学童の子どもたちが海を体全体で楽しみ、学ぶ1日!「海のおもいで創造プロジェクト」参加者約500名の体験イベント実施
次世代価値コンソーシアム(企画・事務局アクトインディ株式会社)は、首都圏の子どもたちを対象とし、海で様々な学びと発見のある体験ができる「海のおもいで創造プロジェクト」を実施いたしました。
2021.09.10
次世代価値コンソーシアム(企画・事務局:国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよhttps://iko-yo.net/ 」を運営するアクトインディ株式会社)は、首都圏の子どもたちを対象とし、海で様々な学びと発見のある体験ができる「海のおもいで創造プロジェクト」を実施いたしました。
「ひとりでも多くの子どもたちに楽しい海の思い出をつくってもらいたい」という思いをカタチにしたもので、鎌倉市材木座海岸にて、地元のライフガードと連携することで、安全に楽しく学べるプログラムです。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
海に囲まれ、海とともに文化を育んできた日本ですが、近年、海に行ったことがなく海に親しみを感じていない子どもが増えています。(※日本財団による海と日本に関する意識調査参照https://uminohi.jp/special/survey2017/ )その多くは連れていく側の保護者の負担の大きさに起因しています。そして子ども時代に海で思い出をつくれなかった子どもたちは、海洋への興味関心を身近に感じられず、大人になっても海を訪れない連鎖を生んでいます。
そこで、「海のおもいで創造プロジェクト」では、保護者の負担なく子どもたちが海を訪れ、海を楽しむ機会を提供するため、東京・神奈川・千葉などの学童保育機関のイベントとして本プロジェクトを企画しました。
事前に申し込みがあった、首都圏の学童保育機関の子どもたちが夏の海を満喫できる体験イベント。コロナ禍で思うように遊ぶことが出来ていない子どもたちに、夏の海を安全に楽しんでもらうことを狙いとし、学童保育機関16団体、約500名の子どもたちが参加しました。
五感をフルに使いながら海の中で過ごす時間は、生きる力を育みます。
初めて海を訪れる子どもたちも多いため、海遊びに必要な知識や技術の習得からスタートし、徐々に恐怖心や抵抗感を払拭してから大海原へ飛び出すことで、子どもたちは自らの無限の可能性を感じることができます。
実施場所
神奈川県鎌倉市材木座海岸
参加学童数
東京・千葉・神奈川の20団体約500名
実施日時
2021年7月26日(月)〜8月23日(月)
当日のタイムスケジュール
09:30 鎌倉マリーナ到着・着替え・浜辺へ移動
10:00 オリエンテーション(陸上での説明&準備体操)
・海とプールの違い(水深・流れ・波・風)
・離岸流について
10:20 プログラム①ウィズ(水と一緒になろう!)
・水慣れ(水の中を走る、波の下をくぐる)
・カラダだけで浮いてみる、ライフジャケットで浮いてみる
11:30 昼食&休憩
12:30 海クイズ(海のそなえ・SDGsなど)
12:45 プログラム②ニッパーボード波乗り・パドリングレース
14:00 記念撮影・シャワー・着替え
14:30 アウトプット作成(アンケート、今日の思い出)・閉会式(バッジ認定)
15:30 終了・鎌倉マリーナ出発
水と一緒になろう!はじめての海体験による子どもたちの歓声
オリエンテーションでは、海の知識が豊富なライフガードから、「海とプールのちがい」「海の深さ」「波の起こり方」など、海で遊ぶ際に必要な情報を丁寧に教えてもらい、真剣に聞き入る児童たち。
参加者のうち、約70名が「海に入るのははじめて!」ということで、ワクワクした様子ですが、この時点ではまだ少し緊張した表情も見られます。
お話を聞いた後はいよいよ海に入り、まずは波打ち際から少し進んだ浅瀬を、歩いたり、走ったりしながら笑顔が溢れ、初めて海に入る子は、はじめのうちは恐る恐るでも、真夏の鎌倉の海は温かく、すぐに慣れてはしゃぐ様子が見られました。
水慣れしたあとは、ライフジャケットを装備し、ビッグサップに乗ってライフガードと沖にいき、アドバイスをもらいながら海にプカプカ浮かんでみる体験。海に浮かんで気持ちよさそうな顔と、ライフジャケットの重要性も実感し「海遊びの時には必ずつけた方が良いね!」という声も聞かれました。
海クイズで学んだあとは、いよいよパドリング!ライフガードと一緒に波乗り
テントでお昼休憩の時には、目の前の浜辺にウミネコがお散歩。のんびり一休みして水分補給したあとは、午後のプログラムの最初は「海クイズ」。「海に浮かんでいるごみは増えている?」「クラゲによって刺された痛さが違う?」「溺れている人を見たら助けに行く?」など、海の知識が豊富なライフガードが先生となり子どもにも分かりやすく伝えて下さり、児童も積極的に挙手しながら意見を伝え、多角的な視点で海について学びと発見がある時間でした。
海について、危険性や気を付けることなどもしっかり学んだあとは、いよいよニッパーボードに乗って、波乗り(パドリング)。まずは浜辺で、ボードに寝てみたり、パドリングのイメージトレーニングをしたのち、ライフガードと一緒に沖に出発。腹ばいになりしっかりと背中を反って沖を見据えながらライフガードの誘導で進み、波を待って、良い波が来たところで、一気に波乗り!このプログラムのいちばんの山場で、児童たちの満面の笑顔がたくさん見られました。海風に吹かれながら心を解放し、まさに海と一体化する体験ができた瞬間です。
プログラム終盤は、「今日いちばん面白かったこと」や「発見したこと」などを自由研究の形で記載し、それぞれが海と一緒にすごした1日に想いを馳せ、閉会式をもって終了。新しい刺激的な体験をして、自信につながった表情も見られました。アンケートで児童からは以下のような嬉しい声が集まりました。
・海で泳いだのは初めてで、いっぱい泳いで、ニッパーボードに乗ったりして楽しかった。
・前は、家族で海に遊びに行ったときは海に入れなかったけど、今回で海には入れるようになった。
・海に様々な所でお世話になってたなんて知らなかった。あと海って、とてもしょっぱいんだなと思った。
・海のことをよくしれました。来年もこのプロジェクトに来て、海のことをもっと知りたい。
・海が人とつながっていることを知ってよかったと思う。
プロジェクトを通して保護者などから寄せられた声
テレビやインターネットで得る情報とはまた違う、リアルな体験として、気軽に海で遊ぶ機会がつくりにくい保護者や学童の指導者からも、感謝の声が多く寄せられました。
【保護者より】
・母である自分が一人で、沖まで出るアクティビティ体験をさせてあげるのは難しいので、こうした機会をいただけてとても嬉しいです。子どもも満足気で、また海に行きたいと申しております。
・これまでは海を怖がり苦手意識がありましたが、海は楽しいところだと感じたようです。ニッパーボードも最初は怖がっていましたが、やってみたらすごく楽しかったと言っていたのでチャレンジさせて良かったと思います。
・親がいないなかの知らない人たちとの交流で、海はちょっと怖かったようですが、波に乗ったり楽しい経験ができたようです。
・行きのバスに乗る前は緊張してガチガチでしたが、帰りのバスから降りてきたときは興奮でキラキラした表情でした。顔を見た瞬間に行かせてよかったと思いました!
【学童の指導者より】
・行きの車両では海に対し、ネガティブな発言をする子が多かったです。行きたくない、帰りたい、海が怖いなど。しかし活動を通してそういった発言をしていた子が笑顔で積極的に参加していることに気が付きました。
・まだ海で遊びたいという声が多数聞かれました。保育の中では見られない表情が見られました。
・初めてで怖がっていた子が一番「もっと遊びたい」と言っていました。
今年実施した「おもいで創造プロジェクト」では、子どもたちに伝えたい海の豊かさや、体全体を使って海の中で遊ぶ体験から得る海・地球環境への関心、海洋問題を身近な出来事として捉えるなど、様々な角度から子どもの可能性を広げるきっかけ作りが実現できたと感じます。今後も、一人でも多くの子どもたちに、海を未来へ引き継ぐアクションの輪をひろげる活動をしてまいります。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:500人