アマゾンから考える、絶滅危惧種マナティーと私たちの選択 ブラジルのマナウス日本人学校と、オンライン実習「アマゾン川にマナティーをかえそう」を開催しました!
一般社団法人マナティー研究所は、ブラジル・マナウス日本人学校の生徒および教員を対象に、オンライン形式でマナティーをテーマとした実習を実施しました。
本実習では、クイズを取り入れた双方向型の授業を通して、絶滅危惧種マナティーの生態や減少の背景、そして生物を守るために私たちができる「やさしい選び方」について学びました。
授業後には、生徒および教員からレポートを提出してもらい、学びの振り返りと理解の深化を図りました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
2026.02.17

イベント概要
・開催概要
本イベントは、アマゾン川流域に生息するマナティーを題材に、絶滅危惧種の保全の必要性とその背景にある環境問題について理解を深めることを目的として実施しました。
オンライン形式の授業であったため、講義に加えてクイズを実施し、生徒とのインタラクションを重視した構成としました。
・日程 2026年1月14日
・開催場所 マナウス日本人学校、ブラジル
・参加人数 25名
マナティーの基本と、減少の背景を知る
ブラジルのマナウスは、近代的な街のすぐそばにアマゾンの森が広がる、世界でも珍しい都市です。マナウスには国立アマゾン研究所があり、絶滅危惧種であるマナティーの保護と飼育に取り組んでいます。
マナウスに暮らす皆さんだからこそ、身近に感じられること、実感をもって考えられることがあると考え、今回はマナティーをテーマに実習を行いました。
授業の前半では、マナティーの生態や特徴を紹介し、「どんな動物なのか」を具体的にイメージできるようにしました。続いて、個体数が減少している理由を整理し、人間活動や環境変化とのつながりを学びました。さらに、環境問題にはさまざまな種類があることを確認し、「どれが怖いと思うか」を問いかけながら、自分の視点で考える時間を設けました。

密漁の背景と、私たちにできる「やさしい選び方」
授業では、マナティーを密漁してしまう背景について取り上げました。単に行為を非難するのではなく、なぜ密漁が起きるのか、地域の暮らしや社会的な事情も含めて考えました。
また、「食べたいものを食べるのはダメなのか」という問いを通して、私たちの日常の選択と環境・生きものの保全がつながっていることを確認しました。
その上で、絶滅危惧種を守るために大切なのは、誰かを責めることではなく、環境や生きものに配慮したやさしい選び方を増やしていくことだとまとめました。
参加した子ども・教員からの声
・森での採掘が汚染の原因につながること、干ばつで生きものが死んでいること、知りませんでした。
・生きものが困らない、やさしい選び方は難しいと思うけれど、身近な生き物のことを調べて、知ることはすぐできると思います。やってみます。
・生きものを保護して野生に戻すことの難しさ、大変さを初めて知りました
・知識を取り入れることで、世界の見え方が変わります。もっと知りたいです。
・マナティーと「共生」するために、どうしたらいいか、まだわからないのでもっと知りたいです
・こうして学ぶことで、一匹でも、すこしでも地球や生きものを救えるかもしれないと感じました
・子供達は実習のあとに、「共生」や「やさしい選び方」について考えていました
・子供達には、人や生きものに対しての思いやりの心、共存の問題に目を向けて欲しいです
・小学3年生の子どもたちが、「ぜつめつきぐしゅ」「たようせい」というキーワードを自分でメモしていました。実習を通してしっかり理解していました。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人マナティー研究所
URL:https://www.manateelab.jp/
活動内容:マナティー研究所は、体の大きな水生ほ乳類マナティーをはじめ、生きものを大切に思う仲間たちが活動している学術団体です。マナティーやジュゴンの研究者、学校の先生など、いろんな分野のメンバーが参加しています。私たちは、アマゾンやアフリカなど、世界でマナティーの研究や保全をすすめています。そして、活動で得た知識や経験を生かして、知ること、考えること、伝えること、行動することにつながる環境教育プログラムを開発、実践していくことを目指しています。
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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
参加人数:25人