小学生が魚のお世話を通じて海を学ぶ【水族館飼育員体験~海と日本プロジェクト~】を開催
はこだて海の教室実行委員会は7月23日(金)・28日(水)・8月17日(火)、函館朝市ミニ水族館の水槽を活用した講座「水族館飼育員体験~海と日本プロジェクト~」を開催し、31名の小学生が参加しました。
2021.08.25
はこだて海の教室実行委員会は2021年7月23日(金)・28日(水)・8月17日(火)、函館朝市ミニ水族館の水槽を活用した講座「水族館飼育員体験~海と日本プロジェクト~」を開催し、31名の小学生が参加しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
函館朝市ミニ水族館スタッフと一緒に、小学生が魚へのエサやり、水質・温度チェック、水槽そうじなどの仕事を体験。また、函館近海の海の特徴や海の豊かさについて学びました。
日程
2021年7月23日(金)・28日(水)・8月17日(火)
開催場所
函館朝市ミニ水族館
参加人数
31名(7月23日…9名、7月28日…12名、8月17日…10名)
講師
函館朝市ミニ水族館スタッフ
水族館飼育員の仕事って?
水族館飼育員の仕事は大きく分けて2つです。まず「魚のための仕事」は、魚の健康管理、エサやり、水質・温度管理など。もうひとつは「お客さんのための仕事」で、魚がよく見えるよう水槽を掃除したり、魚や海について知ってもらうための解説板づくり、楽しんでもらうためのクイズやショー実施など。子どもたちは飼育員の仕事に関するミニ講義を聞いた後、水槽の掃除やエサやりの作業に一生懸命取り組みました。
「魚にとって海水は、人間にとっての空気以上に大切」その維持の大切さと難しさを学ぶ
講師は、普段はカバーで隠しているろ過機やクーラーなどの器具を子どもたちに見せながら、次のように語りかけました。
「魚たちは、海水に溶け込んだ酸素をエラ呼吸で取り込んだり、海水の中にいるプランクトンを食べたり。同時に、海水の中でおしっこやフンもするよ。魚にとって海水は、人間にとっての空気以上に大切なものです。そのため、私たちはこういった器具を使い、海水の状態維持に努めています。でも、この夏はとっても暑いから、水温が上がってしまい、魚の元気がなくなったり、死んでしまう魚もいました。実は今、同じことが海の中でも起きていて、魚が住む場所が変わったり、魚が減ったりしています。」
函館近海の特徴や豊かさについても学ぶ
函館近海は暖流(対馬海流)と寒流(親潮)の両方が流れこむため、それぞれの海流がもたらす魚の種類の豊富さが特徴です。子どもたちは、講師とともに函館朝市ミニ水族館の4つの水槽を見学し、南の海からやってきたイシダイや、冷たい水を好むホッケなどの魚をじっくりと見比べました。また、水温計を使い、水槽ごとに魚が好む温度設定がされていることを確認し、函館近海の多様な環境について理解しました。
参加した子どもたちの感想
子どもたちからは
「魚へのエサやりと掃除が楽しかった」
「いろんな魚やイカをじっくり観察できた」
「自分の知らない魚の名前を知ることができた」
「川で生まれたヤマメが海に行ってサクラマスになるのがすごい!」
などの感想が寄せられました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。
参加人数:31人