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4つの地域152名の児童がオンラインで海の資源について考える!陸上養殖リアル体験プログラム「陸養プロジェクト」オンライン交流会を開催しました

陸養プロジェクトは、子供たちが海のお魚を育て、学び、悩み、議論するリアル体験陸上養殖体験プログラム。昨年度プロジェクトに参加した、東京世田谷区の烏山北小学校、栃木県宇都宮市の平石中央小学校、静岡県浜松市平山小学校、全員で152名の児童や先生が一堂に会する「オンライン交流会」を実施いたしました。

2021.07.27

陸養プロジェクトは、子供たちが海のお魚を育て、学び、悩み、議論するリアル体験陸上養殖体験プログラム。昨年度プロジェクトに参加した、東京世田谷区の烏山北小学校、栃木県宇都宮市の平石中央小学校、静岡県浜松市平山小学校、全員で152名の児童や先生が一堂に会する「オンライン交流会」を実施いたしました。富山、東京、浜松、宇都宮の4エリアをオンラインで結ぶ初めての取り組みです。

「陸養」は、子供たちが海のお魚について、学んで、悩んで、育てる陸上養殖体験プロジェクト(代表 蓑島 毅)。次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で実施しています。

陸上養殖体験プロジェクト公式サイト https://rikuyou.uminohi.jp/

子供たちは自分たちで育てたお魚を最後、食べるか、どうするかを決めます。その結論は、多様な学びや意見に触れることで生まれます。デジタル学習が推進される今だからこそ、海の恵みといのちの大切さを考えるリアルな体験を子供たちに提供できればと考えています。

プログラム① 自分たちが住む地元の海のことや海との関わりについて各学校の発表

浜松市平山小学校 「わたしたちの学校のSDGs 陸養との関わり」
子供だから関係ないではなく、子供でもできるSDGsの17のゴールについて学校で話し合った内容について発表がありました。平山小学校では、『14.海の豊さを守ろう』では「マイバックやマイボトルを持ち歩こう」『11.住み続けられるまちづくりを』では「地域の人との関わりを大切にしよう」『12.つくる責任 つかう責任』では、「物は最後まで使い切ろう」という行動目標を設定しているそうです

宇都宮市平石中央小学校 「海のない栃木で、江戸時代から続く魚食文化」
海のない栃木では魚は貴重なたんぱく源。江戸時代から海から離れている栃木でも手に入る海の魚は、なんと「鮫」だった。「鮫」は、腐りにくく、死ぬとアンモニアが発生し肉を腐らせるのを遅らせるができることなどから、正月など特別な日に食べる高級魚だったそうです。現在でも煮つけやフライで普通にスーパーに並んでいます。ご先祖から受け継がれてきたこの魚食文化をこれからも残していきたい、とのことでした

東京都世田谷区烏山北小学校 「陸養プロジェクトから学んだこと」
「育てたヒラメの命をいただいた時に、初めて感謝の気持ちの答えを感じることができました」「いのちの重さ、養殖の大切さなどたくさんのことを学びました」「いざ育ててみると大変で、ヒラメにもいのちがあり喜怒哀楽があるのではないかと感じました」「実際に育ててそれを食べるというのはとてもつらいことでした。給食も大切に食べたいと思いました」など、実際に食べてみての思いをたくさん聞くことができました。ちなみにヒラメさんは、なんと、35cmまでの大きさになったそうです。

プログラム②これまで学んだことや今日感じたことも踏まえてのグループディスカッション

<世界の海で起きているいろいろな問題>
・プラスチックごみが海の生き物に大きな影響を与えている
・地球の気候変動によって、海水の温度がどんどん上がってお魚が取れなくなっている
・海水の汚染と世界の乱獲。2050年には、魚が食べられなくなるかも!?
・養殖で魚を育てる人や漁をする人が、どんどんいなくなっている

これらの問題について、海の恵みを守っていくためには何が必要か、どんな行動をしていかないといけないのかを話合って発表しました。

<主な発表>
【浜松市平山小学校】
①ポイ捨ての防止:ゴミを食べた魚が食卓に並べば自分の身体にも影響が出る。双方を守るためにも。
②洗剤の使用を減らす:洗剤には界面活性剤が含まれており有毒。使用量を抑える他、川に流れない工夫をする。
③魚を獲りすぎない:乱獲の影響を考え、自分たちのことだけを優先せずに、食べられる量だけを獲る。
④農薬の使用を減らす:海と山は繋がっているという観点から、山からも海を守る取り組み。

【宇都宮市平石中央小学校】
①エコな製品を活用:エコバッグ、電気自動車やハイブリッド自動車。可能なら自動車ではなく自転車を。
②ポイ捨て防止+3Rを意識:ゴミを減らす。
③ひとりひとりができることを考える:自分だけなら大丈夫という考えを捨てる。

【東京都世田谷区烏山北小学校】
①エコな製品を活用:エコバッグ、紙ストロー。できるだけプラスチックなど自然分解されないものを使わない。
②必要な量だけを食べる:必要以上に食べようとせず、食べ物を残さない。
③エネルギー面を考える:風力発電への切り替えや、個人での節電を心がける。
④養殖業を応援:若い人材を確保するためのイベント開催や、漁師さんへの支援金。
⑤海との関わりを大切にする

【浜松市平山小学校 石山校長先生】
短い時間でこれだけの意見が出てきたことが素晴らしい。今日話したことを是非実行に移してほしいと思います。

【宇都宮市平石中央小学校 長谷川校長先生】
各自が勉強したことを家族にも話して共有してほしい。それぞれが実行に移し、みなさんこそが未来を支えているということを感じてほしいと思います。

斉藤先生のお話
これだけの大人数で話し合い、意見交換できたことをうれしく思います。
一貫して「循環」という言葉をキーワードをとしてきたが、命の勉強で学んだことを胸に、地球に生かされている、地球と一緒に生きていくということを考えてもらえるといいと思います。
重要なのは、考えて行動すること。命を大切にするとはどういうことなのか、どうすべきなのかをこれからも考えて、周りの人にも共有しながら行動していってほしいと思います。

<実施場所 ※オンラインでの実施>
東京都世田谷区烏山北小学校
静岡県浜松市立平山小学校
栃木県宇都宮市立平石中央小学校

<「陸養プロジェクト」の取組みについて>
■参加校:
東京都台東区立東浅草小学校/東京都世田谷区烏山北小学校/静岡県浜松市立平山小学校/埼玉県春日部市立戸川小中学校/栃木県宇都宮市立平石中央小学校
■養殖する魚の種類:
ヒラメ/魚種はヒラメで統一し、各校における成育状況や取り組みについて、オンラインによる情報交換を促進

■実施概要:
①地元専門家による座学の実施…地元漁業の現状や陸上養殖について学ぶ
②座学や自主学習などの学びからヒラメ新聞の作成
③海水魚の「陸上養殖」の実施…魚の成長過程や、その成長過程における自分の気持ちの変化を記録として残していき、自分たちが食べている魚や海の問題を皆で考える。
プロジェクトの最終結論として、育てた魚をどうする(食べるのかなど)のか、子どもたち自身が話し合い決める。

■水槽考案:NPO 日本養殖振興会

 
 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

 

参加人数:152人