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豊島区立池袋第三小学校で「海と日本PROJECT 海洋プラごみについて考えよう!」を開催しました!

豊島区立池袋第三小学校にて海洋教育出前授業を実施しました。とくに海洋プラスチックごみ問題についてクイズや実験を交え学び、プラスチックの利点にも目を向けながら世界中が問題解決に取り組んでいることを伝え、自分たちにできることを考えました。

2021.11.24

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、2021年10月12日(火)に豊島区立池袋第三小学校にて身近なプラスチックや海洋プラごみについて考える海洋教育出前授業を実施しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
海と日本PROJECTの一環で、5年生を対象とした海洋教育出前授業を実施
日程
2021年10月12日(火)
開催場所
豊島区立池袋第三小学校
参加人数
児童:88名、教員:3名
協力
お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センター

誰も置き去りにしない世界とは?

「こんなバッチを見たことはありますか?」今回の授業はこの一言から始まりました。「見たことある!」「それ知っている!」と教室のあちこちから声が上がりました。子供たちに紹介したのはSDGsバッジです。SDGs(持続可能な開発目標)という言葉は最近ニュースでも良く取り上げられており、子供たちも目にしたり、耳にしたりしたことがあったようです。「SDGsは2030年を期限とする国際目標です。その頃はみなさん20歳になっていますね」と伝えると、未来の自分を想像したのか、子供たちは一気に真剣な表情になりました。

みんなの住む日本ってどんな国?

続けて世界地図を見せながら、わたしたちが生活している日本という国について考えました。周りを海に囲まれた日本は、国土面積は決して広くありませんが、領海と排他的経済水域をあわせた面積は世界第6位を誇る世界有数の海洋国家です。クイズを交えながら、日本と海との関係について理解を深め、海に関するSDGsの目標達成のために日本は世界中から期待されていることを伝えました。

日本の海岸の現状はどうなっているのだろうか?

次に、SDGs14「海の豊かさを守ろう」に注目し、海に関する様々な環境問題について紹介しました。その中でも、昨年から始まったレジ袋有料化や、プラスチックストローが紙ストローに切り替わっていることにふれ、海洋プラスチックごみ問題について考えることにしました。まずは、日本の現状を知るために、実際に千葉県の海岸で見つかった海洋プラスチックごみを観察してもらいました。「これはペットボトルのふたかな?」「これはアイスの容器かな?」「日本語ではないラベルがある」など、様々な発見がありました。そして、これらのプラスチックごみがゆくゆくは小さな破片になり、砂の中にも紛れてしまうことを考え、実際の海岸の砂の中も調べてみることにしました。今回は特別に千葉県から海岸の砂を取り寄せて、その中にプラスチックごみが含まれているのか調べました。砂と水を混ぜることで、水に浮く物とそうでないものに分け、どのような物が含まれるているか観察しました。その結果、植物や海藻の破片に混ざって色鮮やかな破片が見つかりました。残念ながらこれが日本の現状なのです。この結果を受けて、子供たちは意外と身近な問題なんだと気づいたようです。
 

プラスチックごみ問題を解決するためにできることは?

ここまでプラスチックが与える悪い影響について考えてきましたが、ここでプラスチックの利点にも目を向けて考えてもらいました。「軽い」「ガラスと違って壊れにくい」「色々な形を作れる」などがあがりました。さらに、コロナ禍においては、物を清潔な状態に保てることから、プラスチック製品の良さが見直されていることも伝えました。プラスチックそのものが問題なのではなく、その使い方や使い終わった後の処理に問題があることに子供たちは気づいたようです。その後、港に設置できる「海のごみ箱」の発明や、生分解性プラスチック、紙製の文房具や包装容器などを紹介し、世界中の人々がプラスチックごみ問題の解決に向けて知恵を絞って頑張っていることを伝えました。最後に「みなさんはどんな未来にしたいですか?」と問いかけ、みんなでこれからできることについて考えて授業を終えました。授業後のアンケートには「SDGsの海のゆたかさを守ろうのことをあまりしらべていなかったのでしれてよかったです」「海によくゴミがおちているところを見かけるので、今度おちていたら拾ったりなどちいさなことからでも始めようと思いました」「プラスチックがどれだけ海などの地球にえいきょうするのかを知り、おどろいた。それと同時に自分になにができるのかを考えた」などの感想があり、子供たちなりに問題を解決するためにできることを考えられた様子が伺えました。
 

内陸地域での子供たちでも海とのつながりを考えるきっかけに

お茶の水女子大学は海から離れた内陸地域の子供たちでも海とのつながりについて考えるきっかけを作ることができるよう、海洋教育カリキュラムや教材開発を進めたり、出前授業を行ったりしています。

過去の取り組みやプロジェクトの概要は以下のサイトもご覧ください。
https://sites.google.com/view/ocha-ocean

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:91人