8組17名の親子が「アジ」と、「ブリ(地域の魚)」をさばいて料理!【日本さばける塾 in 北海道】を開催
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 函館』を11月20日(土)に開催し、8組17名の親子が参加しました。
2021.12.07
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 函館』を11月20日(土)に開催し、8組17名の親子が参加しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
日程
2021年11月20日(土)10:00~13:30
開催場所
函館短期大学付設調理製菓専門学校
参加人数
8組17名(小学生と保護者)
講師
炭火割烹菊川 菊池 隆大 氏
和×燻製 輝なり 白戸 光 氏
北海道庁水産課 石毛 友里絵 氏
主催
海と⽇本プロジェクトin北海道実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力
炭火割烹 菊川、和×燻製 輝なり、函館短期大学付設調理製菓専門学校
1時間目:緊張の”さばける体験”。ブリの中にアジが!?
函館市の若手和食料理人、炭火割烹 菊川 菊池隆大氏、和×燻製 輝なり 白戸 光氏を講師にお招きし、初心者にもさばきやすい「アジ」と近年函館での漁獲量が急増している「ブリ」の2種類の魚をさばきました。
まずは先生のさばけるデモンストレーションを見学しました。料理人のあざやかな包丁さばきを集中して見入る子どもたち。美しいアジの三枚おろしと、豪快にブリをさばく姿に歓声があがりました。
そして、いよいよ「さばける体験」です。最初は、持ちなれない包丁に緊張した様子でしたが、少しずつ慣れてきて、魚の身や骨の触感を楽しみながらさばく姿もみられました。さばいたブリの胃袋から小さなアジが出てきて驚く子どもたち。このサプライズが”さばける体験”をさらに盛り上げました。
さばいた魚は道南食材の薬味を使用した「アジのたたき丼」、ブリカツをパンに挟んだ「ブリドッグ」に調理。「牛乳や真昆布のペーストに漬け込むことでブリ特有の臭みを消し、ふっくらとした食感に仕上げる」など、地域食材を活かすプロの料理人から、家庭でも実践できる下処理の仕方なども学びました。地域ならではの味付けで美味しく・楽しく調理しました。
2時間目:海に囲まれた街「函館」で暮らす子どもたちが主体的に海について考える
食事の後には2時間目の授業として、渡島総合振興局 水産課の石毛友里絵氏を講師としてお迎えし、「なぜ函館でのブリの漁獲量が急増しているのか」など海洋環境の変化について学びました。また、私たちができる行動のひとつとして、その土地で獲れた魚はその土地で消費することで、運送の際に排出されるトラック・船のCO2の削減や、スーパーや魚屋での売れ残りの削減(フードロス削減)などに繋がるということ、それが地球や海を守ることに繋がるということを学びました。
先生のお話を真剣に聞きながら、新しく知ったことを「学びシート」に記載したり、先生から出題されるクイズに積極的に手を挙げて答える子どもたち。楽しく受け答えをしながら、海の変化に対応し海を守っていくためにどのような行動がとれるかを主体的に考える時間となりました。
参加児童や保護者の声(アンケートより)
⼩学4年⽣⼥⼦「魚は意外と骨が多くて、さばくのが大変だった。普段魚を美味しく料理してくれている人たちに感謝したいと思った。」
⼩学5年⽣男⼦「地球温暖化が原因で函館でブリがたくさんとれるようになったとわかった。せっかくブリが美味しかったのに、このままだとブリもいつかは函館でとれなくなってしまうかもしれないと心配になった。」
⼩学5年⽣⼥⼦保護者「小学生の子どもでも魚をさばけることがわかったので、魚を購入して家庭でも親子でさばいてみたいと思いました。」
⼩学4年⽣男⼦保護者「私たちでも知らない函館の海についての学びが溢れる授業でした。海洋環境が目まぐるしく変化していることがわかったので、改めて地球環境に配慮した行動をしていこうと感じました。」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:17人