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西表島の手つかずの海洋ごみ回収プロジェクト 船浮湾(シラス浜)ビーチクリーン&集落散策モニターツアーを開催しました!

一般財団法人西表財団は「西表島の手つかずの海洋ごみ回収プロジェクト 船浮湾(シラス浜)ビーチクリーン&集落散策モニターツアー」を開催。海洋ごみ回収の仕組を検討するため観光を組み合わせたモニターツアー形式で実施し、島外からの参加者とビーチクリーンを行うとともに船浮集落で島の歴史・文化資源を学びました。

2024.03.19

一般財団法人西表財団は、2月24日(土)に島外からの来訪者のみなさんと、西表島白浜港からチャーター船で陸からはアクセスすることができない海岸に行き、「西表島の手つかずの海洋ごみ回収プロジェクト 船浮湾(シラス浜)ビーチクリーン&集落散策モニターツアー」を開催いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で実施しました。

開催概要
島の西部の陸からはアクセスすることができない多くの海岸には、何年も手がつけられていない漂着ごみがたまっており、人工物のほとんどない美しい景観を汚すだけでなく、生態系への影響も心配されています。今回の「西表島の手つかずの海洋ごみ回収プロジェクト」の第四弾企画は、これまで実施した三回と同様に、陸からアクセスできない海岸のビーチクリーンを行いましたが、参加対象を島外からの来訪者とし、観光と連携した海洋ごみ回収の仕組を検討するためのモニターツアー形式にしました。チャーター船で外離島と内離島をつなぐシラス浜に赴き、県外から集まった参加者らが、海洋環境の健全化を目指して手つかずのごみのビーチクリーンを行い、その後に、船浮集落を訪ね貴重な島の歴史・文化資源について学びました。
日程
2024年2月24日(土)
開催場所
西表島近隣離島 外離島と内離島の間のシラス浜
※船浮湾を予定していたが、当日の海況により変更
参加人数
8人
協力団体
西表エコプロジェクト

手つかずの海洋ごみを、船で回収

世界自然遺産に登録されている西表島は、そのほとんどが亜熱帯の森やマングローブの林で覆われており、島を一周する道路がないため、島の南西部の海岸へは陸からアクセスすることができず、そこに大量に流れ着く海洋ごみは手つかずのまま放置されてきました。

今回のイベントでは、船をチャーターして島外からの来訪者のみなさんと外離島と内離島をつなぐ「シラス浜」に向かい、ビーチクリーンを行いました。参加者の多くは県外から初めて西表島を訪れ、自然豊かな美しい風景と対比する漂着ごみの多さに、驚きを隠せない様子でした。ごみの回収を始めると、初対面の参加者同士、自然とチームワークが生まれ、みな黙々とごみを回収します。あっと言う間に予定の1時間を過ぎましたが、誰も手を止めることなく夢中になってごみを拾い続けます。最終的に1時間半ごみを回収し、まだ取り切れないごみに心残りを感じながら、ごみを船に積み込んで浜を去りました。回収したごみは、トン袋で8個となりました。参加者からは「ごみの多さに衝撃を受けた」「大変な作業だけどいやでなく楽しかった」「もっと拾いたかった」といった感想が聞かれました。

船浮の歴史・文化・暮らしを知る

ビーチクリーンを終えた後は、船で船浮集落に移動して、船浮出身の池田卓さんのガイドで集落を散策しました。船浮は西表島の中でも「陸の孤島」と呼ばれ、50人弱の人が暮らしています。10分もあればまわれてしまう小さな集落を、大切に守られている御嶽や戦争の遺構、イリオモテヤマネコ発見・捕獲の地、船浮でしか見られない植物から児童・生徒3名の船浮小中学校まで、時間をかけて丁寧に案内していただきました。参加者は、一見何もないように見える集落に詰まった歴史や自然、文化とそれらを大切にする人々の思いにふれ、驚いたり感心したり。一般の観光ツアーでは体験できないスペシャルな時間を楽しまれていました。昼食後には、集落から小道を歩いて島内で屈指の美しさを誇る「イダの浜」へ。目前に広がる白い砂と船浮ブルーの海との美しいコントラストに魅了されて、裸足になって砂の感触を楽しんだり、貝拾いをしたり、ツアーの最後に穏やかな時間を過ごしました。遠くにはビーチクリーンをしたシラス浜も望め、「この景色は頑張ったご褒美だね」と、達成感いっぱいの笑顔でカメラに収まりました。

参加者からの声(学んだこと)

・大量のごみの現実とのギャップで悲しくなりました。
・参加者やスタッフの方々と一緒に体験を共有できたことがとても良かったです。
・どこから手をつけたらよいのか難しい問題ですが、想いのある人はたくさんいると思うので、できるだけ多くの心ある仲間を作って、一緒に行動していきたいと想います。
・海洋ごみの種類と量、その回収プロセスの大変さを身をもって実感した。
・ボランティアの力に頼らざるを得ない現状。
・運搬、処理費用の兼ね合いで取る量を制限しなくてはならない現状。
・これまで勉強したことや普段見聞きしていることと合わせて考えることで、より具体的に真剣に海洋ごみ、特にプラスチックのことを思えるようになりました。
・みんなで一緒にがんばったときの達成感がすばらしいと思った。旅先での参加で得がたい経験ができた。
・地元でも、できることから地道にやっていきたいし、まわりに海洋ごみ問題のことを話せたらと思う。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:8人