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2020 恵み豊かな2つの海~相模湾と東京湾の違いを知ろう 〜海と日本PROJECT〜

神奈川県内の各地で地元の海や海洋生物について学ぶイベントを開催。学びを深めてもらうため、神奈川新聞社の記者が各班の指導員として同行しました。

2021.04.01

八景島シーパラダイスやみなとみらいなど、神奈川県内の各地で地元の海や海洋生物について学ぶイベントを開催しました。研究員や漁業者への取材やビーチコーミング、乗船体験など、多彩な体験と学習により、学びを深めてもらいました。

神奈川県が面している2つの海(相模湾と東京湾)は地形の違いなどにより沿岸の魚から深海魚、遠洋マグロまで様々な水産資源に恵まれていますが、首都圏に面しているため経済成長による工業立地や埋め立て、生活排水の増加などにより水質環境の悪化に悩まされている一面を持っています。
イベントでは東京湾の研究を続ける海辺つくり研究会理事の木村尚さんや八景島シーパラダイスの飼育員さんを講師として招くほか、環境にやさしい石鹸を販売している太陽油脂ご協力のもと、体験や学習を通して学んでもらうイベントです。また、神奈川新聞社の記者が各班の指導員として同行し、取材活動の指導をすることで考えるきっかけをつくり、深く学べるように促します。

日程
2020年9月26日(土)~2020年9月27日(日)

開催場所
八景島シーパラダイス・長井水産・横浜周辺など

参加人数
21人(小学5~6年生)

主催
海と日本プロジェクトinかながわ実行委員会

ちびっこ記者による取材① 東京湾と相模湾

日時:9月26日(土)午前
場所:八景島シーパラダイス
講師:八景島シーパラダイス 横地和正

神奈川の特性の一つである相模湾、東京湾の2つの海に囲まれていることを学ぶ。東京湾と相模湾の境や地形、海流などによって生息する海洋生物の違いを知ることで、2つの海の違いを学ぶ。また各班毎に説明を受けた後に疑問になった内容などを研究員へ取材する時間をとることで、海の特性をさらに深く学ぶきっかけを作る。

ちびっこ記者による取材② 神奈川の漁獲と種類

地元の有力水産会社で神奈川の漁獲と種類について取材する。
日時:9月26日(土)午後
場所:長井水産
講師:株式会社長井水産 嘉山定晃

内容:相模湾と東京湾で獲れる魚種やその移り変わり、漁獲量の変化とその豊かな恵みを守るため漁業者として行っていることを横須賀で水産加工会社を営む長井水産の嘉山定晃さん(おさかなマイスター)に学ぶ。身近な2つの海にも関わらず、獲れる魚種が違うことなどを知ることで海への興味を深め、また豊かな水産資源の移り変わりや漁獲量の変化、その恵みを守る活動を学びながら、魚について考えるきっかけを作る。

ちびっこ記者による取材③ 海辺の生き物や漂流物

ビーチコーミングを通して海辺の生き物や漂流物を取材。(雨天のため)
日時:9月26日(土)午後
場所:和田長浜
講師:国立海洋研究機構OB 山田海人

相模湾の砂浜に打ちあがる海の「死にもの」を学び、その海岸がどのような地形や潮の流れでできているかなどの「環境」を学習。また、ビーチコーミングをすることで、きれいな浜辺を守る重要性を学ぶ。

ちびっこ記者による取材④ 海洋環境の悪化

クルーズ船に乗ってみなとみらいの湾岸を見学し、海洋環境の悪化を取材。
日時:9月27日(日)午前
場所:みなとみらい
講師:海辺づくり研究会 木村尚

東京湾(みなとみらい)を船に乗って、海辺つくり研究会の木村尚さんに説明を受けながら、藻場の活動現場や海洋環境の悪化について湾岸などを見学。
その改善策、アマモの育成やワカメづくりのワークショップなども行っている体験談も交えながら学ぶことで新たな気付きを創出。合わせて相模湾と東京湾の共通の課題なども取材。

ちびっこ記者による取材⑤ 身近な商品の海への影響

身近な商品の海への影響を環境にやさしい石鹸づくりを通じて取材
日時:9月27日(日)午後
場所:tvk本社
講師:太陽油脂 大川恵

太陽油脂指導の下、自分たちが普段使っているものが海洋環境へ影響を与えることをクイズなどを使って学ぶ。2日間学んできた神奈川の2つの海にもやさしい、環境に配慮した石鹸づくりをすることで親近感を与える。
石鹸の形を相模湾であればアジ、東京湾であればはまぐりなどの海洋生物の形とすることで、その魚たちが海の恵みである印象を深く感じてもらう。

ちびっこ記者による海新聞作成

ちびっこ記者によるかながわ海新聞とうみぽすを作成。
日時:9月27日(日)午後
場所:tvk本社
講師:神奈川新聞記者

最後に、今日のこの2日間の相模湾、東京湾で獲れる海洋資源や現状、問題点など学んだ内容を各班毎にまとめ、発表してもらう。またその発表内容を紙面にまとめる。合わせて2日間で学んだ「相模湾と東京湾についてどちらも大事にしている神奈川に来て欲しい!」という思いを込めたうみぽすも作成。

参加者の声
・海の環境によって増えていく生物や減っていく生物を知られてよかった。
・まち全体を綺麗にしないと海が汚れてしまうことを知った。
・いままで知らなかった海のことを知られてよかった。

配布資料
・社員証
・海と日本プロジェクトinかながわオリジナルポロシャツ
・オリジナルストラップケース
・オリジナルマスク
・オリジナル缶バッジ

メディア掲出
・2020年10月12日 テレビ神奈川「カナガワニ海」

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:21人