本物の博士から海のことを学ぼう!マナティーってどんな動物? / 海を守るためにできること 夏休みワークショップを開催しました!
一般社団法人マナティー研究所は、キッコーマンアリーナの夏休みイベントで「マナティーってどんな動物?」「海を守るためにできること」のワークショップを開催。海の生きものへの理解を深めてもらうため、絶滅危惧種や海洋ごみなどについて紹介しました。
2023.09.04
一般社団法人マナティー研究所は、7月29日に千葉県のキッコーマンアリーナで開催された夏休みイベントに登壇して、マナティーってどんな動物? / 海を守るためにできることの2本立てワークショップを開催いたしました。夏休み中の子供たちとご家族を対象に、海の生きものへの理解を深めることを目指して、絶滅危惧種の抱える問題や、海洋ごみ問題などについて紹介しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
千葉県流山市のキッコーマンアリーナで、年長さんから小学生までを対象に、付き添いのご家族も一緒に参加できるワークショップが開催されました。絶滅危惧種のマナティーについて学ぶ回と、海洋ごみ問題について考える回の2本立てでワークショップへ講師として登壇しました。本ワークショップは、流山市教育委員会後援事業の一環として実施されました
日程
2023年7月29日
開催場所
キッコーマンアリーナ(千葉県流山市)
参加人数
76名(付き添い22名)
協力団体
寺子屋アイアム
絶滅危惧種のマナティーってどんな動物?
人魚のモデルとして有名なマナティーですが、人間のすぐ近くに暮らしているため、さまざまな影響を受けてしまい、絶滅の危機に瀕しています。野生環境では天敵のいないマナティーですが、これまでに大乱獲や環境汚染、破壊などによって大きく数を減らし続けてきたことから、「唯一の天敵は人間」と図鑑などにも書かれています。
マナティーの暮らしている環境を表現したキーホルダー作りを通して、マナティーがどんな動物なのかを学びました。そして、海の動物であるマナティー、ジュゴン、スナメリの体のパーツを切って貼って完成させるパズルを行って、水中生活に適応したそれぞれの動物の特徴を学びました。
きって貼ってパズルをつくっている様子(左)、キーホルダーを完成させた様子(右)
海洋ごみ問題について考える機会に
海洋ごみの大部分が、町から出ているごみであることは、よく知られるようになりました。自然に分解されないプラスチックが深海にまで到達していて、生きものたちの暮らす場所に増え続けています。
ワークショップでは、海洋ごみ問題を伝える絵を描いて、それを新聞のイラストとして貼る作業を行いました。参加者のみんなは、プラスチックの製品から体に悪い化学物質が流れてしまう危険があること、プラスチックは化学物質をくっつけやすい性質を持つこと、に関心を持っている様子で、そのことを絵に描く子が多く見られました。
そして、今回のワークショップでは、プラスチックが何からどうやって作られるのか、その過程を紹介しました。そして、プラスチックのリサイクルがどのように行われているのか、その難しさと分別の大切さを紹介しました。
参加者からは、「こんなにたくさん作っているけど、石油はなくならないんですか?」という質問が出ました。他にも、「雪の中からマイクロプラスチックが出てきた、というニュースを見ました」という親御さんのご意見も出て、この先、私たちは資源の使い方について考えていかなくてはいけないこと、そしてプラスチックの問題が私たちにどんな影響を及ぼすのか、について考える機会となりました。
海洋ごみの問題を伝える絵を描いている様子、付き添いの大人の方も一緒に参加しました(左)
家に帰ってからごみ拾いに参加して、新聞を完成させてもらいます(右)
参加した子ども・保護者からの声
それぞれ1時間半のワークショップでしたが、参加者のみんなからたくさんの質問が出て、時間が足りないくらいでした。皆様に関心を持っていただけて嬉しく思います。ありがとうございました。
以下、保護者の方やお子様からいただいた声を一部掲載いたします。
・海洋ごみ問題や、プラスチックの性質についてたくさん知ることができてよかったです
・海洋ごみについて子供たちが考えるきっかけとなる、とても有意義なワークショップだと思いました
・とても大切な問題なのに、子供たちと一緒に学ぶ機会がなかなかないので、貴重でした
・子供の知りたいことにたくさん答えていただき、ありがとうございました
・マナティーをとおして、生きものとの共存について考える機会になりました
・マナティーのことを守りたいです
・キーホルダーを自分でつくれてうれしかった。参加してよかったです。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:76人