ひびのこづえワークショップ ちいさな生きもの研究所 海の生きものをつくろう
NPO法人太宰府アートのたねは、太宰府天満宮にて、ひびのこづえワークショップ「小さな生きもの研究所」を開催。海の中を想像しながら海の生きものを作ることを通して、海と自然を手渡していくことや毎日の暮らしを見直すきっかけとしました。
2022.12.07
NPO法人太宰府アートのたねは、テレビや映画で大活躍のひびのこづえさんに文化と学びの神様太宰府天満宮へ来ていただき、子どもたちに美しい海と自然を手渡していくことや毎日の暮らしを見直すことを目的として、海の中を想像しながら海の生きものを作るワークショップを開催いたしました。ワークショップでは、ひびのさんが衣装づくりで使った布の端切れを使い、アドバイスを受けながら各自小さな生きものを製作しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
ひびのこづえワークショップ 小さな生きもの研究所
日程
2022年10月1日(土)2日(日)10:20~12:50
開催場所
太宰府天満宮
参加人数
50名×2回 合計100名
協力団体
太宰府天満宮 福岡県立太宰府高校
「海が好きです」ひびのこづえさんからのメッセージ
私は海が好きです。
でもある時、海は上から見るだけではなく、
海の中を体験することが大切だと知りました。
どんなに綺麗に見える海も、潜ってみるとその海が
生きているのか死んでいるのか解ります。
一見すると透明度が高く、美しく見える沖縄の海も、
サンゴ礁が破壊され、魚も寄り付かなくなっている場所があります。
一方、北の冷たい海は、泳ぎたいとはあまり思いませんが、
夏のほんの少しの間に潜ってみると、
海藻がみずみずしく光を受け波に漂い、
その周りには沢山の魚がいるその豊穣さに驚きます。
人類が平和に暮らしていくためには、海の中が美しいことが大切です。
そのためには、子供たちにシュノーケルの道具をつけて海に潜ってもらい、
実際に海の中を見てもらうことが一番ですが。
まずはパフォーマンスを通して、
海への興味を持ってもらうきっかけを作りたいと思っています。
そして同時に、私が海から受けたインスピレーションや驚き、発見、
自然の中から発想した造形、人間の身体の魅力や不思議を、
目の前で直接感じてもらえる機会を作れたらと、願っています。
バルーンでふわふわと浮かび漂う衣装と、
重力を感じさせずに踊る、優れた身体能力を持ったパフォーマの表現が、
生き生きと泳ぐ海の世界の生物たちを、目の前に生み出します。
また、このプロジェクトには、もう一つの願いも込められています。
小さなお子さんを抱えたお母さんたちは、劇場へ行く機会が少なく、
多くの人は、子供向けの作品を見るのに留まっていますが、
このパフォーマンスでは、子供や赤ちゃんが泣いたり声を出したりする
当たり前の事を規制せず、その音をBGMとして捉えています。
子供の声は場の雰囲気を楽しく変え、その声で大人も笑顔になります。
子育て中のお母さんも気にせずに夢中になれる場を作り、
親子で感動の共有ができたらと願っているのです。
パフォーマンスと同時に開催するワークショップでは、
海に住む生き物を調べ、自分で絵を描き形にします。
親子で参加しても、個々で自分の作品を作ることでお互いの力を実感し、
協力し合う楽しみを知ることができます。
そして出来た作品を胸につけた時には、初めて見るような様々な形の海の生き物が、
自分たちの手から生まれたことに感動すると同時に、
海を身近に感じることができるでしょう。
大きな海が全ての生命のルーツであるように、
ここでは新しい何かが着実に育っていくことでしょう。
ひびのこづえ
海の生きものをテーマにブローチを制作
ワークショップ中には、ひびのさんが舞台やテレビの衣装づくりで使った布の端切れを使って、海の生きものをイメージしたブローチを制作しました。海のことを想像しながら、ひびのさんのアドバイスもいただき制作し、参加した子どもたちも楽しそうな様子がうかがえました。
また、NHK eテレにほんごであそぼや野田秀樹さんの舞台で活躍中で、9月にはNHKあさイチに出演されたひびのさんは子どもたちから大人気で、好評のワークショップとなりました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:100人