【海と日本PROJECT 全国一斉ウニの発生体験 2021年秋】オンライン展示会兼相互投票形式のコンテストを開催しました!
夏、秋、冬に「海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験」イベントを開催しているお茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターは、秋イベントの参加者たちが投稿したレポートなどのオンライン展示会兼相互投票形式のコンテストを行いました。
2022.03.03
お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターは、全国各地にウニの卵精子を送付し、オンラインで受精実験の相談や報告を行いながら交流するイベント、【海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験】を夏、秋、冬と開催しています。
2021年10月から11月に行った【海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験2021年秋 キタムラサキウニ/アカウニ】には全国から中高48校(生徒3,388人)と一般16組が参加しました。秋イベントの利用者たちに、ウニの受精実験のレポート、その後の幼生飼育の写真、イベント参加で得た感動を表現したアート作品などを投稿してもらい、オンライン展示会兼相互投票形式のコンテストを2021年12月から2022年1月にかけて開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
【海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験2021年秋】で提供したウニ教材を用いて海を表現した作品を募集し、オンライン上で展示と相互投票を行ってグランプリ作品を決定しました。今回は「レポート観察部門」「アート部門」の2つのカテゴリーで作品を募集しました。
開催場所
オンライン
参加人数
エントリーは実験観察レポート28作品、アート16作品、投票に参加したのは24名
日程
2021年12月15-26日 作品の募集
2021年12月27日-2022年1月10日 作品の展示と相互投票
2022年1月11日 グランプリ作品の発表
グランプリ作品以外の優秀作品の紹介と各部門の総括
レポート観察部門でグランプリを獲得したのは、発生実験から幼生飼育、そして稚ウニへの変態誘導にも成功した小学5年生が作成した、スライド24枚の報告レポートでした。準グランプリ作品も受精から稚ウニへの変態誘導までを追ったスライド17枚から成るレポートです。どちらもレポート内の写真の配置やコメントなど、全てにおいて優れた作品でした。生徒の観察記録数点をそれぞれ別作品として出品した学校もあり、上の優秀作品もそうした一例です。
アート部門のグランプリ作品は受精から稚ウニへの変態までの記録動画にBGMをつけた約3分間の作品で、早送りや一時停止などが効果的に使われており、その編集技術とセンスが見事でした。準グランプリはウニは力強く、背景の海は優しく描いている絵画作品でした。優秀作品の「アート」は、稚ウニまで育て上げることが出来た喜びを表現した作品なのだそうです。アート部門には他にも動画や絵画、そしてウニをモチーフにした自作アクセサリーやランプなどの作品が出品されました。
多くの参加者に様々な特別賞も与えられます
コンテスト形式での開催としているのは、作品の優劣を競うためではなく投票することで作品をしっかり見てもらうためです。このコンテストではグランプリ以外に特別賞も参加者に選んでもらっています。特別賞の投票の際には賞の名称も一緒に投票してもらいます。今回与えられた特別賞には、ウニ~ク賞、幻想的で賞、欲しいで賞、恵み賞、などがありました。この特別賞についても、優秀作品と同様に表彰します。グランプリに選ばれなくても、自分の作品の良いところを他の参加者から評価してもらえたことで参加した意義を感じてもらえたらと考えています。
参加者からのコメント紹介
出品者のコメントからは、他の作品から刺激を受けた様子が伝わってきました。また、今回は作品を応募することが出来なかったけれど、展示を見て投票したという閲覧のみの参加者たちからの温かいコメントが印象的でした。
出品者の声
・とても良い経験になりました。ありがとうございました。
・ウニに対しての興味が高まった。
・どの作品も皆さんの熱意が伝わってくる素晴らしい出来で、楽しく拝見しました。撮影のクオリティの高さにもびっくりでした。
・とても素敵な作品ばかりでした。高校生の顕微鏡観察に定規があって大きさが分かりやすかったです。観察レポート、とても勉強になりました。ありがとうございました。
閲覧のみの参加者の声
・ウニをテーマにした素晴らしい発想の作品の数々、楽しく鑑賞させて頂きました。
・今回は参加する事ができなかったのですが、もし次回があれば是非参加させて頂きたいなと思います。また、皆さんの素敵なウニを見て凄く癒されました。
・ウニの観察・飼育だけでなく、どのように活かしていくのかの参考になりました。
・コンテストに応募したかったのですが、冬休み直前でバタバタ忙しい日々だったため応募できませんでした(泣)。でも、皆さんの素晴らしい作品を見ることができて嬉しかったです!
グランプリ作品を含む優秀作品と特別賞の受賞作品は、オリジナルの賞状を作成して表彰します。今回のコンテストではこちらの予想以上に多様な作品が寄せられました。コンテストの開催がきっかけとなって海を表現する創作意欲をうまく刺激することができたのではないかと考えています。今後もこうしたイベントを行うことで「海を学び」「海を表現する」機会を提供していく予定です。
グランプリ作品
レポート観察部門
アート部門
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:68人