渋谷区立常磐松小学校で「海と日本PROJECT 海洋プラごみについて考えよう!」を開催しました!
お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、渋谷区立常磐松小学校にて身近なプラスチックや海洋プラごみについて考える海洋教育出前授業「海と日本PROJECT 海洋プラごみについて考えよう!」を実施しました。
2022.02.25
お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、2021年12月9日(木)に渋谷区立常磐松小学校にて身近なプラスチックや海洋プラごみについて考える海洋教育出前授業を実施しました。
この授業は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
海と日本PROJECTの一環で、4年生を対象とした海洋教育出前授業を実施
日程
2021年12月9日(木)
開催場所
渋谷区立常磐松小学校
参加人数
児童:17名、教員:1名
協力団体
お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センター
海のかんきょうについて考えてみよう
「皆さん海に行ったことはありますか?」今回の授業はこんな問いかけから始まりました。「行ったことある!」「行った!」と皆さん笑顔で勢い良く手が挙がりました。子供たちにとって海はとても好きな場所だと伝わってきました。「今日は海の環境について学習します」とお話しし、「そのためにあとで皆さんにある調査をしてもらいます」とお伝えすると、子供たちは少し真剣な表情になりました。
ぼろぼろになったごみは、この後どうなるでしょうか?
お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターの協力により千葉県館山市の海岸で採集して送ってもらった、ぼろぼろになったプラスチックごみを見ながら、子供たちにこれはもとはどういうものだったか想像してもらいました。「お菓子の入れ物!」「取っ手の一部みたい」「ストロー」といった意見がありましたが、ものによっては判断が難しいものもありました。このあとこのぼろぼのプラスチックごみがどうなるかを考えてもらう場面では、「小さくなる」「魚が食べてしまう」など、それぞれ意見がありました。
その後、本日のメインの活動である海岸の砂のプラスチックごみ調査に入りました。今回、湾岸生物教育研究センターの協力により特別に海岸の砂を送ってもらい、その中にプラスチックごみが含まれているのか調べました。砂と水を混ぜることで、水に浮く物とそうでないものに分け、どのような物が含まれるているか観察しました。すると植物や海藻の破片だけでなく、さまざまな形や色の破片がたくさん見つかりました。見つかったものはプラケースにしまいました。
私たちはできることはなんでしょうか?
調査後、各班で集めたプラスチックごみを入れたプラケースを、電子黒板で共有し、班ごとに内容の違ったプラスチックごみを見ることができました。今回の活動を通し「たった少しの砂の中に10こ以上くらいもごみがあった。海の砂浜がどれだけよごれているかわかった」、「これからはできるだけ買い物のときはエコバッグを使いたい」など、一人一人自分の考えや感想をワークシートに書くことができました。私たちにできることは何なのかを考えるにあたり、疑問に思ったことなどは本やインターネットで調べたり、大人の人に聞いたりして、深めていって欲しいと思います。
内陸地域での子供たちでも海とのつながりを考えるきっかけに
お茶の水女子大学は海から離れた内陸地域の子供たちでも海とのつながりについて考えるきっかけを作ることができるよう、海洋教育カリキュラムや教材開発を進めたり、出前授業を行ったりしています。
過去の取り組みやプロジェクトの概要は以下のサイトもご覧ください。
https://sites.google.com/view/ocha-ocean
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:18人