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海と川で生きるウナギを知り、愛知の自然環境を守ろう!小学生対象に、愛知の自然環境を守る授業を開催

海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会は、10月31日(日)、小学5・6年生を対象に環境学習ツアー「海と川で生きるウナギを知り、愛知の自然環境を守ろう! 」を開催いたしました。

2022.02.15

海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会は、10月31日(日)、小学5・6年生を対象に環境学習ツアー「海と川で生きるウナギを知り、愛知の自然環境を守ろう! 」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

日程
2021年10月31日(日)
開催場所
愛知県蒲郡市、豊川市
参加人数
小学5、6年生 19名
協力団体
愛知県立三谷水産高等学校、愛知県水産試験場、NPO法人穂の国森づくりの会

ウナギを通して知る、海、川、森林の環境とは。

愛知県では様々な理由で、海の生き物にとって栄養源となる干潟が減少しており、近年では人工干潟の形成も行われています。日本の食文化になじみの深いウナギ。絶滅危惧種にも指定されているウナギの生態は長く謎に満ちていましたが、近年、マリアナ海領で産卵されたウナギの赤ちゃんであるシラスウナギが海流に乗りフィリピン沖から日本に戻ってくることが解明されました。そのシラスウナギは、愛知県三河地方でも、様々な川を遡上し、人生の大半を川で過ごします。
海に生きる生物に必要なのはどんな環境なのか、これを守っていくためには何をしたら良いのか、自ら考えるきっかけとするため、小学5,6年生を対象に、みんなも大好きな「ウナギ」を題材にした、環境学習ツアーを実施しました。
今回のイベントでは、愛知県唯一の水産高校で行われた伝統の漁法を用いたウナギの捕獲、及びモニタリングによって、三河地方にたどり着いたシラスウナギの生態や川への遡上ルートを観察しました。
また干潟がウナギを含む海の生物に与える影響や、森林の腐葉土から流れる栄養素が海洋性植物プランクトン、動物性プランクトンの増加に影響を与えること、すなわち、陸での生活が海洋環境と関わっていることも学ぶ一日となりました。

愛知県の海の環境について学ぶ

授業前のオリエンテーションに参加した小学生19名は、プロジェクトリーダーの菊池優さんから、
① 愛知県には三河湾や伊勢湾、太平洋など豊かな海に囲まれている
② その海からたくさんの恩恵を受けている
③ でも海の環境がどんどん悪くなり2050年には魚よりものごみの量が多くなると言われている
と聞きました。では、どうしたら良いのか?
みんなも大好きな「ウナギ」を通して、愛知県の海の環境について学ぶ1日としました。
愛知県唯一の水産高校でウナギの生態を知る!

参加者たちは、県内唯一の水産高校である三谷水産高等学校へ。

参加者たちは、県内唯一の水産高校である三谷水産高等学校へ。
ここでは、ウナギの研究をする高校の先生から、話を聞きました。ウナギの生態、養殖について、伝統漁法である「石倉かご」の仕組み、生態を調べるためのモニタリング方法など、専門的な知識を得ました。校内には「資源棟」と呼ばれる研究施設があり、実際のウナギを観察しました。大きな水槽で泳ぐウナギにエサをやる体験も。エサとなるのは、干潟に生きるエビやカニ等。ウナギが競ってエサに群がる様子を見て興奮気味です。

ウナギのエサとなるエビやカニが生息する干潟。しかし近年、干潟や浅場は埋め立てなどにより減少、これを再生するため、愛知県では造成工事が行われていることを聞きました。干潟は海の生き物にとって大切な栄養源。愛知県水産試験場の方に詳しい話を聞いて、近くの干潟を訪れました。

当日のこの時間は残念ながら干潟になっていませんでしたが、海には鴨、空にはトンビが集まっていて、エサとなる魚が多くいることがうかがえました。
里山って海とどんな関係があるの?
午後は、川の源流部が海に与える影響を考えました。源流部とはどんな所なのか、源流部がどんな状態であれば河口付近の干潟に栄養を運べるのか?森林の手入れをしないと、土砂や流木、ごみが河川を通じて海に流れ、海の環境が荒れてしまうことを知りました。そこで、「穂の国森づくりの会」の方と共に、実際に草木が茂る森へ行って、里山の整備を体験しました。

私たちの大切な海の未来のために

「いつまでも美味しくウナギをいただくためにはどうしたら良いのか」をきっかけに、海そのものだけでなく、河川、源流部にあたる森林の環境も守ることが必要で、既にこれに取り組む地元の団体があることも知りました。昼食でいただいた美味しいウナギ。参加者たちからはツアーの後、海を守るために「森や海にごみは捨てません」「これからも里山の整備をします」などの声があがりました。




イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

 

参加人数:19人