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玄界灘沿岸 大ビーチコーミング大会&シンポジウム~地元が生んだ元祖漂着物博士・石井忠氏の足跡をたどる~を開催しました!

九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センターは「玄界灘沿岸 大ビーチコーミング大会&シンポジウム~地元が生んだ元祖漂着物博士・石井忠氏の足跡をたどる~」を開催。石井忠氏の功績とビーチコーミング文化を次世代に引き継ぐため、近隣の高校から参加者を迎えて実施しました。

2023.11.29

九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センターは、地元が生んだ元祖漂着物博士こと石井忠氏の功績と玄界灘沿岸のビーチコーミング文化を次の世代に引き継いでいくことを目的に、2023年11月4日(土)に、玄界灘沿岸 大ビーチコーミング大会&シンポジウム~地元が生んだ元祖漂着物博士・石井忠氏の足跡をたどる~を開催いたしました。

玄界灘沿岸 大ビーチコーミング大会は2022年の宗像国際環境会議のプレイベントとして始まり、今回が2回目の開催となります。(https://umitsunagi.jp/report/1279

今年度は近隣の5つの高校から63名の参加者を迎え、ビーチコーミングをテーマとしたフィールドワークとシンポジウムを行いました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
地元が生んだ元祖漂着物博士こと石井忠氏の功績と玄界灘沿岸のビーチコーミング文化を次の世代に引き継いでいくことを目的に、高校を対象としたビーチコーミングをテーマとしたフィールドワークとシンポジウムを開催

【ビーチコーミング大会】
日  程 : 2023年11月4日(土)10:00~12:00
開催場所 : 勝浦海岸
参 加 者  : 高校生63名(5校)

【シンポジウム】
日  程 : 22022年11月4日(土)13:00~15:30
開催場所 : 海カフェ岡八
参 加 者  : 高校生63名(5校)
■パネリスト
田辺 一城氏 古賀市長
山崎 唯 氏 一般社団法人くらげれんごう代表理事
養父 信夫氏 一般社団法人九州のムラ 代表理事
■コーディネーター
清野聡子 九州大学大学院工学研究院(九州大学うみつなぎ)
■司会進行
木下 英生 九州大学大学院工学研究院(九州大学うみつなぎ)

【フィールドワーク】クエストミッションに挑戦!

玄界灘沿岸大ビーチコーミング大会では、漂着物探しをゲーム感覚で楽しめるようにクエストミッションを設けて運営しています。今年度は「プラスチックフィッシングに挑戦!」「漂着物鑑定団」のふたつのミッションを高校生に与えました。プラスチックフィッシングとは、マイアミのビーチクリーナーが始めた海洋ごみアートの一種で、拾い集めた漂着ごみを使い海洋生物を表現するものです。SNSを中心にその活動が世界中に広がっています。
漂着物鑑定団と合わせ、海岸にはどんな漂着物が落ちているのか関心を寄せることによって、ひいては海洋ごみの発生源に気づきその防止策を考えることもできます。
漂着ごみの多い玄界灘沿岸部ですが、多国籍な漂着ペットボトルを集めては「すごい!世界旅行しているみたい!」との声が上がるなど、嬉々としてビーチクリーンを楽しむ高校生の姿には頼もしさを感じました。

【シンポジウム】自然遊びへの回帰「海ガキ・山ガキ・川ガキ」を戻すには

午後は、会場を海カフェ岡八に移しシンポジウムを開催いたしました。シンポジウムの前半では、午前のフィールドワークで投稿されたプラスチックフィッシング27作品の審査と、漂着物鑑定団に持ち込まれた8品の鑑定を行いました。
プラスチックフィッシングの審査では、会場がどよめく力作が次々に飛び出し、特に注目を集めたのは、水産高校の生徒が作った「ダイオウイカ」でした。砂に埋もれた壊れたボートを一生懸命に掘り起こし、ロープや漁業用品を駆使して見事に表現されていました。作品を投稿した生徒は「水産高校のプライドをかけてリアルさを追求しました。」と誇らしげに語っていました。
漂着物鑑定団では、ベトナム製のキャンディ浮きや、薬品が入ったアンプル瓶、海外の知育玩具、建築で使われる鉄筋スペーサーなどが持ち込まれ、鑑定員を務めた九州大学うみつなぎスタッフの木下からマニアックな解説が行われ、生徒たちも漂着物の奥深さを噛みしめていました。

シンポジウムの後半では、”自然遊びへの回帰「海ガキ・山ガキ・川ガキ」を戻すには”をテーマにパネルディスカッションが行われました。
「海離れ」や「自然離れ」という言葉がささやかれる昨今、遊びの場が自然のから遠ざかることになった時代背景を確認するとともに、古賀市長の田辺一城氏からは、自らが手がけた親水空間造成への想いや、行政としてできるアプローチの提案、養父信夫氏からは、自信が発行する出版物”九州のムラ”の取材を通して今も息づく自然遊びの原風景の紹介、九州大学の清野聡子からは、福岡への移住を決定づけた福岡の都市と自然との距離の近さや、その環境を存分に楽しむライフスタイルへの羨望の想い、山崎唯氏からは、海遊びを中心に自然の中で子育てをしてきた体験談や、自然遊びを経験する子どもたちの様子など、各々が経験してきた生きた言葉が語られました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:63人