九州大学うみつなぎワークショップ くらしのなかのサイエンス ちりめんモンスターをさがそう!しらべよう! を開催しました!
九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センターは、ワークショップ「くらしのなかのサイエンス ちりめんモンスターをさがそう!しらべよう!」を開催。小中学生たちに、調べることの楽しさと海洋生物の多様性を学ぶ体験をしてもらいました。
2023.12.08
九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センターは、「暮らしのなかから始めるサイエンス」をテーマに、子どもたちが調べることの楽しさと、海洋生物の多様性を体験することを目的に、2023年11月23日(木)に、「アースデイ福岡2023」の一環として、 小学生から中学生を対象に、九州大学うみつなぎワークショップ「くらしのなかのサイエンス ちりめんモンスターをさがそう!しらべよう!」を開催いたしました。
アースデイ福岡とは、環境に関心の深いユース世代を中心としたグループで、代表である冨永陽仁氏とは、高校在学中から協働でビーチクリーンイベントを企画するなどをしてきました。
https://uminohi.jp/eventreport/2021_kyudai_beachclean0325/
ワークショップには子どもたちとそのご家族が参加してくださり、初めてのちりめんモンスター探しを体験した子どもや大人達から驚きや喜びの声を聞くことができました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
「暮らしのなかから始めるサイエンス」をテーマに、ちりめんじゃこやシラスに混ざったイワシ類以外の生物「ちりめんモンスター」を探し出し、調べるたり分類することの楽しさと、海洋生物の多様性について小中学生が体験するイベント
日程
2023年11月23日(木)10:30~12:00
開催場所
福岡市動植物園 ボタニカルライフスクエア
参加者
子ども22名・大人14名(合計36名)
はじめての”ちりめんモンスター”に驚き!海の生物多様性
ちりめんモンスターとは、ちりめんじゃこやシラスに混じったイワシ類以外の生物の総称で、魚類の稚魚やエビ、カニなどの甲殻類、タコやイカ、タツノオトシゴなど様々な種類がいます。
今回のイベントでは、選別されていないちりめんじゃこを用意し、海には様々な生き物が漂い暮らしていることを学ぶ機会を設けました。
配られたちりめんじゃこをバットに広げ、ピンセットで生き物をより分ける作業は、子どもだけではなく大人たちも驚きの声をあげながら作業に没頭していました。
ちりめんモンスターを見つけるたびにミニ図鑑を頼りに種の同定を行ったり、デジタル顕微鏡を使って観察を行いました。デジタル顕微鏡は行列ができるほど子どもたちの人気を集めました。なかでも珍しいタツノオトシゴを見つけ、モニターに投影された場面では会場からどよめきの声が湧きました。
お気に入りのちりめんモンスターをそれぞれの想い出のカタチに!
教材用のちりめんじゃこの中には、カワハギやアジ、太刀魚、ヒラメ、イソギンポ、エソなどの魚類をはじめ、タコやイカなどの軟体動物、カニのゾエア幼生やメガロパ幼生、シャコの幼体などが見られました。
ちりめんモンスターを台紙により分け、ボンドで貼り付けて標本を作ったり、特にお気に入ったものは標本ケースに入れてイベントの記念品としました。
ワークショップ会場を盛り上げるために、サポートに駆けつけてくれたアースデイ福岡のスタッフ並びに、教材用ちりめんと選別された釜揚げしらすとの比較のために、産地として有名な瀬戸内海の木村海産(香川県さぬき市)のご協力をいただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
参加した子ども・保護者からの声
・イカが出なくてびっくりした!
・今度はタツノオトシゴを見つけるぞ!楽しかったです!
・楽しかったです。1歳の子には少し早かったです。
・子どもが楽しそうでよかったです。
・細かい作業が好きなので挑戦できてよかったです。
・大きく見られるのが楽しかったです。子どもが集中している様子が見られました。楽しかったです。
・「ちりめんモンスター」初めて聞きました!とても楽しかったです。ありがとうございました!
・何も考えず探すのが楽しかったです。魚のミニチュアみたいでかわいい。宝物にします。
・ちりめんじゃこにこんなにモンスターがいるなんて驚きました。今度からはありがたくいただきます。
・子どもと今日のイベントのことや海の大切さを話題に話ができそうです。ありがとうございました!
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:36人