2020 日本遺産の誇りで繋ぐ海洋教育連携事業 in 北海道 〜海と日本PROJECT〜
北海道寿都町で小学5年生と6年生が地元の海について気づきを得るイベントを開催。鰊漁が栄えていた時代について知り、また現在の海や漁などについても学び、今後について考える機会となりました。
2021.03.11
北海道寿都町で、寿都小学校と潮路小学校の5年生と6年生が地元の海について学ぶベントを開催しました。鰊漁が栄えていた時代や今の取り組みを知り、地元の海に誇りを持ち、今後について考える機会となりました。
北海道でも有数の鰊場として栄えた町の海は、鰊の枯渇により衰退しました。一時は姿を消した鰊も、地道な海の清掃活動や稚魚の放流事業などにより、ここ数年回復傾向がます地元の海の歴史を学び、これから自分たちの海をどうしていかなければならないのかを、町が取り組む「海のお手入れ」を学び、体験することにより、子どもたちが「私たちの海」に誇りを持ち、持続可能な「海との共存共栄」を志す気づきをできる機会とします。
日程
2020年10月6日 9:00～16:00、10月16日 9:00～12:00
開催場所
北海道寿都町
参加人数
38人（寿都小学校５年 14名、6年 14人 潮路小学校5年 4人、6年 6人）
主催
一般社団法人北前船交流拡大機構
共催
海と日本プロジェクト北海道実行委員会
協力
寿都町、寿都町教育委員会、壽都神社、ダイマル大谷会館
【2020.10.6】事前学習の振り返りと鰊御殿訪問
北前船についての事前授業の振り返り学習を行い、この日訪れる各施設の概要を学びました。この後、鰊漁が盛んな時代に建築された鰊御殿を訪問し、漁場建築を見学、当時の鰊漁の方法や本州との交易を学びました。また、当時作られた漁業遺構が、現在も使われている様子を地域住民の方のガイドを聞きながら見学しました。
【2020.10.6】鰊漁の衰退後の話を聞き、堆肥工場を見学
鰊漁で栄え北前船が多数寄港していた時代の華やかさを体験した後は、鰊の水揚げが減少し町が衰退していった理由を、歴史研究家の方から学びました。そのあと、現在、町が取り組んでいる海を育てる現場へ行き、海を育てるとは？海の資源の増やし方、また、どうやったら、自分たちの手で海を守っていけるのかをみんなで意見を出し合い考えました。
【2020.10.6】特別弁当を食べて、何をアピールできるか考える
鰊漁が栄えていた当時から食べられていたもの、また、現在寿都で水揚げされるさまざまな海産物を紹介していただき、特別弁当を開発しました。それぞれの魚の特徴などを聞きながら、普段よく食べられるもの、そうでないものを体験し、全国の人へ何をアピールできるか、みんなで試食を行いました。
【2020.10.6】寿都町のふるさと納税返礼品のデザインを考える
今日学んだ全てのことを踏まえて、寿都町のふるさと納税返礼品のデザインをみんなで考えました。自分たちの住む町と海の歴史を通じて、これから海をどうしていかなければならないのか？そして、自慢の町や海をカタチに表現しました。発表会が行われ、この日集まったデザインをもとに返礼品が制作されます。
【2020.10.16】海を育てる授業で鮭の人工授精を体験
鮭の遡上の状況により、先日行うことができなかった、海を育てる授業を開催しました。この日は寿都町の鮭・ます孵化場で、遡上した鮭の人工授精を体験しました。人工授精させた鮭の卵は、一部を近くの川へ、残りは学校で飼育し、引き続き来年の春まで稚魚を育て海へと帰します。
参加者の声
・鰊御殿などの家の建て方にこだわりを感じた。
・海に肥料をまくということに驚いた。
・海をきれいにする努力をみんなでがんばっているのを知れてよかった。
・寿都の歴史が今につながっていることを詳しく知れて楽しかった。
・誰かに何かを伝えることの難しさを知った。
・建物を建てた時代の人の様子が建物から伝わってきた。
・家紋や屋号など今でも使われているものにもデザインがあって楽しい。
・カクジュウ佐藤家の二階から見た海が昔とどう変わったのか知ることができた。
・海藻をエサにする海の生きものがたくさんいることを知った。
・寿都の海を守るために色々なことをしたいと思った。
・昔の家だけど家の内装が豪華で驚いた。
・海の環境の話しを聞いて、海を大切にしていきたいと感じた。
メディア掲出
2020年11月6日(金) 金曜ブランチ
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数：38人
