体験学習を通して「海」への興味や理解を深める 鹿児島のサメ解剖教室を開催しました!
かごしま水族館は、北海道大学大学院水産科学研究院と共催で中学生・高校生を対象に「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」を開催。解剖等の体験学習を通して海の生き物や「海」への興味や理解を深めました。
2023.09.25
かごしま水族館は、解剖等の体験学習を通して海の生き物や「海」への興味や理解を深めることを目的として、2023年8月17日(木)に「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」を開催しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
開催概要
鹿児島県内の定置網等で混獲されたサメを用いて、サメについて学ぶ機会を提供し、解剖等の体験学習を通して「サメ」や「海」への興味や理解を深める。
日程
2023年8月17日(木)13:30~17:30
※台風6号接近による臨時休館となったため8月17日に延期した。
開催場所
かごしま水族館 レクチャールーム
参加人数
中学生・高校生 合計16名 (当日欠席2名)
主催
かごしま水族館
共催
北海道大学大学院水産科学研究院
サメ先生によるサメ講座を実施
8月17日(木)にかごしま水族館にて、「海と日本PROJECT 鹿児島のサメを調べる~サメ解剖教室~」を実施しました。かごしま水族館のホームページやSNS、館内掲示、鹿児島県内の中学校、高校へ案内チラシの配布をした他、報道機関へリリースを行い、定員を超えるたくさんの応募の中から抽選で選ばれた16名にご参加頂きました。
当日は、サメ先生として知られる仲谷一宏北海道大学名誉教授にオンラインでご出演いただきながら、かごしま水族館の飼育員の指導のもと実施しました。イベント中、仲谷教授から生物を調べる意義や楽しさや難しさについて体験談を交えてお話しいただき、サメに関する最新の研究成果についてもわかりやすく解説していただきました。
サメの解剖を体験!
解剖は、計測器具や記録用紙、解剖道具等を配布し、①撮影・スケッチ、②測定、③査定、④解剖の項目で進行しました。
①撮影・スケッチ最初に一人につき1匹のサメを渡し、魚体のクリーニングをしました。その後、撮影班とスケッチ斑に分かれ、外部形態を記録しました。
②測定作業測定作業では、サメの測定図を基に全長、尾叉長、各部位を順に細かく測定しました。
③種の査定種の査定では、分類学の基礎についてレクチャーを受け、魚類検索表を用いて種の査定を行いました。
④解剖解剖では、ハサミで腹部を切開して各臓器の位置等を確認しました。
参加者の感想
参加者からは、「シュモクザメも解剖してみたい!」、「今回の教室を受ける前よりも海の生き物に興味がもてました」、「内臓など解剖でよく見ることができて良かった」などの感想を頂きました。慣れない作業やサメ特有の匂いに戸惑いながらも普段なかなかできない体験に、参加者たちは大変満足した様子でした。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:16人