石川県能登町の小学生(6年生)29人が参加!奥能登珠洲市で海の体験イベント【さいはての珠洲 海の恵みと漂着物】を開催しました!
海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会は、2021年夏、国連の「世界農業遺産」に認定されて10年目を迎えた奥能登で、能登町の子どもたちを珠洲に招待し、海の恵みである海藻や塩、海洋プラごみを学ぶイベント【さいはての珠洲 海の恵みと漂着物】を2021年8月4日(水)に開催いたしました。
2021.08.11
海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会は、2021年夏、国連の「世界農業遺産」に認定されて10年目を迎えた奥能登で、能登町の子どもたちを珠洲に招待し、海の恵みである海藻や塩、海洋プラごみを学ぶイベント【さいはての珠洲 海の恵みと漂着物】を2021年8月4日(水)に開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
石川県能登町にある小学校の6年生29人が海の恵みである海藻を食べる食文化、揚げ浜塩作り、海流と海洋プラごみ等の漂着物の関係を学び、奥能登の海の恵みを実感するイベントを珠洲市で開催。
日程
2021年8月4日(水)8:50~18:30
開催場所
石川県珠洲市(一部能登町の施設)
参加人数
29人
協力団体
珠洲市、石川県水産課、石川県水産総合センター、のと海洋ふれあいセンター、庄屋の館、道の駅すず塩田村、金沢大学能登学舎、ロータス・コンセプト、つくモールほか
奥能登は全国屈指の海藻が生息する海洋環境って知ってた?
まずは九十九湾で石川県水産課の池森さんとのと海洋ふれあいセンターの東出さんに、奥能登が全国一の海藻の宝庫である理由や、それを可能にしている海洋環境。また生息する海藻の種類、名称を教わりました。講義を聞いた後は九十九湾で実際に海藻の観察!東出さんに海の中にある海藻を見せてもらいました。
参加者からは・・・・「いろんな種類の海藻がいることがわかった。」「沢山の海藻が生きていけるように海をきれいにしなければいけないんだということが分かった」などの声が聞けました。
遊覧船に乗り湾内を探検!
イカの駅つくモールでは遊覧船「イカす丸」に乗船し九十九湾の自然観察へ。石川県内唯一の海中を望むことが出来る2階建てのイカす丸は、およそ40分かけて九十九湾をゆっくり周遊し、海上と海中の両方から絶景を味わうことが出来ます。乗船中は池森さんの解説も入り子どもたちは興味津々で海中を観察しました。
昼食は豊富な海藻を…食べます!奥能登に伝わる「揚げ浜式製塩法」を学ぶ
子どもたちは庄屋の館で新鮮な海藻を「しゃぶしゃぶ」で味わいました。
6種類の海藻は味も食感も様々。奥能登は古くから海藻を食べる習慣があり、それは海がきれいだから味わえるということを、庄屋の館総料理長の和田さんから教わりました。
食後は道の駅すず塩田村で海藻と同じく海の恵みである「塩」について学びました。珠洲市には400年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「揚げ浜式製塩法」にて今も塩作りが行われています。
寒流と暖流が混ざり合い、プランクトンが豊富。また、潮の流れが速いので海水はキレイな状態に保たれています。そんな海水を使い、参加者は揚げ浜式製塩法を体験しました。汲んだ海水を「かえ桶」で運びます。これだけでも大変!さらに塩をまく作業は“潮汲み3年、潮撒き10年”といわれるほど難しく、猛暑の中で子どもたちは一生懸命に作業を行いました。その後乾燥や煮詰める作業を経てようやく塩が完成します。
完成した塩を使ってゆでたジャガイモを試食して、普段口にしているものとは一味違った海の恵みを体感しました。
きれいな海を未来に残すために一人一人ができること
続くテーマは漂着物。金沢大学能登学舎の木下靖子さんから大量のプラスチックごみがなぜ問題なのか、その解決策をみんなで学びました。これまで何気なく接していた地元の海の現状を知り、みんな少し驚いた表情を見せていました。続いては、ロータスコンセプトの蒲田ちかさんによるリモートでの大麦ストローのワークショップ。実際に大麦ストローを作り、プラスチックのストローとの違い、長所・短所、壊れにくいプラスチックが海に流出して何が起きているのかを聞きました。
実際に大麦ストローを使用して飲み物を飲んだ感想を聞いてみると・・・「プラスチックのストローとほとんど変わらない」「いいにおいがする」などの意見が出ました。解決する明確な答えは出ませんが、このワークショップを通して小さなストローから小さなアクションを一人一人が起こすことが大事という事を学びました。
子どもたちの学びの成果をお弁当に!
今回のイベントと8月18日に能登町で開催するイベントを合わせて海の恵みがたっぶりのお弁当を作ります!能登丼事業協同組合と能登町にあるイカの駅つくモールで子どもたちのアイデアを形にしたオリジナル弁当を作り、能登の新たな名物になるよう目指します。
海の恵みを身をもって体感した子どもたちのアイデアたっぷりのお弁当、学びの成果を多くの方に知っていただき、味わっていただきたいですね。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数:29人