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大学生・大学院生による ポイ捨て見てるよ坊や看板調査を実施しました!

うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会は、滋賀県立大学廃棄物バスターズに協力を依頼して、前年度に琵琶湖岸に設置した「ポイ捨て見てるよ坊や」看板の効果を調査し、このほど結果が提出されました。

2022.04.07

うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会は、滋賀県立大学廃棄物バスターズに協力を依頼して、前年度に琵琶湖岸に設置した「ポイ捨て見てるよ坊や」看板の効果を調査し、このほど結果が提出されました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

実施概要
2021年2月に彦根市の琵琶湖岸3カ所に設置した 「ポイ捨て見てるよ坊や」看板の効果を検証するため、約10カ月の設置期間中に2回、ごみの量と種類などを調査。
調査日程
2021年6月29日(火)、2021年11月5日(金) 各日3時間程度
調査場所
看板を設置した下記3カ所
①湖岸緑地 大藪公園(彦根市大藪町)
②湖岸緑地 松原公園(彦根市松原町)
③湖岸緑地 南三ツ谷公園(彦根市南三ツ谷町)
調査団体
滋賀県立大学廃棄物バスターズ

看板について

昨年度、県内の小学生から応募のあった 16 点から選ばれた。 米原市の小学5年生、塚口春香(つかぐち・はるか)さんの作品。 琵琶湖の環境保全への訴えとポイ捨てダメの訴えが一目で分かりや すく、一見ドキっとするような表情で見張られている様子が特徴。

看板の大きさは A2サイズ(420 ㎜ × 594 ㎜)
設置後の高さは 1,421 ㎜
看板にはプロジェクトの趣旨や、自然に還る素材を一部使用してい ることが書かれている。

調査方法

調査場所3カ所で、それぞれ①看板付近 ②看板が見えないエリア の2グループに分かれて、ゴミ調査データカードに従って、種類と数を調べる。

【調査1回目】
日時
2021年6月29日(火)11:30~15:00
回収したごみの量
燃えるごみ・・・9.7kg、燃えないごみ・・・2.6kg

看板付近/看板が見えないエリア
包装容器(飲食)194/包装容器(飲食)89
包装容器(飲食以外)16/包装容器(飲食以外)72
生活用品35/生活用品63
タバコ31/タバコ55
その他4/その他61
破片・かけら(元の形の2/3以下になったもの)36/破片・かけら(元の形の2/3以下になったもの)63

【調査2回目】
日時
2021年11月5日(金)13:00~16:00
回収したごみの量
燃えるごみ・・・4.2kg、燃えないごみ・・・2.8kg

看板付近/看板が見えないエリア
包装容器(飲食)105/包装容器(飲食)98
包装容器(飲食以外)4/包装容器(飲食以外)96
生活用品10/生活用品94
タバコ22/タバコ91
その他20/その他73
破片・かけら(元の形の2/3以下になったもの)41/破片・かけら(元の形の2/3以下になったもの)59

廃棄物バスターズの考察と看板のその後・・・

2回の調査を終え、2022年2月に当実行委員会に調査結果が廃棄物バスターズから提出されました。2回の調査を通じて看板付近のごみの量は少なく、かつ2回目は燃えるごみが大幅に減る結果となり、看板がポイ捨ての抑止力につながっていると考えられるとの見解を得ました。看板のデザインは子どもに見張られているというドキッとするもので、瞬間的に感じる罪悪感がより効果を増幅させたと考えられるとのことでした。なお、コロナ禍によるマスクなどのごみの増加がみられ、時代に即した不法投棄への啓発が必要になってきていることと、繰り返し利用できるテイクアウト容器などを導入することで、ごみを減らすではなく、ごみになるものを減らす取り組みが効果的ではないか、との意見をいただきました。
ポイ捨て見てるよ坊や看板は、残念ながら今回調査した地点での占用期間が終了するため撤去しましたが、この看板の効果を知った高島市役所環境政策課より、市内の琵琶湖岸のポイ捨てごみ削減に役立てたいとの申し出を受け、3基とも寄贈させていただきました。まもなく高島市の湖岸に設置される予定です。


 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています