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ウニの受精実験から海を学ぶ「第3回お茶大海のジュニアティーチャー養成講座」を開催しました!

お茶の水女子大学(湾岸生物教育研究所とサイエンス&エデュケーション研究所)は、「第3回お茶大海のジュニアティーチャー養成講座」を開催。ウニの放卵放精と受精を再現する実験を行いながら海への理解を深め、講座の全課程を修了した参加者たち全員が「お茶大海のジュニアティーチャー」に認定されました。

2023.09.08

お茶の水女子大学(湾岸生物教育研究所とサイエンス&エデュケーション研究所)は、ウニの受精実験からウニや海についての理解を深め、自身がジュニアティーチャーに認定されることで学んだことを次に伝えるきっかけにしてもらう、「第3回お茶大海のジュニアティーチャー養成講座」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要
海から少し離れた場所(東京都文京区)で、海の中で起こるウニの放卵放精と受精という出来事を再現しながらウニや海について学ぶイベント
日程
2023年8月5日 13時開始の回、15時半開始の回、の2回開催
(13時の回はウニから卵や精子を取り出す「採卵採精」体験付き、15時半の回は受精実験のみ)
会場
お茶の水女子大学 国際交流留学生プラザ2階 多目的ホール
参加者
13時の回17名、15時半の回16名 + ウニのジュニアティーチャー7名

参加者たちは各机でウニの受精実験を行いました

13時からの回では、参加者がウニから卵や精子も自分たちで取り出しました。生きたウニに初めて触るという参加者も多かったですが、アシスタントとして参加してくれた「ウニのジュニアティーチャー」の助けもあり、手際よく作業を進めることが出来ました。15時半からの回では予めチューブに入れておいた卵や精子を実験に使いましたが、ウニが卵や精子を産む様子をジュニアティーチャーによるデモンストレーションで見ることが出来ました。

そのあと、各自の机で卵と精子を混ぜて受精実験を行い、受精がうまくいったかどうかを顕微鏡で確認しました。付添いの方も同じ机で一緒に顕微鏡を覗き、参加者と「これが卵じゃない?いやこっちかな?」など相談しながら観察しました。受精卵と未受精卵を顕微鏡で見比べて、受精した卵には受精膜があることや、精子が卵に比べてとても小さいことなどを確かめました。自分たちで受精した卵は、幼生になった後のエサや海水、飼育容器と共にお土産として持って帰り、お家で「ポケット飼育」を続けます。

講座を修了した参加者たちは「お茶大海のジュニアティーチャー」に認定されました

今回の講座で、参加者たちは実際の海でウニが体外受精をする様子を知り、陸上で放卵放精や受精を再現する実験を行いました。受精実験はうまくいかないこともありますが、それは広大で安定した海の中で起こっていることを地上の狭い容器内で再現するのが難しいからです。実験を何度か繰り返しながら改めて海の偉大さに気づくこととなりました。各回の最後には海の環境についての簡単な講演も聞き、実験だけではなく座学からも海への理解を深めました。

全ての参加者は講座の全課程を無事に修了し、「お茶大海のジュニアティーチャー」に認定され、認定証を受け取りました。お茶の水女子大学では、「海洋教育を担う人材の育成」にも力を入れています。今回ジュニアティーチャーとなった皆さんは、そうした人材として今後のお茶の水女子大学での海洋教育イベントで活躍することが期待されています。

小中学生7名が「ウニのジュニアティーチャー」として実験をサポートしてくれました

第3回お茶大海のジュニアティーチャー養成講座は、「【海と日本PROJECT】全国一斉ウニの発生体験」とのコラボで行われました。コラボの一環として、過去に全国一斉ウニの発生体験に参加した小中学生の有志7名が”ウニのジュニアティーチャー”として活躍しました。全国一斉ウニの発生体験は、生きたウニではなく「小分けにした卵と精子」を送付して学校や家庭で受精実験を行うイベントでしたので、ジュニアティーチャーの7名は午前中にまず生きたウニを扱う練習をして、そこで ”お茶大ウニのジュニアティーチャー” に認定されてから午後の2回の本番に臨みました。

作業の前にスライドを使って参加者に手順を説明するのもジュニアティーチャーが担当しました。ウニから卵や精子を取り出す作業をする際には、ウニ1匹をジュニアティーチャー1人が担当し、参加者が卵や精子をきちんと回収できるようにサポートしました。受精実験のときには実験手順や顕微鏡の使い方、そしてウニの卵を顕微鏡で探すところなどで参加者が困っていないか気を配りながら実験を手助けしました。参加者の多くと同じ年代の子供たちが教えてくれるので、会場は参加者の皆さんが質問しやすい雰囲気となっていました。

参加した子どもからの声

・うみの生きものがますますだいすきになりました。
・受精実験をしたのが楽しかったです。顕微鏡で観察するのも初めてで勉強になりました。ジュニアティーチャーの先生が親切に教えてくれて嬉しかったです。また参加したいです。
・いのちや海を大切にしたいと思いました

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:40人