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オンライン講義『漂着するイルカ・クジラと海洋プラスチック-海と日本PROJECT-』を開催しました!

北海道大学大学院水産科学研究院がイルカ・クジラへの海洋プラスチックの影響について講義動画を配信。漂着したクジラ・イルカの胃の内容物を調べるストランディング調査の状況を解説。海洋環境護への関心を高めてもらう機会としてもらいました。

2022.01.28

北海道大学大学院水産科学研究院は、海洋環境への関心を高める目的で、2021年7月30日から11月30日に「漂着するイルカ・クジラと海洋プラスチック -海と日本PROJECT-」の講義動画を配信しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

日程
2021年7月30日(金)~11月30日(火)
開催場所
北海道大学大学院水産科学研究院マリン・ラーニングのホームページ内にてオンライン配信
参加人数
362名
主催
北海道大学大学院水産科学研究院
目的
ストランディング調査によりわかる海洋プラスチックがイルカ・クジラに与える影響についての講義をオンラインで配信し、海洋環境への関心を高めてもらう

「漂着するイルカ・クジラと海洋プラスチック-海と日本PROJECT-」講義内容

鯨類の食性研究を専門とする松田純佳さん(北海道大学大学院水産科学研究院 学術研究員)が、北海道でのクジラ・イルカのストランディング調査の状況について、写真やイラストを示しながらわかりやすく解説しました。

イルカ・クジラのストランディング調査とは、何らかの理由で打ちあがった個体を学術標本として詳細に調査することをさします。北海道では年間約60件のクジラ・イルカのストランディングがあります。
このイルカ・クジラの胃の内容物を詳しく調べてみると、イカやタコの下あごの部分や、魚の耳石やあごの骨が出てきます。このような胃の内容物から何を食べているのかがわかるのです。
しかし、一部の個体の胃の中から、餌ではなくごみが出てくることがあります。ビニール袋や釣り針の他、マイクロプラスチックと呼ばれる目に見えない小さなプラスチックも胃の中から見つかります。
現在年間約800万トンものプラスチックが海洋に流出していると言われています。漂流、漂着しているごみに加えて海底にもごみは存在します。新たに流出するのを避け、すでに存在するごみをできる限り減らす取り組みも必要です。
実際にイルカ・クジラの胃の中から見つかったプラスチックごみの写真は、大変衝撃的でした。このようなごみが体内に取り込まれることでどのような影響があるのか、これからも研究を続けたいということでした。

この講義について、「大変わかりやすく勉強になった」という感想が寄せられました。イルカ・クジラの食性やストランディング調査の手法についての知識を深め、海洋環境保護への関心を高めてもらう機会となりました。

「漂着するイルカ・クジラと海洋プラスチック-海と日本PROJECT-」講義動画
https://youtu.be/1kP4dL3jt5A 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:362人