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加工品開発楽しみながら学ぶ!磯焼け問題を考える環境学習を開催

一般社団法人藻藍部は美波町内の加工事業者と小松島西高等学校の生徒とともに、アイゴを活用した新たな加工品開発に取り組みました。高校生の発想を生かし、徳島県の名産品のフィッシュカツをアイゴのすり身で作れないかという視点で試作・開発を行いました。

2025.03.28

一般社団法人藻藍部は、2025年3月14日(金)14:00~17:00に、美波町内の加工事業者と小松島西高等学校の生徒と共に、**植食性魚類「アイゴ」**を活用した新たな加工品の開発に取り組みました。

本イベントでは、地域の蒲鉾店にご協力いただき、徳島県の名産品であるフィッシュカツをアイゴのすり身で作れないかという視点で、学生とともに試作・開発を実施しました。これまで、カレー粉をまぶした伝統的な調理法でアイゴのフィッシュカツを製造していましたが、今回は学生ならではの発想を活かし、米粉やポン菓子を使用した新たなアイデアを取り入れたものを試作しました。

本イベントは、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐことを目指す「日本財団 海と日本プロジェクト」の一環として実施されました。今後も地域の資源を活かした新たな取り組みを続けてまいります。

アイゴを活用した新たな加工品の開発
日程
2025年3月14日(金)14:00~17:00
開催場所
にいや蒲鉾店 本社工場
参加人数
6人
協力団体
にいや蒲鉾店、小松島西高等学校(食物科生徒)

加工品の開発(前工程)

アイゴの下処理からフィッシュカツの成形までを体験!

イベントでは、アイゴを捌く工程からスタートし、すり身を練ってフィッシュカツの型枠に落とし込む工程までを体験しました。捌く工程では、魚の取り扱いに慣れている学生も、アイゴ特有の鋭い棘や独特な内臓の処理に苦戦しつつ、加工事業者の指導のもと慎重に捌きました。また、すり身を練る工程では、一見簡単に見える作業も、型枠へ均等に流し込むのに時間がかかるなど、職人の技術の奥深さを実感。試行錯誤しながらも楽しんで取り組み、練り物加工の工程について学ぶ貴重な機会となりました。

加工品の開発(後工程)

成形した練り物に米粉やポン菓子(玄米)を加え、食感や風味の違いを検証しました。米粉でサクッと軽い仕上がりに、ポン菓子で香ばしさとほのかな甘みをプラス。

また、揚げ時間の調整も重要なポイントに。揚げ時間や温度によって、色合いや食感、アイゴ特有の臭みの出方が変化するため、最適なバランスを模索しました。

学生たちは、「もっとサクサクに?臭みを抑えるには?」と試行錯誤を重ね、何度もチャレンジ。自由な発想で、よりおいしく食べやすいフィッシュカツを目指しました。

まとめ

今回の取り組みでは、アイゴの特性を活かしながら、新たなフィッシュカツの可能性を探る貴重な機会となりました。学生たちは、食材の特性を理解しながら、米粉やポン菓子を活用した食感の変化や、揚げ時間の工夫による風味の違いを検証。試行錯誤を重ねる中で、伝統的な調理法にとらわれない自由な発想が生まれました。藻場を食い荒らすアイゴの活用は、地域資源を有効に活かし、食の新たな可能性を広げる大きな一歩です。今回の経験を通じて、学生たちは食材の魅力を再発見し、ものづくりの面白さを実感しました。今後も、地域の産業と連携しながら、新しい価値を生み出していきたいと考えています。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:6人