いつまでもきれいな海を子供たちへ 若狭たかはま海の調査隊 TEAM NEXT BLUE
~わたしたちのブルーフラッグ~を開催!
高浜町立和田小学校6年生を対象に、高浜町ブルーフラッグの海の学習や体験を通じ、こどもの自主性・社会性を育むとともに、こどもの目線で発見した魅力や役割を発信することで、町の誇りでありアイデンティティである高浜のビーチをはじめ、海に関しての意識を向上させることを目的としたイベントを開催しました。
2021.07.21
高浜町立和田小学校6年生を対象に、高浜町ブルーフラッグの海の学習や体験を通じ、こどもの自主性・社会性を育むとともに、こどもの目線で発見した魅力や役割を発信することで、町の誇りでありアイデンティティである高浜のビーチをはじめ、海に関しての意識を向上させることを目的としたイベント
日程
2021年7月6日(火)10:30~16:00
2021年7月9日(金)9:45~16:00
開催場所
福井県高浜町
参加人数
高浜町立 和田小学校6年生 31人
協力団体
ブルーフラッグアカデミー(高浜町観光協会)、若狭和田ライフセービングクラブ、高浜町産業振興課、若狭高浜観光協会、若狭高浜漁業協同組合
ブルーフラッグを日本初、アジア初に取得した「若狭和田ビーチ」
福井県高浜町には、世界で最も歴史のある環境認証のひとつで、FEE(国際環境教育基金)が運用する「ブルーフラッグ」認定を日本初、アジア初に取得した「若狭和田ビーチ」があります。ブルーフラッグの期限は1年で、取得できるのは①安心して楽しめる海②みんなにやさしい海③キレイな海④いろんなことが学べる海の4条件を全て満たしているビーチだけです。
若狭和田ビーチを中心にブルーフラッグの知名度や地域への理解を深めていくための広報や環境教育活動などを行うブルーフラッグアカデミーの高田 慎平さんが、ブルーフラッグの基本や、継続するための取り組みを解説。また、2019年に関西初「ブルーフラッグ」を取得した神戸市須磨海水浴場の担当者である神戸市港湾局海岸防災課の岸田 貴久さんが、リモートで出演し、人口が多い都市圏のビーチでのブルーフラッグの取り組みを紹介しました。
午後からは、現地の若狭和田ビーチで、若狭和田ライフセービングクラブの代表である細田 直彦さんから、「海辺のみまもりシステム」(AI離岸流検知システム-日本財団 海と日本プロジェクト共同開発)や、水陸両用車イス、バリアフリートイレ等を体験し、きれいな海を守り伝えていく活動の重要性をみんなで共有しました。
高浜漁港で競りの見学、仕入れ体験
2日目は高浜漁港で、地元高浜の海ではどのような魚介類がどれくらい水揚げされているのかを調査しました。その後、活気ある競りを見学。今しがた漁獲されたばかりの魚が次々と競りにかけられる様子を体感しました。また、漁協の方から魚の目利きを学び、高浜漁港でとれたアジの仕入れを体験しました。
鮨ゆかりの地でオリジナルの若狭たかはまちらし鮨をつくろう!
高浜町を含む若狭地域は、かつて都に食材を供給する「御食国(みけつくに)」でした。平城京の時代に、高浜から奈良の都に「鯛のすし」を献上していた歴史があり、「鮨ゆかりの地」と呼ばれています。
また、「西の鯖街道」を通じた京都と「鮨」をはじめとする物流・交流が盛んでした。高浜では「焼き鯖のそぼろ」をが入った「ちらし鮨」が家庭の味として代々受け継がれています。ですが近年では、海の変化により若狭名産の鯖がとれなくなってきました。地元の海の貴重な資源や海の変化を学び、今、地元で採れる旬の魚をつかったオリジナルたかはまずしのレシピをつくり、みんなで美味しくいただきました。
高浜町役場で学びの発表会
町の誇りでありアイデンティティである高浜のビーチを、これからも守り伝えていくにはどうしたらよいかを班のみんなで話し合い、意見交換を行いました。その成果を「提言」の形でまとめ、高浜町長をお招きし発表、意見交換をしました。ブルーフラッグの基本である「安心して楽しめる海」「みんなにやさしい海」「キレイな海」「いろんなことが学べる海」にとどまらず、子どもたちの柔軟な発想からの様々な提言が生まれました。最後に、2日間の学びをきっかけに「チームネクストブルー」として、これからも、高浜のきれいな海を守り、伝えていけるよう取り組んでいくことをみんなで誓い合いました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数:31人