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山口県の小学5・6年生22人が”瀬戸内のハワイ”周防大島町で再び集結! 「海と日本プロジェクト ぶち海体験隊Ⅱ 海の異変を調査せよ!」を開催しました!

海と日本プロジェクトinやまぐち実行委員会は、県内の小学5・6年生22人と「ぶち海体験隊」を結成し、7月4日に引き続きニホンアワサンゴの謎に迫り海の未来を考えるイベントを行いました。

2021.08.05

海と日本プロジェクトinやまぐち実行委員会は、県内の小学5・6年生22人と「ぶち海体験隊」を結成し、2021年7月4日に引き続きニホンアワサンゴの謎に迫り海の未来を考えるイベント「ぶち海体験隊Ⅱ 海の異変を調査せよ!ニホンアワサンゴと”瀬戸内のハワイ”」(ワークショップ②)を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

日  時
2021年8月3日(日)10時~16時

開催場所
周防大島町・大島文化センター、ニホンアワサンゴ群生地、地蔵ヶ甫の段々畑

参加人数
山口県内の小学5・6年生 22名

後  援
山口県教育委員会

ニホンアワサンゴ群生地でサンゴの様子と育てた海を目で見て体験

体験隊となった児童たちは4班に分かれ、船に乗り込みニホンアワサンゴの群生地へ。この群生地は日本一、二の広さと生息個体数だと言われています。前回(7月4日)に「なぎさ水族館」で実際にニホンアワサンゴを見たり、スライドで、昨年の夏にはっきりした原因がわからない大量死があったことを学んだ隊員たち。
当日は実際に地元で保存活動に取り組む方たちを現地講師に迎え、「海の花束」と呼ばれるニホンアワサンゴの美しい姿と、大量死から1年がたった現場の復活状況をゴーグル越しに観察しました。
この日は海が大変穏やかで、ライフジャケットを着用した隊員たちは、船上と海中の講師による安全確認のもと、数メートル下に生息するニホンアワサンゴを一生懸命に探します。「おった~!」「どこー?」「白いの(注:白化したもの)もおるねえ」観察中は常に隊員たちの歓声が上がっていました。群生地は完全復活とは言えない状況でしたが、隊員たちはニホンアワサンゴを海中で見つけることが出来たようです。

ニホンアワサンゴの群生地を育む森について学ぶ

隊員たちは群生地を望む海岸に移動、海岸から陸地を観察します。講師から、群生地に適した陸域には落葉樹と常緑照葉樹が混合する里山で厚い腐葉土層を持っていること、この腐葉土層が降水に栄養塩やミネラルをバランスよく溶かして海に供給していることを教わります。上陸後、里山に入って状況を確認。放置された山には竹が繁殖し、下生え植物が生育しずらい状況も見られており、こういったちょっとした環境の変化が、海に大きな影響を及ぼすことになり、昨年発生したニホンアワサンゴの大量死につながったのではないかと考えられることを理解しました。その後、美しく豊かな海を守るための活動に取り組む「NPO法人 自然と釣りのネットワーク」の方と一緒にスイセンの植樹をして、森林の整備活動をしました。スイセンの植樹を終えた隊員たち。「サンゴの群生する豊かな海が、すぐそばの山の自然に関係することがよく分かった」「海をきれいにするためには、山もきれいにしなければならないことが分かった」と話していました。

2日間の体験を振り返り、学びの発信開始を確認

ニホンアワサンゴについて沢山のことを学んだり体験した隊員たち。今後、更に多くの人たちに知ってもらうため、一人一人が「体験新聞」を作成することになっています。また、周防大島の美しい海を自分たちだけでなく、広く一般の人々に伝えるため、海のポスター「うみぽす」をそれぞれが製作し、表現することにも挑戦していきます。「うみぽす」は今年7年目を迎える企画。新型コロナウイルスが収束した時、周防大島の海に多くの人に来てもらって活気を取り戻すことができるように、海の楽しい広告を作ります。次回、8月19日(木)に改めて全員が集まるまでにそれぞれが発信準備を行い、学びの共有を行う予定です。
うみぽす:https://umipos.com/
学びの共有を行ったのち、体験隊で得た成果を手に8月下旬に県知事に報告訪問を行います。また前回(7月4日)にワークショップで取り組んだ、ニホンアワサンゴをイメージしたスイーツの商品化、そして最後に読売新聞タブロイド判特別号を発行し、県内の小学5・6年生全員に配布する予定です。
※海面から見たニホンアワサンゴ(イメージ) 藤本正明氏撮影




イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

 

参加人数:22人