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「日本の離島が直面する漂着ごみ問題を学ぼう! in 甑島」を開催しました!

一般社団法人Mfisea(エムフィッシャー)は「甑島サステイナビリティ体験 in 甑島」を開催しました。甑島は鹿児島県薩摩半島の西方沖にあり、美しい自然と多様な植生、野生動物が息づき、特定有人国境離島地域に指定されています。楽しくビーチクリーンに取り組みながら離島の海洋問題に触れてもらいました。

2024.08.27

2024年8月13日(火)、一般社団法人Mfisea(エムフィッシャー)は「甑島サステイナビリティ体験 in 甑島」を開催いたしました。国土交通省によると、日本には14,125の島嶼が存在しますが、甑島(こしきしま)はその中でわずか71の特定有人国境離島地域に指定されています。甑島は鹿児島県薩摩半島の西方沖に位置し、美しい自然景観と多様な植生、豊かな野生動物が息づく地域です。

本イベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人々がつながることを目的としています。

日時
2024年8月13日(火)16:00開始
場所
青瀬海水浴場(下甑島)鹿児島県薩摩川内市下甑町青瀬
プログラム
16:00 ~ 活動の趣旨説明&漂着ごみ問題について
16:15 ~ 17:15 ビーチクリーン(※順次休憩)
17:15 ~ 17:30 ごみの分別&記念撮影
17:30 ~ 子供のためのスイカ割り
参加者数
30名

コバルトブルーの美しい海にはにつかわしくない海洋ごみの数々

甑島に到着すると、透き通ったコバルトブルーの海が広がり、その美しさに心を奪われました。静かに佇むその海には、亀がゆっくりと頭を出す穏やかな光景が広がっています。しかし、その美しいビーチには、漁具やペットボトル、外国語のパッケージがついたプラスチックごみなどが多く漂着しており、自然の美しさとは裏腹に、海洋ごみの問題が深刻であることを痛感しました。

この美しい海を守るため、私たちはビーチクリーンに取り組みました。地元の消防団や親子連れなど多くの人々が参加し、大型の漁具やペットボトル、小さなプラスチック片まで、ありとあらゆるごみを回収しました。美しい海の景色に似つかわしくないごみの山が積み上がり、これらが海洋生態系にどれだけの影響を与えているのかを改めて感じさせられました。

活動を終えた後、私たちはそれぞれの手で集めたごみを見つめながら、この美しい海を未来へとつなげるために、これからも行動し続けることの大切さを胸に刻みました。

離島が抱える問題を多くの方に知っていただきたい

日本は四方を海に囲まれ、その恩恵を長年受けてきましたが、近年、海洋ごみ問題や水産資源の乱獲が深刻化し、豊かな海を維持することが難しくなっています。この問題は特に離島で顕著であり、こうした現状を多くの人に知ってもらいたいと考えています。

一般社団法人Mfiseaは、「豊かな海を未来に」という理念を掲げ、離島が抱える問題に取り組んでいます。今回のイベントも、離島の現状に焦点を当てた取り組みの一環として企画しました。

離島では、情報社会の中で新しい情報を取り入れることが難しく、若者が帰郷する魅力をどう作り出すかという課題も抱えています。さらに、病院や歯科医といった基本的なインフラが不足しており、高校もないため、中学卒業後は島を離れなければならない現状があります。船賃がかさむことで、経済的・時間的負担も大きく、離島の生活は厳しいものとなっています。こうした離島の現実は、日本全体が直面する超高齢化社会の課題を先取りしたものと言えるでしょう。

また、島の住民の中には環境意識が高い人もいますが、一方でタバコのポイ捨てなどの問題も残っています。持続的な環境啓発活動が求められており、地域の問題を共有し、意識を高めるための交流会の重要性が増しています。

今回の「日本の離島が直面する漂着ごみ問題を学ぼう」というイベントは、参加者が離島で実際に海洋問題に触れ、海を愛する心を育むとともに、日本や世界が抱える海の課題を深く理解することを目的としています。特に、これまで関心のなかった子供たちの意識を変えるきっかけとなったことに、大きな意義があります。そのために、修行のようなごみ拾いではなく、海と親しむイベント(スイカ割り等)を取り入れながら、笑顔で楽しく海を感じ、海の問題を知るきっかけにすることを意識した活動としました。

今後も、Mfiseaでは「海愛教育(うみあい教育)」の場を提供し、一人ひとりが自分の問題として海を守りたいという気持ちを育み、「豊かな海を未来に」受け継ぐために、さらなる努力を続けてまいります。

参加者の声

・地元、甑島の海岸がきれいになって嬉しかった。

・地元の海の清掃に協力できて満足感があった。

・普段は気づいていなかったが、よく見ると小さなゴミが沢山あった。

・漂流物やゴミの種類から、地域性や地球環境を知ることができた点がよかった。

・人の温かみも感じました!

・自分も地元の海は大切にしてきたつもりです。これからも甑島の自然の大切さを忘れないようにしたいです。

・スタッフの方は暑い中、常に笑顔でとても親切な対応だと思いました。また、安全管理についても津波発生時の避難経路など事前に把握しており、分かりやすく説明してもらいました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:30人