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「大阪湾の宝島」と呼ばれる成ヶ島でごみ拾い活動 成ヶ島 海の生き物体験 日帰りバスエコツアーを開催しました!

公益社団法人大阪自然環境保全協会は「成ヶ島 海の生き物体験 日帰りバスエコツアー」を開催しました。今、大阪湾でも漂着ごみなどの問題を抱えています。かけがえのない自然環境を守るために、私たちが取り組めることは何かを一緒に考えるイベントです。

2024.08.19

公益社団法人大阪自然環境保全協会は2024年8月4日(日)に「成ヶ島 海の生き物体験 日帰りバスエコツアー」を開催いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

開催概要
team虹鰓(チームにじえら)は、公益社団法人大阪自然環境保全協会の海洋プラスチックごみ問題について活動するチームです。大阪湾においても、漂着ごみ、特にプラスチックごみなどの問題を抱えています。今、かけがえのない自然環境を守るために、私たちが取り組めることは何か?その答えを見つけるために、成ヶ島(なるがしま)に行き、淀川などから来たごみがたくさん流れ着く様子を見て、大阪湾で貴重な生物が多く「大阪湾の宝島」とも呼ばれる海辺の生きものを観察してきました。
日程
2024年8月4日
開催場所
兵庫県洲本成ケ島
参加人数
大人12人 子供12人 スタッフ12人、講師1人

大阪湾のごみが打ち寄せる浜の観察

成ケ島の東側の浜辺には沢山のごみが打ち上げられています。これは洲本市で発生したものではなく、淀川や大和川、武庫川などを通って大阪湾に流れ出たごみが海流によって流れついたものです。成ケ島では成ケ島を美しくする会の方を中心に定期的にごみ拾いが行われていますが、拾ってもまたすぐ次のごみが流れ着き、ごみの処理は洲本市の負担で行われているということを参加者に伝えました。そして参加者と一緒にどのようなごみが流れ着いているのかを調べ、何故このごみが流れ着いたのかを考えてみました。

参加者からはベトナムや中国のペットボトルが流れ着いているが、逆に日本からもごみが海外に流れ出しているのではないかと考えたという意見がありました。また、釣りに使う浮きや餌かごが多いことに気づいて、釣り好きの自分も針や糸が切れて海に流してしまっているので自然に分解する釣り具ができないかと思ったという意見もありました。使いかけの化粧品の瓶など、普通は使い切ってごみに出すものが流れ着いている理由がわからないと思ったという意見もありました。子供からは、浜にこんなにごみがあることにびっくりしたということや、サンダル1個だけが落ちているのは意味がわからないという感想がありました。8月は成ケ島を美しくする会の清掃日がなくごみの処分ができないため、今回の活動でもごみを拾ってすっきりするのではなく、一旦拾ったごみを残していく悪感を感じながら現地を後にすることでより深くごみについての認識を刻めたと思います。

海の生きものの観察

成ケ島には大阪湾では少なくなっているアマモ場や、塩生湿地、干潟などの貴重な環境が残されているため、多様な生きものが生息しています。兵庫県内の他の場所にはほとんど残っていない塩生湿地に生育しているハマボウ、アイアシ、ハママツナなどは兵庫県のRDB記載の貴重な植物であること、アマモ場が残されているため生きものたちが成ケ島に残されていることを伝えてから、生きものを観察してもらいました。アマモ場に入って実際に網を使って魚を捕まえる体験をした子供たちは、図鑑でしか見たことのないヨウジウオを初めて見て楽しんで活動できたとか、貴重なアマモ場で自由に網を使って魚を採ることができて楽しかったという感想を言ってくれました。そしてムラサキウニを見つけた子供は誰が一番大きいウニを見つけたか比べっこしたり、自分が採ったウニを手に乗せて回りの大人に自慢そうに見せたりしていました。はじめは網を使ってしか生きものに触れなかった子供が手の上に生きものを乗せられるようになっていくなど生きものとの距離を縮めていく様子がみられました。

参加した子供・保護者からの声

・ごみの散らばっている砂浜を想像したこともなかったが、実際にごみがたくさん流れ着いている様子を見て、国立公園なのにごみが多くあることにショックを受けました。
・自然保護だけでなくごみをなくす活動を大切だと思いました。
・人生初でヨウジウオを自分で採ることができて感動です。
・他の参加者や先生方を一緒に探すことで自分たちだけでは見ることのできなかった沢山の生きものを見せてもらうことができて良かった。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:37人