食材と科学の視点で解体!「魚のからだを覗いてみよう!-海と日本PROJECT-~サケを“解体”してみよう~」を開催しました!
北海道大学は、函館市国際水産・海洋総合研究センターにて「魚のからだを覗いてみよう!-海と日本PROJECT-~サケを“解体”してみよう~」を開催。魚の体の構造を理解しつつ、私達の食卓に身近な水産への興味・関心を高める機会としました。
2023.07.28
北海道大学は、2023年7月16日に函館市国際水産・海洋総合研究センターで、サケ・マス類を使った解剖やサケ料理の試食を通じて、魚の体の構造を理解しつつ、私達の食卓に身近な水産への興味・関心を高めてもらうことを目的として、「魚のからだを覗いてみよう!-海と日本PROJECT-~サケを“解体”してみよう!~」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
「魚のからだを覗いてみよう!-海と日本PROJECT-~サケを“解体”してみよう!~」
日程
2023年7月16日(日)
開催場所
函館市国際水産・海洋総合研究センター
参加人数
10人
食材の視点で解体
今回のイベントで講師を務めていただいたのは、北海道大学 名誉教授の山羽悦郎先生です。昨年はZOOMを使用してオンライン上で授業を行い、今回は2回目の開催となりました。今年は函館市内の中学と高校から生徒を募集し対面で開催することができました。
山羽先生から今回の講義についての説明があり、その後、函館短期大学付設調理製菓専門学校の先生によるサーモンの解体ショーが行われました。専門学校の先生がサーモンの解体をしながら山羽先生が骨や神経について解説を行いました。
サーモン料理の試食
山羽先生の講義のあとは皆さんお待ちかねの昼食です。専門学校の先生から本日のメニューについて説明を受けました。メニューは「サーモンの粕汁、サーモンの背と腹の焼きもの、サーモンのカルパッチョ、ご飯」です。特にカルパッチョは脂ののったサーモンにさっぱりしたポン酢がかかっており、とても美味しかったです。参加者にも非常に好評で、皆さん何度もおかわりをしていてモリモリ食べる姿が印象的でした。
科学の視点で解体
後半はサーモンの解剖実習です。一人1匹ずつキングサーモンが配られて、解剖キットを使いながら解剖をしました。当日は北海道大学の大学院生が参加者の解剖をサポートしてくれました。参加者の皆さんは真剣に先生や大学院生と一緒に作業を進めていました。その後、生物顕微鏡を使って細胞の観察を行い、参加者は持ってきたスマホで画面を撮影していました。参加者から「魚の内臓や魚を捌くときに気をつけることが分かりました」という感想もいただき、有意義な解剖体験となりました。
参加した子どもの声
・魚を一匹、一人で解剖するのは初めてで、良い経験になった
・料理がおいしかった
・普段はできないような体験や専門的なことを学ぶことができたり、料理もいただけた
・しっかりした実験器具などを実際に使わせてもらって解剖をしたり、何より説明なども分かりやすくより詳しいことが分かって、とても楽しかった
・普段見ることができない魚の内部を知ることが出来た
・今函館市はキングサーモンやマコンブの養殖に挑戦していることや、魚の身体が具体的にはどうなっているのかとても詳しいところまで知ることが出来ました
・料理が予想以上に沢山食べられて、解剖や顕微鏡での観察など体験出来る事も多かった
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:10人