”笑い”から海の現状を学ぶ「海の落語プロジェクト」神奈川県川崎市コラボイベント『海のご当地落語イベント』大盛況!
一般社団法人うみ文化研究機構は神奈川県川崎市とコラボして、5月6日(月・祝)に『海のご当地落語イベント in 川崎 〜川崎の海を知ろう!落語で笑い、海をキレイに〜』を開催しました。
2024.05.15
一般社団法人うみ文化研究機構は神奈川県川崎市とコラボして、5月6日(月・祝)に『海のご当地落語イベント in 川崎 〜川崎の海を知ろう!落語で笑い、海をキレイに〜』を開催しました。イベントのゲストに俳優の中本賢を迎え、立川こしらと柳亭信楽の落語家2人が川崎市の魅力スポットを巡り、識者インタビューを行って創作した「川崎市オリジナル落語」を初披露しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
立川こしらと柳亭信楽の落語家2人が神奈川県川崎市の魅力スポットを巡り、川崎市の識者 インタビューを行って創作した「川崎市オリジナル落語」を披露。
開催日
2024年5月6日(月・祝)10:00~11:20
会場
川崎市総合⾃治会館4階ホール(神奈川県川崎市中原区⼩杉町3-600コスギサードアヴェニュー4階)
プログラム
09:40 参加者受付開始
10:00 海のご当地落語①柳亭信楽
10:15 海のご当地落語②立川こしら
10:30 アクティブラーニング
11:15 集合写真撮影
11:20 終了
出演者
立川こしら、柳亭信楽、井手迫義和
ゲスト
中本賢
立川こしらと柳亭信楽が川崎の魅力スポット巡りオリジナル落語を創作
4月30日(火)、立川こしらと柳亭信楽は川崎市を訪れ、「川崎市オリジナル落語」を創作するため、川崎市に詳しい地元民の案内で代表的なスポットを巡りました。巡ったスポットは、川崎大師・塩浜神社・塩釜神社・レイホテル・東扇島東公園・マリエン・池上行豊氏の碑文。歴史ある各スポットには様々な逸話があり、立川こしらと柳亭信楽の創作意欲を刺激したようです。
5月2日(木)は川崎市の識者の方々へインタビュー。明治創業の老舗海苔問屋の5代目、川崎市環境総合研究所担当係長、川崎市SDGsプラットフォーム分科会のメンバーといった方々インタビューを行い、川崎市の歴史から現在に至るまで色々な角度から話を聞くことが出来ました。
2日間に渡って、川崎市の代表的なスポット巡りと識者インタビューを行った立川こしらと柳亭信楽の2人は、川崎市オリジナル落語の創作へと入っていきました。
海のご当地落語イベント開催
イベント当日。「川崎市オリジナル落語」を、まずは柳亭信楽から披露します。海中から引き揚げた光り輝く木像・厄除弘法大師尊像が祀られた事が、川崎大師の事のおこりだと聞いたゲンちゃん。楽して金持ちになりたいゲンちゃんは、川崎大師の事のおこりに倣って、夜の川崎の海へと家族と共に出かけます。厄除弘法大師尊像に匹敵するお宝を見つけようとするがゲンちゃんですが、工場群の光が鮮やかに照らす川崎の海の夜景に心打たれ、この素晴らしい夜景を家族と見れる事が、ゲンちゃんにとっての“光”だったという噺。川崎のランドマークである川崎大師のエピソードを盛り込んだ内容に、観客の皆さんは感心しきりでした。続いては立川こしらによる「川崎市オリジナル落語」の披露です。川崎の海岸で何かを探している男。何を探してるんだい?と通行人に聞かれれば「ノリを探している」と答え、「ノリならば家に売るほどあるから譲ってやる」と言われてついていけばそこは文房具屋。海苔ではなく糊を渡されてしまい、再び海苔を求めて川崎を彷徨う珍道中の噺。埋立地の増加や水質の悪化で、かつては地場産業だった海苔作りが衰退してしまったが、今では水質改善が成功し、キレイな水が戻ってきている事を、ユーモアと共に巧みに落とし込んだ落語は、観客のみなさんに馴染みやすかったようで、笑いの絶えない一時となりました。最後はゲストに俳優の中本賢を迎えて、観客の皆さんと一緒に、海の問題や環境の問題を分かりやすく勉強するアクティブラーニングを行いました。
海の落語プロジェクトとは
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環。海の問題を難しく考えたり、押し付けたりするのではなく、①日本の伝統文化である落語の“笑い”を通じて海の現状を面白く伝え、興味を持ってもらう/②“環境の専門家”によるトークで、楽しく分かりやすく伝えていく。そうすることで、多くの人に海の問題を知ってもらい、“自分ごと”としてとらえてもらう事を目的とするプロジェクトです。
さらにSDGs「14.海の豊かさを守ろう」にあたる「海の温暖化や酸性雨」「海洋ごみの問題」「漁業資源の問題」などをテーマにした落語を用意しているので、学校やイベントでのSDGs学習に活用していただくことが可能です。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています