海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

12名の親子が「アジ」と、「ハタハタ」をさばいて料理!【日本さばける塾 in 秋田】を開催

日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 秋田』を11月27日(土)に開催し、12名が参加しました。

2021.12.10

日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾 in 秋田』を2021年11月27日(土)に開催し、12名が参加しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全 な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして、①基本のアジ+地域の 特色ある魚をさばく②その⼟地ならではの郷⼟料理や地域の食材を使った料理をつく ③海にまつわる講義を受ける、以上を実施しました。

日程
2021年11月27日(土)11:00~14:30
開催場所
秋田拠点センターアルヴェ4階 調理室(秋田県秋田市東通仲町4-1)
参加人数
12名 大人~子ども(親子での参加は2組)
講師
玉井聡(有限会社玉井)、中林信康(秋田県水産振興センター)
主催
⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会、海と日本プロジェクトin秋田県実行委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト

魚さばきレッツトライ!

さばく魚は2種類。1匹目は、「アジ」。2匹目は、地域の課題魚や地域に深く関係する魚という決まりの中で、秋田では「ハタハタ」を選択。ハタハタは秋田名物であるのにも関わらず近年は漁獲量が減少しているので、その理由や原因を知っていただきたくハタハタを選択しました。
まず始めに、講師の玉井聡(有限会社玉井)さまからアジの三枚おろし、ハタハタの大名おろしをレクチャー。正しい手順、包丁の使い方、魚の扱い方を学びます。そしていよいよ、魚さばきに挑戦!講師から伝授された技で魚をさばいてみますが、身がボロボロになったり、骨にたくさんの身が残ったりと、なかなか上手くいきません。魚をさばくとは意外と難しいものなのだと実感していました。しかし参加者全員、みんな笑顔で楽しく取り組む様子が伺えました。
続いては、自らさばいた魚を料理します。アジはアジフライへ、ハタハタは「しょっつる」を使用した炊き込みご飯に。自分でさばいた魚を基に料理することは楽しくてたまらない様子です。出来上がった料理を食べてみます。新鮮な魚を新鮮なうちに自分でさばき、料理をしたアジフライ、炊き込みご飯は格別のおいしさです。参加者全員、大満足の表情でした!

秋田の海を守ろう!

秋田県水産振興センター・中林信康さまによる、秋田の海で起こりうる問題、そして課題解決についての講義を行いました。主なテーマは秋田の海とハタハタの関わり、温暖化が秋田の海や生き物へ与える影響、変化していく海との付き合い方の3つです。

まず、秋田の海とハタハタの関わりについては、ハタハタは普段、水深250メートル前後の水温1~2℃に生息しており、沿岸の水温が13℃以下の時期になると藻場に産卵するため一気に沿岸部へ移動します。そのため、12月の上旬になると秋田の沿岸でブリコ(メス)と白子(オス)が入った産卵期のハタハタが大量に獲れるとのこと。なぜ産卵は秋田の海で行うのか。様々な要素がある中の1つは、秋田の海は普段生活している水深約250メートルの場所から藻場の距離が短く行動しやすいこと。2つ目は、ちょうど12月上旬の秋田の沿岸部の水温は、ハタハタが行動するのに適した温度だということを挙げられていました。近年、漁獲量が減少している理由は、ハタハタが耐えられる水温は13℃であり、温暖化の影響で海水温が上昇し、産卵期になっても海水温が高く沿岸部にくることができないからとのことでした。

温暖化が秋田の海や生き物に与える影響としては、今まで暮らしていた生き物が高水温に耐えられず絶滅してしまう可能性があること、また、高温で生活する生物が増加してくることにより今まで暮らしていた生物の餌となっていたものが食い荒らされてしまい、今までいた生物が生き続けられなくなるなどの問題点を挙げていました。秋田の海においても近年、今まで捕獲できていた「キタムラサキウニ」が減少し、秋田の海で稀に生息していた「ムラサキウニ」が大量発生してきている。さらに、「ムラサキウニ」はハタハタが産卵するアカモクなどのホンダワラ類の海藻を好んで食べるため、海藻が荒らされると産卵期の季節ハタハタに大きな影響を与えることになる。このように、温暖化の影響は今までの漁獲に大きく影響することになるとのことでした。
変化していく海との付き合い方については、水産資源の中長期的に変動するので、自然の摂理を理解し獲ることや未成熟の生物は獲らないようにすることを挙げられていました。

講義を聞いた参加者からは、漁獲量が減少している深い理由を知ることができたという言葉をいただき、また、温暖化を解決できるよう海洋ごみを減らさなきゃいけないという自覚も更に生まれたとのことでした。特に子どもたちは、今後しっかりと海の課題解決に取り組まなければ海鮮物を食べられなくなる可能性もあると知り、深刻な表情を浮かべていました。

参加児童や保護者の声(アンケートより)

女の子(4歳)「お魚さばきを、またやってみたい。さばいたお魚もおいしかった。」
女の子(6歳)の母「たくさんお料理を覚えることができてとても楽しかった。」
60代男性「魚をさばいて、料理して、食べる。それぞれにおもしろみがあって楽しい。」
50代男性「海をきれいにしなければいけないと感じた。」
60代女性「今日みたいな地元の魚をさばき、地元にならではの調理方法を学ぶことができる機会を増やして欲しい」



イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

 

参加人数:12人