【2万人以上が来場】横浜の海をテーマに船舶・環境・お仕事を楽しく学ぶ体験型イベント「海洋都市横浜 うみ博2024」を開催しました
海洋都市横浜うみ協議会は、将来を担う子どもたちに船舶や環境、仕事など海の多様な魅力を伝える体験型イベント「海洋都市横浜 うみ博2024」を開催しました。9回目の今年は無料フェリーによる会場間輸送を実施。多くの人が訪れる夏の一大イベントです。
2024.08.19
海洋都市横浜うみ協議会は、将来を担う子どもたちに、船舶や環境、仕事など海の多様な魅力を伝える体験型イベント「海洋都市横浜 うみ博2024」を、8月3日(土)と4日(日)の2日間開催しました。今年で9回目の開催となる「海洋都市横浜 うみ博」ですが、今年は海をテーマに体験型展示等21件、ワークショップ7件、大学・教育機関・子どもに人気の著名人によるステージプログラム9件、船舶や消防車の展示10種を展開し、初の試みとなる無料フェリーによる会場間輸送を行なうなど、横浜市内外から多くの人が訪れる夏の一大イベントとなりました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
子どもたちに、船舶や生物、環境、仕事など海の魅力を伝える体験型イベント
日程
2024年8月3日(土)10:00~17:00
8月4日(日)10:00~16:00
開催場所
横浜市役所アトリウム、大さん橋ふ頭周辺(神奈川県横浜市)
参加人数
22,500名(2日間合計)
主催
海洋都市横浜うみ協議会
協賛
海洋開発機構(JAMSTEC)、日本郵船株式会社、オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン、吉川海事株式会社、京浜フェリーボート株式会社、おうちCO-OP、パルシステム、株式会社地球の歩き方
特別協力
日本財団
共催
横浜市
企画
アクトインディ株式会社
【展示ブース】
クイズやゲームなど「体験」を通して海について学ぶことができる展示ブースでは、18件の団体が出展を行ないました。なかでも、横浜・八景島シーパラダイスによるタッチプールや日本郵船株式会社による操船シミュレーターのブースには多くの親子連れが集まり、子どもたちが夢中になって体験する様子が見られました。
■横浜・八景島シーパラダイス:タッチプール
水族館でも大人気の、海の生き物とふれあうことができるタッチプールを展開。子どもたちは、初めて触るヒトデやナマコ、ネコザメに最初は緊張していましたが、触った時の感触や元気に泳ぐ様子に大興奮。スタッフの方に「ヒトデは何を食べるの?」「サメはどうしてザラザラなの?」と、熱心に質問する様子も見られました。
■日本郵船株式会社:操船シミュレーター
操船シミュレーターを使って船の操縦体験に挑戦。現役の外航船員のアドバイスを聞きながら、航路を考えたり、他の船に当たらないように慎重に操縦を行ない、無事目的地に着くことが出来た時には、教えてくれた船員とハイタッチして喜ぶ様子がみられました。
【ワークショップブース】
自分だけのオリジナル作品がつくれるワークショップブースでは、水産研究・教育機構によるシーグラスを使ったアート体験や、横浜市 脱酸素・GREEN EXPO推進局による海藻を使った万華鏡づくり、横浜市内企業buoyによる海洋プラスチックごみをアートとして再生するオリジナルキーホルダー作りが大人気。参加した子どもたちは、海洋ごみ問題や地球環境について学びながら、こだわりの詰まった素敵な作品を作り上げました。
■水産研究・教育機構:シーグラスでアートをつくろう
海に落ちていたシーグラスや貝殻、白や黒の砂を使ってオリジナルのアート作品づくりに挑戦。シーグラスはどうやってできたのか、海岸にごみが落ちていたらどうするか?みんなで考えながら、真剣な表情で作品づくりをする様子がみられました。
■buoy:海洋プラスチックごみを使ったオリジナルキーホルダーづくり
日本各地で回収された海洋プラスチックごみを使い、自分だけのキーホルダーづくりを体験。プラスチックごみの中でも様々な色や種類があることを学び、海を綺麗に保つためには自分たちに何ができるのか考えながら、世界に一つだけのカラフルなキーホルダーを作りました。
【ステージプログラム】
市役所アトリウムのメインステージでは両日にわたり、海に関わる研究や物流、防災の話をはじめ、観光的視点で見た海や幼魚の生態、環境問題についてなど、専門家によるトークショーが行なわれました。なかでも、実際に航海中の船と中継を繋いだ日本郵船株式会社は、船から見える海に会場から歓声があがるなど、大人も子どもも大興奮のプログラムとなりました。
■日本郵船株式会社:「船乗りってなーに⁉船長さん・機関長さんに聞いてみよう!」
うみ博会場と、日本からオーストラリアへ航海中の自動車専用船を中継で繋ぎました。実際に船の上でお仕事をしている船長さんや機関長さんがうみ博に訪れた子どもたちの質問に答えるコーナーもあり、子どもたちからは、船での暮らしについてやお仕事をするうえで楽しいこと、大変なことなど様々な質問が飛び出しました。
■鈴木香里武「岸壁採集で知る幼魚の生きざまと海の多様性」
岸壁幼魚採集家で「幼魚水族館」の館長でもある鈴木香里武さんが、稚魚や幼魚という存在の不思議さ、可愛らしさ、たくましい生存戦略等を解説!
クイズを交えながらの多種多様な生き物の紹介や死滅回遊魚についてのお話を子どもたちは夢中になって話を聞いていました。
【船などの見学・展示】
大さん橋ふ頭会場では、海で活躍する船舶の見学や乗船体験を実施しました。「消防艇まもり」や「清掃兼油回収船べいくりん」「港務艇おおとり」「タグボート」など、普段は見ることのできない船の船内見学を行い、両日多くの人々で賑わいました。また、今年は日本郵船株式会社による自動車専用船の船内見学も実施。3日(土)には豪華客船「飛鳥Ⅱ」も大さん橋に着桟するなど、2つの巨大船により圧巻の景色となりました。
■日本郵船株式会社:自動車専用船の船内見学
自動車専用船「CENTAURUS LEADER」の船内見学を実施。
約6,000台の自動車を積むことが出来る自動車専用船は、4日(日)に事前申込の当選者限定で乗船見学を実施しました。船内は13階建てになっており、最上階では横浜の景色を一望できます。緊急時の救命いかだの展示や、車を固定する「ラッシング」体験など、普段は目にすることが出来ない貴重な展示や体験を通して、船で働く方の暮らしやお仕事の技術を学ぶことが出来ました。
【会場を結ぶ無料フェリー乗船】
無料フェリーを準備し、横浜市役所アトリウム会場と大さん橋ふ頭周辺会場間の移動を楽しんでもらいました。普段見ることができない海側からの景色に、子ども達は大興奮。電車や車の移動には無い、海上移動の新鮮な体験を演出することができました。
参加した子ども・保護者からの声
・沢山のブースがあり、2日間では回りきれないほど充実した内容だった。うみ博をきっかけに海を色々な角度から学ぶことができた。
・働く船を見学できる機会はあまりないので、貴重な経験となった。
・テレビで見ていた自動車専用船を見るだけではなく、船内に入ることができて感激しました。水難救助車や冷凍コンテナなどを見学し、海に関わるお仕事に子どもが関心を持つきっかけとなった。
・子どもに工業と地理的な関係を横浜港を例に環境問題も含め、体験学習することができた。
・フェリーで会場間を移動できて楽しかった。子どものフェリーデビューとなった。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:22,500人