Telacoya921は、誰でも楽しめるアクセシブルなビーチの実現に向け、2022年7月に4日間にわたり、誰にとってもバリアフリービーチ『とってもビーチvol.3』を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
誰にとってもバリアフリービーチ
日程
2022年7月2日～3日の2日間および7月17日～18日の2日間 9:00～12:00・15:00～18:00
開催場所
神奈川県葉山町一色海岸
参加人数
延べ60名
協力団体
Blue Moon Hayama、特定非営利法人 湘南バリアフリービーチツアーセンター、Nami-nication、TO BEACH CONTINUED

葉山町の誇れるビーチに誰もがアクセスできるように

世界でも有数のビーチに数えられる葉山町一色海岸ビーチで、車いすや杖を使っておられて砂浜に入ることが難しい方々や、海に入ることにサポートが必要な方を対象に、砂浜へのアクセスや海への入水の補助をしました。用意したのは、砂浜で砂に足や車輪が脚を取られないモビマットと、車いすのような形でそのまま海にも入れるモビチェア。
モビマットは、砂地ではない場所と同じようにスムーズに、かつ、快適に歩くことができます。砂が足につかないので、子供が嫌がらない、車椅子だけでなく、ベビーカーでも砂浜に近づくことができる等のご意見をいただきました。
モビチェアは、車いすから乗り換えて、そのまま砂浜を走行したり、海の中にも入れる優れモノ。水の中では何とチェア自体の浮き輪で浮かぶこともできます。

”誰にとっても”の想いを実現していく

今回、モビマットとモビチェアの存在によって、子供や妊婦、ご高齢の方、サポートを必要としている方が、砂浜や海に入る際とても負担が軽くなることが分かりました。小さなお子様のいる家族連れで荷物を台車に載せて運んでいる方からもモビマットがあることで砂浜へのアクセスがとても楽になった、有難い、とのお声もいただきました。
「バリアフリー」という言葉には、車いすや障害をお持ちの方のイメージがありますが、今回のイベントを通じて、普段は砂浜やビーチへのアクセスに対して負担を感じられている方々は、実に多様で、様々な状態の方々がいらっしゃることがわかりました。美しいビーチや砂浜も、支援を必要としている方からみたら遠い存在で、「壁」のように感じられていたことがわかりました。
今回、砂浜へのアクセスが改善されるだけで、これだけ多様な方々がビーチを気軽に楽しめるようになることに感動しました。特にビーチで過ごされているみなさんの笑顔、笑い声がとても印象的で、“誰にとっても”バリアフリーなビーチに向けての大きな第一歩となりました。

とってもビーチの当日の様子はこちら！
https://youtu.be/0U21_wTsFcI

参加した子ども・保護者からの声

・モビマット、参加された車椅子ユーザー、目の不自由な方、歩行不安定な方からも好評でしたし、「これいいね」といった声が何度も聞こえてきました。介助する側も安心ですし、介助がとてもスムーズに行えました。今後も様々な障害をお持ちの方々が利用されると思います。

・今日は本当にありがとうございました！母もとっても楽しそうでした。僕と父も楽しませて頂きました。いつもみなさんのおかげでとても良い家族の思い出を作らせてもらって、感謝に堪えません。また機会があれば是非参加させて頂ければと思います。

・妊婦にも子供にもとっても歩きやすかったです。子供を抱えても歩きやすくて助かりました。

・お子さん連れの方や高齢の方は、荷物や杖をお持ちだったりするので、砂場で荷物を運ぶのは非常に苦労されていましたが、モビマットの上ではとても快適で、「これ途中まででも、あってすごく助かります」という感想でした。

・健常者ですがとても歩きやすかったので障害者の方やベビーカーの方、年配の方、老犬介護などでカートに乗せて散歩する方がすごく助かると思いました。そして浜に降りる機会が増え良いと思います。

・偶然見つけて感動しました。車椅子の方々が海に行けないこともモビマットで知りました。もっとひろがるといいですね。

・是非モビマットを拡散してほしいです。

・このようなアイテムが設置されることで、改めて、「ビーチは皆んなで共有させてもらってる」、「初めましての方同士でもサポートしてゆこうという意識向上に繋がり、より安定したビーチになるのでは」と感じました。お年寄りの方へも気軽に海へのお散歩など誘いやすくなると思います。

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数：60人