「アジ」と「コノシロ」をさばいて料理! 【日本さばける塾inくまもと】を開催しました!
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾inくまもと』を11月13日(土)に開催し、6組12名の親子らが参加しました。
2021.12.07
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾inくまもと』を11月13日(土)に開催し、6組12名の親子らが参加しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
日程
2021年11月13日(土)9:00~13:00
開催場所
常盤学園 シェフパティシエ学院
参加人数
12名
主催
海と⽇本プロジェクトinくまもと実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力
学校法人 常盤学園 シェフパティシエ学院
熊本で身近な魚「コノシロ」の学び
熊本では郷土料理として「コノシロの姿寿司」が伝わっていたり、飲食店でも冬にかけて「本日のおすすめ」として出されるなど、「コノシロ」は熊本の人にとって非常に身近な魚です。5cmほどの幼魚はすし店でも高価な「シンコ」、さらに10cmほどに成長するとおなじみの「コハダ」、次に「ナガツミ」、20~30cmになると「コノシロ」と、成長によって呼び名が変わる「出世魚」としても知られ、小さいほど高値が付きます。そんな「コノシロ」ですが、どちらかというと「大人の味」で苦手に感じてる子供たちもいます。また、サイズが小さいため、なかなかご家庭で3枚おろしにする機会も多くありません。そこで今回、改めて県産コノシロをさばいて家庭でも食べてもらうために選びました。メニューは、子ども達が大好きな「ちらし寿司」にアレンジし、さらに特産品であるトマトや地ダコを加え、エディブルフラワーを彩りに添えました。
「コノシロの姿寿司」が郷土料理だと初めて知った方も多数いて、今回のちらし寿司アレンジは、和皿と洋皿で盛り付けの雰囲気を変えるなどして完成した料理を写真を撮って楽しんでいました。コノシロを生で食べたことがなかった子ども達もちらし寿司にすることで残さず食べることができました。また、今回のチラシ寿司を家でも実践したいと話す方もいました。
基本のアジ 骨まで活用して「うしお汁」と「骨せんべい」に
基本のアジは、熊本でも身近なお魚です。今回は三枚おろしにさばくだけではなく、余った「頭」を活用して出汁をとり「うしお汁」にして食べることまで実施しました。子供たちの中には、骨や頭が料理の材料になると知らなかった人もいて、改めて「いのちをいただく」ということを学んでもらえました。
また、「骨」は素揚げにして「骨せんべい」にしました。サクサクとした食感が子どもたちに好評で、その様子を見たお母さん達も驚いていました。
参加した皆さんは、改めて熊本の海の恵みの豊かさ、海の大切さを認識していただきました。普段の生活でそれぞれができることを今日から始めるということ、魚をさばき、食べることで、海が抱える様々な課題や問題を考えるきっかけとなりました。
2時間目 季節ごとの熊本県産魚について学ぶ
食事後に実施した2時間目には、熊本県がPRしている季節ごとの県産魚についての学びを実施しました。春と秋の魚の名前をクイズとして出題し、参加した子どもたちが積極的に答えてくれました。
また、海ごみ削減啓発を目的とした絵本「ひろうもんとステンちゃんのやくそく」を朗読し、海ごみを減らすためにできることを参加者に考えてもらい、今日学んだことを周知してもらうようにお願いしました。
参加児童や保護者の声(アンケートより)
子供たちのアンケートには「魚をさばくのも楽しかった」、「魚料理がおいしかった」などの声が多くあり、また、孫と一緒に参加された女性からは、知識が増えたことでこれからの生活に生かしたいという声もありました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:12人