「巨人」の出現で、BOXへの異物投棄が減少! 「巨人型空容器回収BOX」ごみ混入実態調査を実施しました!
CHANGE FOR THE BLUE in大分実行委員会は、大龍ラーメン蔵龍前に設置した「進撃の巨人」コラボ自販機専用空容器回収リサイクルボックス(以下、巨人型空容器回収BOX)設置の効果を検証するため、6月26日(土)ごみ混入実態調査を行いました。
2021.08.10
CHANGE FOR THE BLUE in大分実行委員会は、大龍ラーメン蔵龍前に設置した「進撃の巨人」コラボ自販機専用空容器回収リサイクルボックス(以下、巨人型空容器回収BOX)設置の効果を検証するため、6月26日(土)ごみ混入実態調査を行いました。
今年4月に行った調査で、設置候補3地点の中で最もBOX内の異物混入率が高かったのが大龍ラーメン蔵龍前でした。今回、改善のため設置した巨人型空容器回収BOXが、人々の行動にどのような影響を与えたかを調べる目的で、BOX内の異物混入率を再度調査しました。なお、巨人型空容器回収BOXの異物混入率が下がっていても、周辺BOXの数値が上昇していては改善効果が薄いとの判断となるため、その検証の意味で最寄りの1地点の調査も実施しました。
この取り組みは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として、日本コカ・コーラ株式会社、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社協力のもと、実施しました。
日時
2021年6月26日(土) 9時30分~15時00分
集合場所
日田駅(リヴァイ兵長銅像前)
※JR日田駅下車徒歩1分
内容
09:30 日田駅前集合・調査開始
09:35 宮崎製菓店前BOX調査(現場撮影・ごみ袋回収)
09:50 大龍ラーメン蔵龍前BOX調査(現場撮影・ごみ袋回収)
10:00 回収終了
【以後大分市にて】
13:30 OBS大分放送本社でブルーシート上にBOXの内容物を広げ、異物混入率を調査
15:00 調査まとめ・終了
調査協力
学校法人平松学園 大分短期大学
巨人型空容器回収BOXの異物混入率が46.2%→29.0%までダウン!
設置前後での調査データを比較したところ、BOX内に占める異物(一般ごみ等の缶・ビン・ペットボトル以外)の割合は16.2%も低下していました。併せて設置した、世界観になぞらえた趣旨説明のパネルや、通りすがりの方の目を引くビジュアルのインパクトが奏功したのではと考えています。また幸いな事に、多方面でのメディア露出を通じ、幅広い世代に空容器回収BOXの周知を図れた事も大きな成功の要因でした。一方で酒類容器・生活関連のごみを中心に、あまり改善されなかった項目も見られました。結果としては巨人型BOXの設置効果は「あり」と考えます。
周辺地点の改善傾向にこそ光明あり
周辺の1地点での調査も行ったところ、わずかですが改善効果が見られました。これは「人目を考え巨人型BOXに捨てるのははばかられるので周辺地点に捨てた」という方が多く存在しなかったことを表すデータだと考えています。日本全国での資源循環・海洋ごみ削減を考える中では、「巨人」を駆逐し終えた後(設置期間終了後)にも改善効果があるか否か、というのは重要なポイントの一つです。通常の空容器回収BOXへの正しい認識をより多くの方が持つほど、より良い資源循環に繋がります。今回の取り組みを通じ、徐々にでもBOXへの異物投棄が減っていく事を願っています。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。