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【親子で無人島キャンプ 第6回~第10回】を開催しました!

一般社団法人IKUHART企画は、兵庫県姫路市家島諸島無人島鞍掛島で「親子で無人島キャンプ」を開催しました。ヨット体験や海水浴、シュノーケリング、磯遊び、魚釣り、ビーチクリーン活動などの体験を通じて播磨灘の海と環境を考えてもらいました。

2024.03.01

一般社団法人IKUHART企画は、播磨灘の海と環境を考え体験する事業として、令和5年8月に5回、兵庫県姫路市家島諸島 無人島 鞍掛島で、<親子で無人島キャンプ>を開催いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

開催概要
親子で無人島キャンプ
ヨット体験、帆をあげる、操船体験、船員体験見張りなど
無人島体験、海水浴、シュノーケリング、飛び込み、磯遊び、魚釣り、貝採り、タッチプール、生き物観察、食育学習、かまど作り、火起こし、食材調理、BBQ、流木、海浜植物観察、シーグラス集め、アクセサリー作り、環境学習、片付け、ビーチクリーン活動など
日程
第6回 2023年8月5日(土) 明石こども財団中崎あいあい所属の家族
第7回 2023年8月6日(日) 播磨のぞえプレパークのこのこの所属の家族
第8回 2023年8月19日(土) こうべ塩屋っこの所属の家族
第9回 2023年8月20日(日) たるみ森のようちえんmoimoiの所属の家族
第10回 2023年8月22日(火) こうべ森のようちえんそとはうちの所属の家族
開催場所
兵庫県姫路市家島諸島 無人島 鞍掛島
参加人数
140名
協力団体
淡路市富島漁協、帆船としま丸、あわじ自然海浜の環境推進協議会

第6回 8月5日 明石こども財団中崎あいあい所属の家族が参加した無人島キャンプ

子育て支援で有名な明石市こども財団のなかでも、精力的に活動をしている中崎あいあいのご家族が参加してくれました。長年こども食堂を運営されていますが、手話でコミュニケーションを取る方々と一緒に畑も始められました。明石市の子育て支援事業からいつも多くのことを学びます。IKUHART企画の海と環境の事業からも多くの学びがあると言ってもらい、お互い良い刺激を与えあう仲間です。

明石は近年大蔵海岸での事故もあり、海は危ないところとの認識があり海離れがある一方で、無人島の海遊びによって子どもたちは海に親しみを持つ気持ちを育みました。生まれて初めて海で泳いだ小学生もいました。挑戦する気持ちのある子どもが多く、午前中は浮き輪で海水浴をしていたと思うと、午後にはシュノーケリングの練習をして、さらに魚採り用の網を持って海中の魚を追う女の子もいました。安心できる良い環境の中で、こどもの成長を素晴らしいと感じた一日でした。

用意周到な熱中症対策、そして大型ヨットにエアコンがあり、万が一のために活動中もエンジンをかけて船内を冷やしていますので一歳児にも安心して参加してもらいました。浜辺で水遊びをしたりシーグラスを拾ったり、タッチプールで小さな網を持って魚を捕まえたり、楽しんでいました。1歳児に限らず、タッチプールは釣った魚や採った貝を集めて子どもたちの集まりの場、そして子どもたちの自信の場(これ僕が釣った魚だよと紹介したり)になっています。無人島キャンプは、街で育つ子どもたちの成長の場になっていることを感じます。

第7回 8月6日 播磨のぞえプレパークのこのこの所属の家族が参加した無人島キャンプ

播磨町は明石市に隣接する町で近年の人口増に伴い子育て支援事業を積極的に進めている町です。こちらの団体は元はりま森のようちえんのスタッフが新規事業として立ち上げられました。播磨町の公園を活動場所として定期的に野外活動プレパーク事業を開催されています。播磨町は人工島を含めて護岸岸壁しかなく海に親しむ文化がありません。そのため、無人島キャンプをとても楽しみにしていました。

移動中のヨットの船上では、大型拡声器を用いて乗船者に対して船長が話や指示をしています。船員体験として帆を上げたり、見張りの大切さ、海から見える自分たちの住む町の解説、播磨灘航路のきまりや航行する大型船の説明、海から空を見ての観望天気予報など、片道2時間ほどの中でとても濃密な内容が実施されています。島に近づくとみんなで帆を下げて、島の解説をしています。

今回のグループは島に到着する前から船上や船内で水着に着替えたり、魚釣りの仕掛けの準備をしたり、無人島への興味関心がとても強く感じられました。フィンや海中めがねを持参する大人もいて、無人島での食材集めはみなさん本気でした。そんな中、大きな岩牡蠣を数個獲ってきた方がいて、かまどで少し焼き、参加者で分けて食べました。濃厚でミルキーな岩牡蠣に美味しい美味しいと口々に歓声を上げられていました。

第8回 8月19日 こうべ塩屋っこ所属の家族が参加した無人島キャンプ

団体の幹事のご家族の参加は自主運営で無人島キャンプを開催していた時を含めて6年目になります。地元のフリースクールに通う子どもたちとそのご家族です。当時小学生だった子どもが中学生や高校生になっても参加してくれています。フリースクールに通う子どもたちの心は繊細ですので、開催当初は有人島は他者がいて嫌がるだろうから無人島なら来てくれるかなという考えから始めました。1年目2年目は、朝から行きたくないとぐずって親を困らせていた子どもたちですが、近年は無人島キャンプに行く日が近づくとわくわくしているようです。小6の男の子はどうして小学校に行きたくなかったのかを帰りの船上で初めて親に話ができたり、中学生の女の子は無人島で活動している時に自分が親や社会から全否定されているような気がして引きこもりを続けていることをスタッフに話をしてくれたりして、保護者に感謝されることも増えてきました。大きな海や無人島は、子どもたちの心を少し開放してくれました。

無人島には何もありません。携帯の電波も届きません。島に到着すると最初にやることは、日よけのタープやパラソル(白)の設置、着替え用とトイレ用(防災トイレ)の簡易テントの設置です。設置が終わると、どこの団体の子どもたちも目の前の透明度の高い綺麗な海に入っていきます。鞍掛島は小さな湾になっており、潮流や離岸流の影響も少ないので安心して海水浴を見届けることができます。私たちが苦労することは、子どもたちは海水浴が始まると昼食時でもなかなか海からあがって来ないということです。時には、無人島の到着から帰るときまでずっと泳いで飛び込みして海を楽しむ子どももいます。 今回は船の横からの飛び込みが大人気でした。遠目で見ていた女の子も少しずつ近寄ってきて飛び込みました。なんと3歳の男の子も周りの大人の心配もよそにライフジャケットをつけて飛び込みました。保護者も負けじとバク転を披露して飛び込みました。飛び込みというひとつのプログラムですが、みんながまとまってそれぞれに楽しんで少しの自信をつけてくれたようです。

第9回 8月20日 たるみ森のようちえんmoimoiに所属の家族が参加した無人島キャンプ

moimoiは赤ちゃんホームや森のようちえん事業を運営し、週末は海と環境の事業や多文化共生事業などのイベントを開催する神戸垂水社協が一押しする団体です。無人島スタッフもmoimoiが開催するこどもの冒険ひろばを手伝うなどよい繋がりを続けています。

今回は地元のボーイスカウトの大人のベテランリーダー3名も参加してくれました。いつもは与えられた環境のなかで活動していますので、無人島とは勝手が違っておりタープひとつ設置するのにもペグが打てない環境のため大変苦労し時間を要していました。無人島キャンプスタッフが大きな石や流木を使うなどのアドバイスを与え解決しました。

感じたことは、現代は多くの与えられた環境の中で生活しています。野外活動でさえも環境の整った場所で用具や備品を用いるなど与えられていることやものに依存しているということです。IKUHART企画の事業で大切にしていることは、「子どもたちはどんな場所でも美しいものや面白いものを発見する能力を持っています。何もないような所でも、そこには発見があり物語をつむぐことが出来ます。私たちはそういった人間の内にあるクリエイティブなマインドを触発することが大切だと考えています。」まさに無人島キャンプは創意工夫といった力をさらに成長させてくれるものだと感じた一日でした。

参加者の保護者のひとりが料理人でした。なんと調理道具や調味料も持参され、子どもたちが釣ってきた魚をすべて調理して提供してくれました。今年の全15回の無人島キャンプの中で魚の天ぷらを提供してくれたのは唯一こちらの保護者です。魚料理が最高に美味しくて子どもたちが取り合いしてじゃんけんして食べていました。

第10回 8月22日 こうべ森のようちえんそとはうちに所属の家族が参加した無人島キャンプ

神戸の街中の諏訪山公園で活動している森のようちえん所属の家族とそのお仲間が参加してくれました。幹事のご家族がフリースクールに通っていた頃からの参加なので無人島キャンプは6年目になります。こちらの団体はメディアで度々登場する著名な芸術家など多彩な方々が毎年参加されます。

3年目になるご家族は毎年テーマを決めて参加されます。1年目は魚釣りと火打ち石で火起こし。火起こしが失敗に終わったようで、試行錯誤して2年目はほぐした麻紐を使うことでリベンジを果たしました。昨年は、植物学の権威である中西先生の参加もあり、こちらのご家族も海浜植物を学びましたので、今年は、無人島にある食材で昼食を完結させることに挑戦していました。結果は、思うように魚が釣れず貝が獲れず食べられる海浜植物も集められずでお腹を満たすことができずで非常用に缶詰めを温めて食べていました。十分な時間も環境もあるのにスキルが足りなくて食材を確保できなかったことから、改めて第一次産業に従事している方への感謝の気持が芽生えました。

参加者のひとりに淡路島で超人気の海鮮料理屋の若大将が店を臨時休業して参加してくれました。無人島キャンプに参加されたご家族の多くが帰りの夕食でこちらの海鮮料理屋に立ち寄り、楽しかった話をしているようで、若大将から連れて行って欲しいとの話がありました。子どもたちが釣ったり獲ったりした魚介類やスタッフが潜って獲ってきた真たこを手際よく調理して提供してくれました。若大将は網を使っての真たこのぬめり取りなど随所に工夫があり参加者が真剣に見学して質問されていました。片付けの時のビーチクリーン活動では、海に入ってまでごみ拾いをされている姿が印象的でした。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:140人