「毎日流れ着くなら、いっそ資源にしよう!」海ごみアップサイクル展 in 東大阪を開催しました!
NPO 法人木野環境は、東大阪市役所にて「海ごみアップサイクル展」を開催。海のプラスチックごみを回収した先にある様々な用途や作品の周知が目的です。パネル展示やアップサイクル品の展示を通して、多くの方が海洋ごみについて考える機会を得ました。
2023.07.28
NPO 法人木野環境は、2023年7月1日~13日に海ごみアップサイクル展を東大阪市役所にて開催いたしました。
海のプラスチックごみを回収した先に様々な用途や作品があることを多くの方に知っていただくため、「海洋ごみがどのようにして製品になるのか」のパネル展示や、全国のアップサイクル品15社分の実物の展示を行いました。目に留まった作品を手に取って眺めたり、スタッフに質問をしたりするなどの光景も見られ、多くの方に作品を見ていただき海洋ごみについて考える機会を提供できました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
海のプラスチックごみを回収した先に様々な用途や作品があることを多くの方に知ってもらうことを目的とした海ごみアップサイクル展
日程
2023年7月1日~2023年7月13日
開催場所
東大阪市役所22階
参加人数
300人程度
協力団体
九州大学大学院工学研究院環境社会部門生態工学研究室、東大阪市、五島市、NHK大阪放送局
パネルや展示を通して海洋ごみ問題について触れる
海洋ごみ対策に挑む人々が商品化した素敵な品々についてパネルと実物で展示を行いました。イベントの期間中に来場者した人数は、延べ約300名程。長崎県五島市の海洋プラスチックごみを使って、東大阪市に本社がある野添産業が作った試作品「オーシャン・スゴエコ袋」もご紹介しました。作品や海洋ごみについて説明したパネルを真剣な様子で見る方や、海洋ごみからできた商品に驚く方も多かったようです。私たちは、これまで廃棄物の減量やリサイクルに関する様々な調査や活動を20年間行ってきましたが、なかでも海洋ごみ問題について現状を目の当たりにする機会が多く、そのことをきっかけに海のプラスチックごみをリサイクルするプロジェクトを立ち上げました。
はじめに、「流れ着くならいっそ資源にしてしまおう」という考えから、すでにリサイクルに取り組んでいる方々にもご協力をお願いし、海洋ごみをアップサイクルした作品を展示することを考えました。今後も、海のプラスチックごみを回収した先に様々な用途や作品があることを多くの方に知っていただきたいと考えています。
野添産業株式会社から東大阪市に「オーシャン・スゴエコ袋」の寄贈
7月1日には東大阪市に本社がある野添産業株式会社の野添智子社長より、東大阪市野田義和市長へ「オーシャン・スゴエコ袋」2500枚を寄贈いただきました。原料となったのは長崎県五島市の海洋ごみです。そのご縁で五島市の長崎県五島市野口市太郎市長よりビデオレターをいただき、「今回の縁は朝のドラマがきっかけであること。海洋ごみの処理には毎年多大な費用がかかり問題となっていること。このような取り組みが海洋ごみ問題の解決につながることを願うこと」というメッセージが届きました。野添産業では、今回五島市などの海洋ごみを30%混ぜたごみ袋の製造に成功。同社は今後も、海洋ごみ資源化を定番商品にできるよう検討していきます。
参加した子ども・保護者からの声
・海洋ごみが資源になるなんて知らなかった。東大阪の会社がやっているなんてすごい!
・市役所に景色を見に来ただけだったのに、こんなイベントをやっていて良かった。
・アクセサリーがかわいかった。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:300人