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日比野克彦ワークショップ 日比野克彦プロデュース 瀬戸内国際芸術祭体験プログラム

NPO法人太宰府アートのたねは、アートの社会貢献について提言を続ける日比野克彦氏プロデュースの瀬戸内国際芸術祭体験プログラムに参加して、ワークショップを実施。海とともに生きる姿勢について検証し、海洋ゴミや海の底へのアプローチも考察しました。

2023.02.08

NPO法人太宰府アートのたねは、アドバイザーとしてアートの社会貢献について提言を続ける日比野克彦氏がプロデュースする瀬戸内国際芸術祭体験プログラムに参加し、ワークショップを行いました。

日比野さんのアドバイスを受け中学生や高校生・大学生など若者にアートとまちづくり、海に囲まれた日本の世界に誇る芸術祭のすばらしさを体験し、これからの海とともに生きる姿勢について検証しました。海の魅力は、楽しく美しいだけでなく海洋ごみや未だ解明されないことが多い海の底への新たなアプローチについても考察することができました。日比野克彦氏制作のたね船にも乗船し、海洋ごみを集め、環境・生活・アートなど多方面から考察をしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

海と子どもとアーティスト 瀬戸内国際芸術祭体験プログラム
日程
2022年10月29日~30日
開催場所
福岡県太宰府市内、瀬戸内国際芸術祭(香川県直島・粟島)
参加人数
25名
協力団体
ヒビノスペシャル、瀬戸内国際芸術祭事務局、牟田アトリエ

瀬戸内国際芸術祭体験プログラム

粟島では、日比野克彦氏が製作したアートを体験し、喜多船長が案内するTane船に乗船しました。ごみは、ただのごみではないという話に皆感動し、島で過ごす時間は、海と仲良くなる素晴らしい時間でした。
そして海のことを身近に考え、さらには新たな視点で考えるよいきっかけになりました。
日比野克彦氏デザイン・製作のTane船に乗り、瀬戸内の海をめぐりながら、喜多船長の面接でいろいろ心に残る言葉を頂きました。
東日本大震災で瓦礫撤去のボランティアをしていた時の被災者の言葉が胸に刺さったとのことでした。
「瓦礫って言わないでほしいんだよね。あれ俺んちだったんだ」
人の手を離れて無用になったとたんにごみと呼ばれる、おかしな話しで、だからごみとは言わないでほしい。
漂流物という表現をされひとつひとつの漂流物にいろんな物語を感じてほしい…。
参加者は、自分が拾ったイチオシの漂着物、そしてその理由やハングルがかかれたシャンプーのボトルや中国語のかかれたお菓子のパッケージなどに思いを馳せ、ストーリーを考える貴重な時間を過ごしました。
海のごみを拾う活動も大切だけど、そこからの切り口ではなく、そもそもの人間の行動を変えていこうという試みだとすれば、確かに私の心の奥底にその思いが灯ったように感じました。
 

島と海の魅力

太宰府は九州の内陸に位置しています。海へ行ったことがない子どもたちも多く、ましてや島へ船で渡ったり、遊んだりする体験などはじめてのことで貴重なことでした。美しい海で船に乗りながら、海の広さに感動し、島の人の温かさに触れ、いろんな話を聞き、さらに海の恵みをいただきながら素晴らしい時間を過ごすことができました。日比野さんが集めた海底遺物の展示を見ながら、海の底から世界を見て地球のことを考える機会をもらいました。
また「海ごみ」という表現についても考える機会をもらい、「人の手を離れた瞬間にごみになる」という言葉は胸に残りました。アートを通じて海や地球の環境について考えることができ、もう一度、海と里山、自分のまわりの自然の循環について考え、明日からの暮らしを見直したいという子どもたちや保護者でした。
とにかく、瀬戸内の海は美しく、清々しい気持ちになりました。

参加した子ども・保護者からの声

・島や海で過ごす時間は、なんて気持ちいいの。帰りたくなかった。
・日比野さんがデザインした海上美術館「一昨日丸(おとといまる)」やTane船に乗れて感動したし、喜多船長の話はとても大切なことを教えてくれた。アーティストの役割はすごい。
・日比野さんや島の人の海愛を感じた。
・海はすごいきれいだし、海にかかる瀬戸大橋は大きくて、海とともに生きる人間の力を感じた。
・島中にアートがあって、島の人が自慢して説明してくれる。自分の住む地域を愛する姿勢は素晴らしいと思う。我々も自分の住む地域を愛し、大切にする気持ちを表現したい。
・アートが社会を変えていくなんて、今まで考えていなかったし、海の大切さも魅力も知らなかった。また、島へ行きたい。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:25人