【実習船「すいこう」で漁業体験!】を開催しました!
特定非営利活動法人人と木は、山口県長門市の青海島近海に生息する魚介類と漁業法を知ってもらうことを目的に「実習船すいこうで漁業体験!」を開催。親子7名が大津緑洋高校水産校舎の実習船に乗船して、トビウオ流し刺し網漁と釣りを体験しました。
2024.06.28
特定非営利活動法人 人と木は、2024年6月8日(土)に青海島近海に生息する魚介類と漁業法を知ることを目的として、<実習船「すいこう」で漁業体験!>を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
大津緑洋高校水産校舎の実習船「すいこう」に乗船して漁業体験(トビウオ流し刺し網漁業、釣り体験)
日程
2024年6月8日(土)
開催場所
山口県長門市仙崎 青海島近海
参加人数
7名
協力団体
大津緑洋高校水産校舎
トビウオ流し刺網 漁業体験
参加者一同は9:30に集合して港に向かい、子どもたちは「すいこう」、大人の付き添いは「しらかた」に乗り込みました。風が大変強い予報で開催が危ぶまれましたが、無事に出航でき、500mの刺し網を青海島の北側で流して設置しました。しばらく待つ間に釣りの体験を行いました。子どもたちは網を流して1時間後に刺し網を引き揚げる手伝いを水産校舎の先生、生徒と一緒に行いました。網には大きなトビウオやダツなどがかかり、魚が上がってくるたびに子どもたちは網から魚を外したり、魚を生簀に入れたり一生懸命に手伝っていました。
山口県長門市には県立高校の水産コース(大津緑洋高校水産校舎)があり、漁業の面白さや実際の様子などを伝えるためご協力いただき体験を実施しました。特にこの時期にしかできないのがトビウオの流し刺網で、水温が少し高いため大型のトビウオ(通称角トビ)を狙った刺網体験を行いました。また、小学生が水産校舎の高校生の姿を見ることで、憧れの想起や将来の選択肢の一つに入れて欲しいです。
海の恩恵は自分たちの生活と繋がっていることを感じ、漁業に関わる人たち、高校生と関わり、多くの長門市民が昔から営んできた「漁業」を言う産業を実際に体験したこと、海を身近に感じることができました。
釣り体験
トビウオの刺し網を設置している約1時間の間、大津緑洋高校水産校舎の先生、生徒の指導のもと、子どもたちは青海島沖で釣り体験を行いました。エビとイカを餌に使い、水深約30m程に生息する根魚を中心に様々な魚種を釣ることができました。カサゴ、イトヨリダイ、レンコダイ、キハタ、長門市の特産品であるかまぼこに使われるエソ等、計10匹以上を確認することができました。
漁獲する魚をトビウオに絞った流し刺網漁業体験とは一味違った、様々な魚種を狙うことのできる「釣り」という手法を使うことにより、青海島近海の魚種の豊かさを実感することができました。
子どもたちは、自分で魚を釣ったという達成感を感じるとともに、1時間という短時間の間で10匹以上のいろいろな種類の魚を確認できたことに驚いていました。普段、波止でサビキ釣りをして、小さなアジやメジナしか見ることがない子どもたちは特に感動していました。
参加した子ども・保護者からの声
子どもからの声
・家の近くに海はあるが船に乗って沖に出る機会は今までなかった。
・漁師の知り合いもいるが、どんな仕事内容か想像もしたことがなかったので少しでも知ることができてよかった。
・トビウオ漁の網の片付けが思ったより大変で、漁獲高と作業量が伴わない日もあるだろうなと感じた。たくさんトビウオが獲れたと思っていたが、指導者から「今日の漁獲量はいつもの10分の1」と言われとても驚いた。
・青海島近海で多くの魚が獲れるとは知らなかった。
保護者からの声
・子どもはどちらか言うと「海はこわい」という印象を持っていたが、海で子どもの活き活きとした顔を見ることができて嬉しかった。
・私自身、長門市で生まれ育ったが、子どものころから船で海に出るという体験をしたことがなかった。自分の子どもには、そういった体験をできるだけしてほしいと思い参加したが、とてもいい経験になったと思う。漁業、農業などの一次産業をやっている人は身近にいるが、実際に体験できたことは大きな財産になると思う。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:7人