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【淡路島でアートビーチクリーン】を開催しました!

一般社団法人IKUHART企画は、兵庫県淡路市野島の北淡県民サンビーチで「淡路島でアートビーチクリーン」を開催しました。ビーチクリーン活動やアート作品制作、SUPの無料乗船体験などを通じて、播磨灘の海と環境を考えていただくための催しです。

2024.03.01

一般社団法人IKUHART企画は、播磨灘の海と環境を考え体験する事業として、令和5年7月から12月にかけて、兵庫県淡路市野島の北淡県民サンビーチで、<淡路島でアートビーチクリーン>を開催いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

開催概要
淡路島でアートビーチクリーン活動
ビーチクリーン活動  海と環境の勉強、海浜清掃活動
アート作品制作    海洋漂着物を使って造形アート作品制作
SUP、カヤックの無料乗船体験 スタッフと一緒に体験
活動報告のパネル展示 活動の様子を写真やコメントなどで報告
造形アート作品展示  淡路市の図書館に造形アート作品の展示
アートコンテスト   来館者に作品の投票依頼、そして表彰
日程
春 2023年5年7月2日(日) 2023年7月3日(月)~8月1日(火)
秋 2023年10月29日(日) 2023年11月1日(水)~12月1日(金)
開催場所
兵庫県淡路市野島 北淡県民サンビーチ、淡路市立東浦図書館、淡路市立津名図書館
参加人数
56名
協力団体
兵庫県淡路県民局、淡路市、あわじ自然海浜の環境推進協議会

春 7月2日(日) 北淡県民サンビーチでビーチクリーン活動

淡路市野島地区の北淡県民サンビーチで実施するビーチクリーン活動に、淡路市、洲本市、南あわじ市、明石市、神戸市、大阪市から多くの方が参加してくれました。開会のあいさつの後、あわじ自然海浜の環境推進協議会の柏木会長が「海と環境学習」と題して参加者に対し現代の海洋ごみ問題などの大切な話をされました。

スタッフや大人を中心にテトラポットに堆積した海洋ごみの清掃活動を実施しました。ここは数十年海洋ごみが堆積して手つかずの場所です。表面のペットボトルや発泡ごみを時間のある限り回収しました。一部の海洋ごみは固まってしまって植物も生い茂っており人力では何ともなりませんでした。ご家族の皆さんにはサンビーチ北側の自然海浜に流れ着いた海洋ごみを回収してもらいました。こちらの海浜は面積が大きくて流れ着いた海洋ごみもたくさんあり今回の参加者で半分くらいの量を回収しました。参加者のみなさんは汗だくになって活動してくれました。ごみはそれぞれの活動場所で燃えるごみと燃えないごみに分別して集めてもらいました。

翌日7月3日(月)北淡震災記念公園から借りた軽トラックで燃えるごみを回収して夕陽が丘のごみ処理場へ運び込みました。燃えないごみは7月8日(土)北淡エコプラザの回収日に軽トラックで運び込みました。淡路市はごみの回収を100%業者委託しており、市としてパッカー車を所有していないため、ボランティア清掃活動で集めたごみは、活動した団体が自主的に処分場へ運び込まないといけないことになっています。

春 7月2日(日) 造形アート作品制作

サステイナブルな活動として、今回は使えなくなったシラスの干し網を地元の漁業関係者から無償で提供してもらい、その干し網をキャンパスに見立てて制作しました。海岸に漂着したプラ製品、流木、黒球、ロープ、シーグラスなどをボンドや麻紐で干し網に取り付けて、個人やグループがそれぞれ思い思いの造形アート作品を完成させました。

淡路市の後援により、淡路市の商工観光課が管理するトイレ、シャワー、着替えなどができる東屋を使用して、今回は屋根の下で涼しく作品を作ることが出来ました。地元の中学校に通う美術部の男の子ふたりは入賞を目指してがんばっていました。当法人の理事であり昨年度までその中学校で美術の先生をしていた川野先生(現大阪芸大勤務)も造形アート作品制作のアドバイザー役として参加しています。

春 7月2日(日) SUP、カヤックの乗船体験

あわじ自然海浜の環境推進協議会の仲間で、いつもビーチクリーン活動に参加される大磯海岸を守る会から、参加者を対象としたカヤック、SUPの無料乗船体験の提案がありました。カヤックはご自身とその仲間が提供、SUPは商工観光課でこちらの施設の担当者といざなぎSUPの運営者が提供してくれました。特にメガSUPがとても珍しく、一度にたくさんの子どもが乗船できるので大人気でした。

夏のビーチクリーン活動で汗だくなったので、海に入ったり、SUPやカヤックに乗ったり出来たことは参加者にとって楽しかったようです。また淡路市の北淡県民サンビーチの担当者もSUP持参で参加しトイレやシャワーを開放してくれるなど、皆さんの協力があってこそこのような活動が継続出来ていることに感謝しました。また、カヤックなどに乗船するための子ども用のライフジャケットは、無人島キャンプで使用している物を活用できました。

淡路市としても北淡県民サンビーチを海水浴シーズンの約1ヶ月しか開設して活用できていませんので、その他11ヶ月のシーズンはビーチも施設も閉鎖している状況です。今回の試みに対しては商工観光課をあげて最大限の協力をしてくれました。またメガSUPに子どもたちが最高の笑顔で乗船している写真は淡路市議会の広報誌の表紙を飾りました。

春 7月3日(月)~8月1日(火) 活動報告とアート作品の展示、そしてアートコンテスト

淡路市ではビーチクリーン活動が少なくて漂着ごみが堆積している海岸や海浜がたくさん残っています。当法人が活動を始めた初年度からビーチクリーン活動後は、図書館や公民館などの公共施設で広報啓発活動を兼ねて活動報告の展示を実施しています。今回は当日の様子を撮影した写真やチラシなどをパネルにして展示しました。そして参加者が制作した20ほどの造形アート作品を約1ヶ月展示しました。

搬入時に東浦図書館の学芸員さんから来館者が投票するアートコンテストへの参加の提案がありましたので、その日のうちに投票用紙と投票箱を設置してコンテスト方式を取り入れました。作品には、制作者がそれぞれに題名とその作品に対する願いが書かれています。書かれている願いは、海と環境に対して将来淡路島の海がこうなって欲しいなどの希望と優しさが溢れる想いがそれぞれの表現で書かれてあります。今回コンテスト方式にしたことで来館者がひとつひとつの作品を丁寧に見てくれている様子があったので、とてもよい試みだったと思います。

約1ヶ月で50名以上の投票があったので、最優秀賞、優秀賞、奨励賞などすべての作品に対して表彰状を準備しました。そしてそれぞれのご家庭に連絡をいれて、ある作品は中学校の始業式の全校表彰で披露してもらったりするなど、後日保護者から感謝のことばをもらいました。最終的にはすべての作品と表彰状を各家庭に足を運んで届けました。

秋 10月29日(日) ビーチクリーン活動

淡路市野島地区の北淡県民サンビーチで実施するビーチクリーン活動に、淡路市、洲本市、明石市、神戸市から参加してくれました。当日は気温も低く小雨交じり、西風も強く天候が悪かったのでキャンセルもたくさんありました。春はテトラポットや海岸を清掃したのですが、当日は波が打ち付けていて危険だと判断し、参加者はサンビーチの砂浜に打ち上げられた漂着ごみを回収する作業を実施しました。男性スタッフは海岸に降りて大量の漂着ごみを回収しました。翌日10月30日(月)北淡震災記念公園から借りた軽トラックに燃えるごみを満載に積んで夕陽が丘のごみ処理場へ運び込みました。

今回もSUPとカヤックの無料乗船体験のために、ビーチに用具などを準備をしましたが、終始風が強く気温も低かったので、乗船体験をしたのは大人の方2名だけでした。

秋 10月29日(日) 造形アート作品制作

今回も淡路市からの後援により商工観光課が管理する東屋を利用することができました。ここは雨よけ風よけにもなりとても使いやすい施設です。床に大きなブルーシートを敷いて、ボンドや麻紐を使ってそれぞれが拾ってきた海洋漂着物で作品を制作しました。流木に貝殻やシーグラスを貼り付けた作品、海藻をリースにしてプラごみを貼り付けた作品など、今回もみなさんすごい創造力そして発想力だなと感心させられる作品が多くありました。

春の造形アート作品のコンテストでは、子どもの作品が最優秀賞であったこと、芸大の先生の作品が奨励賞に甘んじてしまったことを参加者の皆さんに伝えましたので、大人も子どももやる気が倍増したようで、気持ちを集中させて制作していました。今回は図書館の本棚の上に展示することが決まっていたので、流木や透明のケースを土台にして作品を制作してもらいました。

秋 11月1日(水)~12月1日(金) 活動報告とアート作品の展示、そしてアートコンテスト

今回は淡路市立津名図書館で約1ヶ月間、参加者が制作した造形アート作品を展示しました。春開催と同様に清掃活動の様子を写真などを使って図書館の入り口付近にパネル展示、造形アート作品は書庫の上に番号をつけて展示して、同時にアートコンテストを開催しました。

普段は殺風景な図書館内ですが、色鮮やかな造形アート作品が並んだことは来館者や図書館職員の皆さんから評判が良かったそうです。こちらの図書館では様々な講演会が開催されており、ビーチクリーン活動で制作した造形アート作品に対して多くの方が興味を持たれ、試みを評価してもらいました。

アートコンテストにも多くの投票がありました。今回の最優秀賞は同票で二名選出。女の子が制作した流木とシーグラスを組み合わせた作品とスタッフが制作した流れ着いた靴などを組み合わせた作品が選ばれました。優秀賞は二名、奨励賞は三名が選出されました。

秋 1月14日(土) アートコンテストの表彰式

今回も造形アート作品の返却や表彰に関しては各家庭と個別に連絡を取って手配しました。優秀賞や奨励賞に選出された子どもの表彰は、それぞれのこどもが所属する明石市と神戸市の小学校へスタッフが冬休み期間に出向いて3学期の始業式の全校表彰で披露してもらえるようにお願いに行きました。どの小学校も快諾し、後日それぞれの保護者から感謝の連絡がありました。そんな中、最優秀賞に選出されたこどもが所属する淡路市の小学校は、後日、津名図書館のセミナールームで表彰式を実施しました。

表彰式の当日、女の子はドレスを着て、とても緊張した様子で参加してくれました。いつもは保護者が付き添っているのですが、今日はひとりで表彰状を受け取ることができ、女の子の成長ぶりに周りの大人たちも感激して喜び合うことができました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:56人