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自宅や学校でウニの発生実験を通して全国一斉に海を学ぶイベント”全国一斉ウニの発生体験2024年夏”を開催しました!

お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所は、「全国一斉ウニの発生体験2024年夏」を開催。ウニ教材を学校や家庭、サークルなどに送り、オンラインで参加者同士の交流しながら、発生実験と幼生飼育を通して海について学び、さらに学んだことを表現しました。

2024.09.25

お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所は、ウニ教材を学校や家庭やサークル等に発送し、参加者同士の交流をオンラインで行いながら発生実験と幼生飼育を通して海について学び、学んだことを表現する、「全国一斉ウニの発生体験2024年夏」を2024年6月から8月にかけて開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
夏に繁殖期を迎えるタコノマクラ、ムラサキウニを利用した「未受精卵と精子」「植物・動物プランクトン」の各教材を、学校、サークル、家庭に送付しました。北海道から山口県まで、全国各地からの参加がありました。参加者たちは、学校、家庭、サークルなどでそれぞれ受精実験に取り組み、発生観察をしながら海について学びました。オンラインで参加者達を繋ぐ「オンライン相談会」、「オンライン報告会」、「表現作品コンテスト」も開催し、交流を行いました。
日程
2024年6月18日から8月31日(イベント期間)
*教材送付は全3日程:①6月19日着、②7月3日着、③7月17日着(一部地域には翌日着)
*7月18日に相談会、7月11日に学校限定報告会、7月25日に全体報告会、8月21-31日に表現作品コンテストの各オンラインイベントを開催。
開催場所
オンライン(各学校や家庭やサークル宛てに教材を送付)
参加人数
学校44校3,775名、一般(個人とサークル)28件53名、合計3,828名

オンラインで参加者を繋ぐことで一体感を持ってウニの発生実験に取り組みました

このイベントでは「ウニの未受精卵と精子」を受精実験の教材キットとしてお届けします。受精実験のあと、孵化した幼生の世話を続けるためには「植物・動物プランクトン」という別の教材もセットで利用し、自分たちで植物プランクトンの珪藻を育ててウニの幼生に給餌します。約一か月でウニの幼生は動物プランクトンとしての浮遊生活を終えて稚ウニに変態します。

教材発送は学校・サークル向けの日程と一般(個人参加)向けの日程とで行いました。学校向けには授業に用いることのできる早めの日程、一般向けは夏休みに掛かる遅めの日程を設定しました。教材の材料として、一般個人向けの日程にはムラサキウニを、その他の日程ではタコノマクラを用いました。学校の授業向けの教材と同じ仕様のものを一般の市民サークルやご家庭にも送付し、同じ実験を体験して皆で報告し合うところのがこのイベントの特色の一つです。一般のご家庭でも無理なく実験を行えるよう、一般向けの教材が届いた翌日の7月18日にはオンライン相談会を開催しました。参加者とお茶の水女子大学スタッフが自己紹介で交流した後、簡単な研修を行って実験の進め方を皆で確認する会です。この研修では毎回特別講師を”先輩ユーザー”にお願いしています。今回はムラサキウニが大好きという神奈川県の小学5年生の清水さんが講師を担当し、全体的な説明をしてくれました。研修の後は、他の先輩ユーザー達がスライドやコメントで失敗談やマニュアルにはない工夫した点などを紹介してくれました。教材に添付するマニュアルだけでは実験に不安を感じる初心者も多いのですが、このオンライン相談会でそうした不安が取り除けたのではないかと思います。

7月11日には学校を対象としたオンライン報告会を、7月25日には学校・一般全てのユーザーを対象としたオンライン報告会を開催しました。学校対象のオンライン報告会では各学校の実験室の空調などの設備についての情報共有やそれぞれの取り組みについての意見交換を行いました。全ユーザー対象のオンライン報告会では12件の実施報告があり、サークルとして毎回参加し教材の二次配布の拠点ともなっている「きらら舎」の実験方法の工夫についての発表には多くの質問が寄せられ、参加者間での活発な質疑応答が行われました。各オンライン会は当日参加だけではなく、後から録画を視聴するという参加方式も設けています。録画視聴の参加者の意見や質問を事後アンケート等で共有することで、リアルタイムでやり取り出来なかった人たちにも一体感を持ってもらえました。

海を表現した作品達をオンライン展示し、コンテスト形式でグランプリを決めました

イベントの締めくくりとして8月21日から31日までオンライン表現作品コンテストを開催し、参加者間投票でグランプリを決定しました。ウニ教材を利用して海について学んだことをスライドや絵画や動画などの表現作品にまとめて出品してもらいました。今回は、観察レポート部門10作品、アート部門7作品、ウニと環境部門に1作品が出品されました。観察レポートでグランプリ作品となった Joe Shiromaru さんによる「 ムラサキウニの受精可能な環境とその海域 」は実験温度を変えて何回もウニの受精実験を行い、受精実験がうまくいくのと同じ温度の海域がどこなのかを調べてムラサキウニの生息出来る範囲を推察するというレポート作品で、実験の計画遂行に加えて調べ物のまとめもしっかり行われていた作品でした。アート部門は冒頭で紹介した、プラスチック粘土でウニ幼生と稚ウニを表現した「プルテウス幼生と稚ウニ」、ウニ殻をランプにして幻想的な写真に仕上げた「ウニランプ」が同票で2作品同時グランプリとなりました。ウニと環境部門グランプリは森村学園科学部高2Rさんの「 温暖化とウニの成長 」 で、参加者達から「わかりやすい」「すごい」という評価を得た作品でした。

コンテスト会場は期間終了後に内容を再編し、展示のみの公開を続けています。
https://forms.gle/QroGJp1dySehqW6f8 ご興味ある方はぜひこちらもご覧ください。

参加した子ども・保護者・学校教員からの声(原文ママ)

<オンライン相談会>
・各校の発生の様子を知ることができ良かったです。周りの学校は発生体験を行ったことがあるところが少なく、相談もできなかったのでとても参考になりました。(学校教員)
・久しぶりに参加できてやっぱり勉強になったし楽しかったです。(小学生)
・わからないこともわからない状態なので、皆さんの発表はとても参考になり作業工程などのイメージがわきました。(保護者)

<オンライン報告会・学校>
・録画のみの視聴の質問にも丁寧に対応してくださりありがとうございました。また、他の質問など気になる部分もあり、質疑があると自分達のやっていることへの悩みとかも解決でき助かります。(録画視聴参加者)
・これまでの疑問が解決できたこと、今後注視する点が分かったこと等非常に有意義でした。ありがとうございました。(オンタイム参加者)

<オンライン報告会・全体>
・子供たちの発表はとてもかわいい上にレベルも高く、驚きでした。
・小学2年生の息子と一緒に参加させて頂いています。無償で素材を提供してくださり貴重な体験をさせて頂きありがとうございます。次回の相談会や報告会は息子にZoomで参加させたいと思っています!(保護者)
・オンライン報告会をまたやりたいです!みんなで話せることが、とても楽しかったです。(小学生)

<表現作品コンテスト>
・生徒が自ら新しいことを発見したり、また継続して実験をしている生徒が例年との違いを考察していたりと、驚きました。このような機会が子どもたちに与えていただけることを有難く思います。(学校教員)
・私は、この企画に何度も参加してきて、貴重な体験や色々な学びをさせていただきました。本当にありがとうございました。これから参加するという後輩達にも勧めたい経験なので、この企画がずっと続けばいいなと思います。(高校生)
・発生体験を通してウニや海への愛が伝わりました(一般・保護者)

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:3,828人