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その“サーモン”どこから来たの?2020 ~海と日本PROJECT~

サケのふるさと千歳水族館と北海道大学大学院水産科学研究院および回転寿司店を北海道内で展開している企業とが協力し、寿司ネタとしての「サーモン・サケ」に焦点を当てた五感で体験する食育イベントを行いました。

2021.02.26

サケのふるさと千歳水族館と北海道大学大学院水産科学研究院および回転寿司店を北海道内で展開している企業とが協力し、「サーモン・サケ」を五感で体験する食育イベントを行いました。小学生などの親子連れがお寿司握り体験や水族館バックヤードツアーなどに参加しました。

サケのふるさと千歳水族館は、北の「海の宝」の代表格である「サケ」を中心とした飼育・展示と「サケ」を通した教育活動を長期間に渡り実施しています。本イベントでは、同水族館と北海道大学大学院水産科学研究院および回転寿司店を北海道内で展開している企業とが協力し、寿司ネタとしての「サーモン・サケ」に焦点を当て、座学、解剖、調理、試食といった五感で体験する食育により、「海の宝:サーモン・サケ」を理解してもらい次世代を担う若者に「海や水産」への興味や関心を高めてもらうことを目的としました。

日程
2020年10月10日(土)13:00~15:00

開催場所
千歳市 サケのふるさと千歳水族館 2階学習室

参加人数
26人

主催
サケのふるさと千歳水族館

共催
北海道大学大学院水産科学研究院

協力
株式会社ダブリュ・コーポレーション、北々亭 千歳店、鈴茂器工株式会社

聞いて、見て、食べて、「サーモン・サケ」を五感で体験!

今回は4回目で、これまでは7月に開催されていましたが、新型コロナ感染拡大の影響で10月となりました。あいにく、「海の宝アカデミックコンテスト2020」への応募の呼び水とすることは時期的にかないませんでしたが、ちょうどシロザケ(サケ)の遡上の時期で、イベントの内容を考えるとよいタイミングでした。

千歳水族館には、世界的にも珍しい、川底を観察できる窓が設置されており、海から戻ってきた産卵間近のサケを見ることができます。今回は、感染防止のため、参加は個人ではなくグループ単位で8組までとしました。参加枠はすぐに埋まり、キャンセル待ちが出るほどだったようです。当日は、残念ながら1組のキャンセルが出て、7組26名の参加となりました。小学生・幼児を伴った家族連れのグループが主体でした。イベントは3部構成となっており、サケにまつわるお話、お寿司用サケ解体実演、およびお寿司握り体験と水族館バックヤードツアーでした。

菊池基弘千歳水族館長の司会進行によりスタートし、北海道大学大学院水産科学研究院の報告者(清水宗敬・本事業実行委員)が、「北海道と世界の“サーモン”」というタイトルで話をしました。

まず、北海道のサケ(シロザケ)の話をして、食べ物だけでなく文化的にも大事な魚であることを説明しました。次に、ノルウェーでサーモン(タイセイヨウサケ)の養殖が盛んなのはフィヨルドという地形が関係していることを話しました。そして、養殖やふ化放流事業が抱えている野生魚の保護の問題を紹介し、まだ野生のサケがいる北海道の重要性を伝えました。

参加グループの子どもは主に小学生と聞いていたので、クイズをいくつか取り入れて飽きさせないように工夫しましたが、予想以上に年齢層が低く、話の内容は難しいものになってしまいました。それでも、大人の方々には興味を持っていただけたのと、子ども達は一生懸命クイズについて考えてくれました。

次に、北々亭を運営する株式会社ダブリュ・コーポレーションの高尾営業部長によるサーモンの解体実演が行われました。北々亭千歳店様に準備していただいたお寿司用サケ・サーモン(ノルウェー産タイセイヨウサケ、日高産シロザケ「銀聖」、チリ産トラウトサーモン、虎杖浜産ニジマス(森田養鱒場)およびロシア産イクラ)がずらりと並んだ横で、高尾営業部長による軽やかな説明と包丁さばきがあり、参加者はとても興味深そうに見学していました。

そしていよいよ握り体験となりました。参加者の密集を避けるために、2組に分けて、もう一方は水族館のバックヤードツアーを先に体験しました。このあたりに千歳水族館の皆様の感染予防対策に対する工夫が表れていました。握り体験も握りブースと握りロボットブース(鈴茂器工様ご提供)を準備し、密集を避けながらグループで体験してもらいました。北々亭のスタッフの方々もグループが変わるたびに丁寧に指導されていました。

試食会では、自分が握ったお寿司を美味しそうにほおばっていました。バックヤードツアーでは、普段見ることのない大きな水槽の裏側や“生”の飼育現場および水族館を裏で支えるポンプ・機械系統を見学しました。こちらも、菊池館長の軽やかな説明に、参加者は大きくうなずいていました。

今回は感染対策を第一にしたため、参加者はその分絞らざるを得なかったものの、様々な工夫により充実したイベントとなりました。報告者もイベント前後に観察窓から帰ってきたサケを見学させていただきました。帰り際に、参加いただいたご家族何組かに声をかけていただきました。特にサケが大好きだという小学生の女の子の笑顔が印象に残っています。本イベントに尽力してくださった、千歳水族館、株式会社ダブリュ・コーポレーション・北々亭および鈴茂器工株式会社の皆様に厚く感謝申し上げます。


メディア掲出
2020年10月13日 苫小牧民放

チラシ

 

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:26人