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渋谷区立常磐松小学校で「海と日本PROJECT 海の生き物について考えよう!」を開催しました!

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、渋谷区立常磐松小学校にて、海の生き物について学ぶ海洋教育出前授業「海と日本PROJECT 海の生き物について考えよう!」を実施しました。

2022.02.25

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、2021年12月9日(木)に渋谷区立常磐松小学校にて、海の生き物について学ぶ海洋教育出前授業を実施しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
海と日本PROJECTの一環で、3年生を対象とした海洋教育出前授業を実施
日程
2021年12月9日(木)
開催場所
渋谷区立常磐松小学校
参加人数
児童:30名、教員:1名

色々な場所にすむ生き物たち

渋谷区立常磐松小学校の3年生は総合的な学習の時間で海洋教育に取り組んでいます。
3年生は理科で「昆虫」について学習していました。また学校ではウサギを飼育していたり、昇降口には小さな熱帯魚の水槽があったり、生き物にみんなは興味津々です。
地球上には様々な生き物が存在していて、いろいろな場所で生活をしています。今回は最終的に海の環境や、そこにすんでいる海の生き物に興味を持ってもらえるよう、いくつかの異なる環境やそこにすんでいる生き物のお話をしました。

森や川の中にはどんな生き物がいるのかな?

はじめに紹介したのは、森の中の昆虫です。実際に埼玉県飯能市で見つけた昆虫の写真を見せながら、食べ物や、昆虫の採集方法について紹介しました。土の上を歩く昆虫や、夜に活発に活動する昆虫など、それぞれ生活の仕方が異なります。
続いて川にすんでいる生き物のお話をしました。フタツメカワゲラの写真を見せるとどちらが頭なのか?と皆興味津々でした。

みんなの考える海はどんな様子でしょうか?

次に海の生き物について紹介する前に、子供たちそれぞれが「海」と聞いたらどの様な風景を想像するのか、いくつか写真を見せながら聞いてみました。砂浜を思い浮かべる子もいれば、船が浮かんでいる漁港を思い浮かべる子、サンゴ礁の周りを魚が泳いでいるような場所を思い浮かべる子など様々でした。その他に、深海の写真や、熱帯魚がたくさん泳いでいる写真などを紹介しながら、「海」といっても色々な環境があること伝えました。子供たちはそれぞれの頭の中にある海と、目の前の写真を比べながら、自分の考える「海」についてイメージをさらに膨らませている様子でした。ひと口に「海」といっても多種多様な環境があることが伝わったようです。

磯にいる生き物はどんな生活をしているのでしょうか?

最後に海の生き物の一例として、イトマキヒトデを紹介しました。イトマキヒトデの体のつくりや、光を感じるとされている「眼点(がんてん)」の場所、全身が関節であるかのように体を動かせることなどを紹介しました。たまたま見つかった腕の数が5本以外のヒトデの写真を見せると子供たちはとても驚いていました。
様々な環境や海の生き物の一部を紹介したことで、子供たちは自分でも生き物のことについていろいろ調べてみたい意欲が出てきたようです。子供たちからは「もっと海の生き物を大切にしたいな」「ヒトデについてしったことがたのしかった」「生き物はかせになりたいです」などの感想が得られました。
今後は引き続き、総合的な学習の時間を使って、海の生き物についてそれぞれが課題をたて、課題解決に向けて図書やインターネットを使って調べ学習を進めていく予定です。子供たちのお気に入りの海の生き物は見つかるでしょうか?今後の展開がとても楽しみです。

内陸地域での子供たちでも海とのつながりを考えるきっかけに

お茶の水女子大学は海から離れた内陸地域の子供たちでも海とのつながりについて考えるきっかけを作ることができるよう、海洋教育カリキュラムや教材開発を進めたり、出前授業を行ったりしています。
過去の取り組みやプロジェクトの概要は以下のサイトもご覧ください。
https://sites.google.com/view/ocha-ocean


 
 

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:31人