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水中ドローン360度映像とVTuberによるSDGs出前授業 小学校の生徒が海洋環境問題や海のお仕事を学ぶ 水中ドローン×海洋 VR「Virtual Ocean Project」第6回出前授業を開催!

子ども冒険体験創造ラボは、「Virtual Ocean Project」と銘打ち、最新IT・VR技術と水中ドローンを用いた授業を、2022年1月21日(金) 武蔵野市立大野田小学校の六年生、全4クラスを対象に開催しました。

2022.03.10

子ども冒険体験創造ラボ(バーチャルオーシャン製作委員会)は、「Virtual Ocean Project」と銘打ち、最新IT・VR技術と水中ドローンを用いた授業を、2022年1月21日(金) 武蔵野市立大野田小学校の六年生、全4クラスを対象に開催しました。今回の授業では、特別支援学級の9名を含む合計130名の生徒が参加しました。授業では海中360度映像(水中ドローンが撮影)を利用し、さらにバーチャルキャラクター(VTuber)イルカの”ブッチくん”が生徒とコミュニケーションをとることで、楽しく海について学びました。

「Virtual Ocean Project」は、水中ドローンと最新の IT 技術を⽤いて新しい海洋 VR(仮想現実) コンテンツを世界に発信するプロジェクトです。海中映像とVR技術を組み合わせることで、ドローンの操作者が没入感を感じながら水中遊泳の疑似体験ができるシステムを開発し、ハンディキャップなどによる体験格差を解消することを目的に2019年より活動を行っています。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
公式サイト:https://www.virtualocean.jp/

第6回出前授業
日時
2022年1月21日(金)
場所
武蔵野市立大和田小学校
授業方法
当校の講堂(通称:けやきホール)にて、大型スクリーンとプロジェクターを利用して実施
対象
小学6年生の4クラス(特別支援学級の9名を含む合計130名)

イルカのブッチくんと水中ドローンを操作して海を調査する体験!

大型のスクリーンが設置された講堂(通称:けやきホール)に、六年生の生徒が入って来ます。スクリーンには、バーチャルキャラクターの「イルカのブッチくん」と共に、「海のお仕事を体験しよう」と言う授業タイトルが表示されています。日直の「よろしくお願いします」と言う挨拶で授業がスタートしました。挨拶をきっかけに、バーチャルキャラクターの「イルカのブッチくん」が動き出します。「イルカのブッチくん」は最新のVtuberシステムを利用し、リアルタイムで生徒たちと掛け合いをしながら授業をナビゲートして行きます。
今回の授業は、“海の調査をしてほしい”という依頼に対し、専用コントローラーで水中ドローン映像を操作することによってミッションを遂行して行きます。ブッチくんが「海では今多くの問題が起きているんだ。それを身をもって知るためにも、今日は様々な海のお仕事を手伝ってほしい!」と言うように、参加した生徒達は「海の温暖化」「海の酸性化」「生物多様性」など、様々な海の問題と向き合いました。

■水中ドローンとは
水中ドローンとは、水の中を潜水・潜航しながら撮影できる小型無人機の通称です。陸上や船上から遠隔で操縦を行い、リアルタイムで機体の撮影映像を確認できます。人間が潜るには危険な状況でも調査ができることから、漁業・養殖業の調査や、港湾・船舶・ダムの点検作業など、様々な分野で活用、普及が進んでいます。

ミッション

① サメの写真を撮ろう
② 沖縄生態調査

生徒たちに複数のミッションが課せられました。生徒たちは、二人一組で専用コントローラーを操作します。一つのコントローラーでは水中ドローンの進行操作を、もう一つのコントローラーでは水中の生き物を撮影することができます。ブッチくんが「水中ドローンを操作したい人はいるかな?」と声を掛けると、多くの生徒から手が挙がりました。サメの写真を撮るミッションでは、水中ドローンの前を横切るサメの迫力に多くの生徒から驚きの声が上がる中、ブッチくんがサメの種類や生態を詳しく説明していきます。沖縄生態調査のミッションでは、クマノミ、アオウミガメ、ジンベイザメなど様々な海の生き物を観察。ジンベイザメが大きな口を開けて餌を食べる様子を近くで見るため、参加した生徒は、専用コントローラーを操作し、水中ドローンをジンベイザメの口元まで動かします。
水中ドローンのコントローラーはゲーム感覚で簡単に操作することができるため、参加した生徒は楽しみながら体験をしている様子でした。

ブッチくんから、地球温暖化による海の問題をクイズ形式で紹介

ミッションに加え、ブッチくんから「海の生き物の生態」や「地球温暖化によって引き起こされる海の問題」がクイズ形式で出題されました。ミッションで観察したサメの問題では、サメには「電気を感じ取れる器官」がある事を出題形式で紹介。「実はサメになる魚たちは海の中で弱い電気を出している。サメは魚たちの弱い電気を感じて、餌を見つけるんだな!」と言うブッチくんからの新しい知識に、どの生徒もメモを取りながら耳を傾けました。サメについては、海が抱える問題を交えてもう一つ知識が紹介されました。温室効果ガスがもたらす新たな危険性として、海水の酸性化が、サメ類の肌と歯を溶かしていると言う研究結果です。酸性化する原因の一つである二酸化炭素。二酸化炭素が環境に与える影響については「聞き覚えがある」と言う生徒も多く、二酸化炭素の排出を減らすためにも「無駄な電気を使わないとか、できることはいろいろあるんだ。みんなも調べてほしい。まずはこういったことが海で起きているんだということを知るのが一番大事だと思うんだ」と言うブッチくんの言葉に、多くの生徒が深く頷きます。
続いて、沖縄生態調査でアオウミガメの様子を観察した生徒たちに、ブッチくんからウミガメのクイズが出題されました。地球温暖化が、ウミガメの生態系に影響を与えると言うクイズです。「卵から孵化するウミガメ。周りの温度によって、あるものが変わってしまいます。それは何?」と言う問いに対し「A:大きさ、B:体の模様、C:性別」と三つの選択肢が生徒に与えられます。多くの生徒から手が挙がりそれぞれが予想を出していきますが、結果は「C:性別」とショッキングな答えでした。「ウミガメの性別は、卵の時の温度にえいきょうされるんだ。温度が高くなればメスが増えるんだって。地球温暖化の影響で地球はどんどん熱くなって来ていて、それと一緒に海の中の温度も上がってきているんだ。オーストラリアのグレートバリアリーフっていうアオウミガメの繁殖地では、なんと99%以上がメスだったんだ!びっくりだろー?」と言うブッチくんからの答えに、生徒たちは驚きを隠せない様子でした。
続くクイズでは「サンゴの白化現象」の問題を取り上げ、海の温度が高くなることで、海の生物の命に大きな影響があることを学びます。「温暖化が進めば、生物多様性って言うのがなくなっちゃうんだな。自分たちもそうだし、将来の子どもたちのためにも、考えていかないといけないね。」と言うブッチくんからのメッセージが伝えられます。授業後に生徒が記載したアンケートには、「地球温暖化を防ぐために、自分たちが何をできるのか」が多く記載されており、生徒達が海の問題と真剣に向き合ったことが伺えました。

参加した生徒コメント

・海ではいろいろな問題が出てきていて、あと何年かしたら海にいる生物がたくさんのひがい にあってしまうかもしれないことをしり、おどろいた。
・海のことを楽しく知れてよかったです。自分にもできることを探してみようと思いました。
・ブッチくんがおもしろくて、分かりやすく説明してくれてよかったです。
・海の問題に興味があったので、イベントを体験してとても楽しかった。学んだことを生かし ていきたいと思いました。
・家に帰ってから、サメの種類や海の問題を検索しました。家族にも話しました!
・このプロジェクトによって海の世界に興味を持てた。
・人によって起きている海の問題を知れてよかった。人も魚も同じ地球に生きている生物で、海はみんなのものだとあらためて思った。

 
 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

 

参加人数:130人