「第1回うみまなびオンライン講座 ~海と日本プロジェクト~」 6月13日に開講しました!
社会・経済・文化などの側面から海や河川について考える第1回オンライン講義を、高校生向けに開催。九州大学の教授陣から、海ごみ漂流の仕組みや日本が抱えるごみ問題、今後の展望などを紹介。途中、糸島市野北海岸からの中継レポートで海ごみの実情もお伝えしました。
2021.09.22
九州大学うみつなぎ九州は、高校生に海や河川についての教養を身に着けていただくため、2021年6月13日に第1回うみまなびオンラインを開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
うみまなびオンラインは、九州大学の教授陣が海や河川にまつわる話を社会・経済・文化などと関連付けて講義する高校生向けの座学です。今回は九州大学の教授で、本プロジェクトの責任者でもある島岡隆行教授と、同じく九州大学でアジア諸国都市環境に詳しい中山裕文准教授による講座を行いました。
日程
2021年6月13日 13:00~16:00
開催場所
オンライン(ZOOM)
参加人数
34人(うち中高生 15人)
オープニングイントロダクション
オープニングでは、海ごみの漂流の仕組みや海ごみの現状を紹介するイントロダクション動画を配信しました。海外からも漂流する海ごみは、決して国内だけで解決できるものではないことを物語ります。
予習「海の日講座動画」視聴
ごみについて、私たちはどんなことを学ばなければならないのか。日本は世界の2%の人口を抱え、10%もの資源を使っています。私たちが抱えるごみ問題とはどういうものなのか、そして、これから学ぶことにどういう意味があるのかをまとめた動画を配信しました。
講座①「ごみの基本と本質」
うみまなびの第1回目となる「ごみの基本と本質」は、海ごみについて勉強するにあたって知っておくべき、ごみの定義、ごみに関する用語、ごみの行方、ごみ組成、ごみの処理システム等の基本についての講座を行いました。また、ごみによる国内外の環境汚染、ごみが地球環境環問題に及ぼしている事態についても紹介しました。
聴講者からは情報を得るリソースや、海洋埋め立ての方法などについての質問があり、興味深い内容になっていたようです。
糸島からの中継
休憩時間を利用して、実際の海ごみの状況を糸島市野北海岸から中継を行いました。一見きれいな海ですが、海岸を見るとすぐに漂流ごみが見つかります。
この他、海外から漂着したごみ、長く漂流していたごみ、地層に埋まったごみなど、海岸沿いにさまざまなごみが落ちている現状をレポートしました。
講座②「SDGsとプラスチックリサイクル」
今日、プラスチックの削減は世界的な課題になっています。「SDGsとプラスチックリサイクル」では、日本と世界のプラスチックのリサイクル環境と日本が抱える問題から始まり、SDGsの内容、今後のプラスチックリサイクルの展望など、将来に向けた取り組みを紹介しました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:34人