館でサメ解剖教室を開催。県内の定置網等で混獲されたサメを一人一匹用いて、中高生たちが観察、計測、査定、解剖を行いました。
鹿児島県内の定置網等で混獲されたサメを用いて、サメについて学ぶ機会を提供し、解剖等の体験学習を通して「サメ」や「海」への興味や理解を深めてもらいました。

日程
2020年8月23日(日)12:00~16:00
開催場所
かごしま水族館
参加人数
中学・高校生 16人 
主催
かごしま水族館
共催
北海道大学大学院水産科学研究院

観察・計測・査定・解剖して鹿児島のサメを調査

8月23日(日)に、「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」をかごしま水族館にて実施しました。
かごしま水族館のホームページやFacebook、館内掲示、鹿児島県内の中学高校へのチラシ配布、報道機関へのリリースでイベントを告知しました。定員を超える多くの応募があり、抽選で選ばれた16名で実施しました。

イベントは以下の流れで実施されました。
サメ解剖教室は、観察(撮影・スケッチ)、大きさを測る(計測)、種類を調べる(査定)、解剖を、当初サメ先生として知られる 仲谷一宏北海道大学名誉教授に直接指導をしていただく予定でしたが、新型コロナ感染症対策でウエブ会議システムを利用したオンラインで指導をしていただき、会場では当館の飼育職員が指導する方法に変更して実施しました。
最初に、仲谷先生から科学論文をテキストに生物を調べる意義や楽しさ難しさについて体験談を交えたお話のあと、最新のサメに関する研究成果をわかりやすく解説していただきました。そのあと計測器具や記録用紙、解剖道具等を配布し、「1.撮影・スケッチ 2.測定 3.査定 4.解剖」の項目で進行しました。 

1.撮影・スケッチ
一人に1匹のサメを渡し、魚体のクリーニングをしました。撮影班とスケッチ斑に分かれ、撮影とスケッチで外部形態を記録しました。
2.測定作業
サメの測定図を基に全長、尾叉長、各部位を順に細かく測定しました。
3.種の査定
分類学の基礎についてレクチャーを受け、魚類検索表を用いて種の査定を行いました。
4.解剖
内臓器官を観察するため、解剖を行いました。まずは、ハサミで腹部を切開し、各臓器の位置等を確認しました。

参加者は、慣れない作業やサメ特有の匂いに戸惑いながらも、普段なかなかできない体験に大変満足したようです。
当日は、鹿児島放送と南日本新聞社の取材があり、イベントの様子が紹介されました。




<チラシ>

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:16人