沖縄県で初開催!海と日本PROJECT「チリメンモンスターから学ぶ生物多様性」を開催しました!
お茶の水女子大学は株式会社琉球科学教育研究会と連携し、体験型科学実験教室「チリメンモンスター(※)から学ぶ生物多様性」を実施。チリメンモンスターを教材に、マイチリモン図鑑やマイチリモンカードを作りながら海の中の多様な生物の理解を深めました。
2025.02.20
お茶の水女子大学は、株式会社琉球科学教育研究会と連携して、地域の未就学児から中学生と保護者を対象とした、体験型科学実験教室「チリメンモンスター(※)から学ぶ生物多様性」を実施しました。チリメンモンスターを教材にして、マイチリモン図鑑やマイチリモンカード作りを行いながら、海の中の多様な生物について理解を深めました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
※チリモン(チリメンモンスター)は株式会社カネ上の登録商標です(登録第5272412号・登録第5217723号)
体験型科学実験教室「チリメンモンスターから学ぶ生物多様性」
日程
2025年2月2日(日)
10:00~11:30 未就学児~小学校3年生
13:00~14:30 小学校4年生~中学生
開催場所
琉球大学 千原キャンパス
参加人数
54名
協力団体
株式会社琉球科学教育研究会
実施に至った経緯
株式会社琉球科学教育研究会は、地域の未就学児から中学生を対象に、体験型科学実験教室を毎月開催しています。琉球科学教育研究会の方によると、沖縄県の子どもたちでも、必ずしも海を身近に感じているわけではなく、特に今回開催した県南部の地域の子どもたちにはその傾向が強いとのことでした。そこで、この地域の子どもたちを含めた多くの子どもたちに、海の生き物の多様さを伝え、体験的に学びながら、身近な沖縄の海にも関心を持ってもらうことを目指して、講座を実施することとしました。
プランクトンってどんな生き物か知っていますか?
実験教室では、はじめにプランクトンについて解説を行いました。「プランクトンって聞いたことある?」と問いかけると、「小さい生き物!」との返答がありました。中には、「ほとんど泳ぐことができない生き物」とまさしくプランクトンの定義である説明をしてくれる子もいました。ミジンコやクラゲの写真を使いながら、プランクトンは、大きさで区別されているわけではないこと、そして、水の流れに逆らって泳ぐことができない、もしくは泳ぐ力がとても小さい生き物をプランクトンということを説明しました。午後に実施した小学4年生~中学生を対象にした回では、さらにネクトンやベントスという区別の仕方や、動物プランクトン、植物プランクトンの違いについても紹介しました。大きなエチゼンクラゲもプランクトンに分類されることを知ると、子どもたちはとても驚いていました。
チリメンモンスターを観察しよう!
続いて子どもたちにチリメンモンスターを紹介しました。チリメンモンスターとは、ちりめんじゃこに様々な生き物が混ざった状態のまま、観察ができる教材です。地元のスーパーで販売されていたちりめんじゃこの写真も見せ、それとの違いを意識しながら、観察をしてもらいました。今回は観察するにあたって、一人一人に道具を用意しました。チリメンモンスターを広げるためのトレーや虫眼鏡、細長いスプーン、ピンセットなどを使って、じっくりと観察をしてもらいました。
マイチリモン図鑑の作成
今回の講座では、学習した記録として残せるように、2つの物を製作してもらいました。1つ目はマイチリモン図鑑です。四角い枠だけを印刷した紙を配布して、そこに見つけられたチリメンモンスターを糊付けしてもらいました。そして最後にラミネートをしました。子どもたちはすべての枠を埋められるように、夢中になりながらチリメンモンスターを観察していました。図鑑を作成することで、自然と多くの種の生物に触れることができました。
マイチリモンカードの作成
2つ目はマイチリモンカードです。マイチリモン図鑑はラミネートをするので、大きなチリメンモンスターは貼り付けることが難しく、また貼り付けることができても、種類によってはつぶれた状態になってしまいます。そこで、大きなチリメンモンスターも形を保ったまま保管、観察ができるように、スチレンボードをカード状に加工したものを用意して、マイチリモンカードを製作してもらいました。カードの図柄にあたる部分にチリメンモンスターを入れ込み、透明なシールでふたをします。様々な生き物を見つけていくなかで、子どもたちは「これは!」というお気に入りのチリメンモンスターをカードに「記載」していきました。
珍しいチリメンモンスターも発見!
今回は保護者の方も一緒に参加されており、親子で楽しみながら観察している様子がみられました。なかには、非常に珍しいタツノオトシゴを見つけた子どももいて、早速マイチリモンカードに「記載」していました。また、講座中はタブレット端末に装着できるマクロレンズも活用して、小さなチリメンモンスターを拡大して観察しました。細かな構造を観察できると、新たな世界が広がり、子どもたちは驚きながらも生き物の世界に引き込まれている様子でした。
子どもたちはほんの一握りのチリメンモンスターのなかに10種以上もの生き物を見つけることができ、海の生き物の種の多様性について実感できたようでした。今回実施したことで、子どもたちだけでなく、保護者の方からも「沖縄の海やちりめんじゃこにも興味がわきました。今度見てみます」と声をかけていただきました。
今回の体験講座は、参加した方が改めて地元沖縄の海や生き物に目を向けるきっかけになったようです。
参加した子どもからの声
【原文のまま掲載しています】
・レアなやつはなかったけどいろんなしゅるいのチリモンをみつけられた。
・この授業を通して、プランクトンやヒトデについて分かって興味を持ったので、次は自分から積極的にくわしく調べようと思いました。
・いつもは魚などそんなに観察しないけれど、今日、はじめてじっくり観察してたくさんの魚の種類があってすごいなと思った。
・図かんやカードをつくってチリモンのしゅるいがたくさんあったのでうれしかったです。
・じぶんのずかんができてうれしかったです。
・思ったよりいろんな種類の生物がいた。
・海の色々な生き物を知れてよかったと思った。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:54人