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北海道 留萌市を舞台に「海×科学技術」で学ぶ!水産資源の可能性を探る『るもい・日本海調査隊!2022』を開催しました!

海と日本プロジェクトin北海道実行委員会は、2022年8月8日(月)~8月10日(水)に、北海道 留萌市を舞台として、留萌漁業の歴史をはじめ、最新の科学技術を用いた水産資源管理、留萌特有の風を利用した風力発電など、技術による海の可能性を探る為に『るもい・日本海調査隊!2022』を開催致しました。

2022.09.26

海と日本プロジェクトin北海道実行委員会は、2022年8月8日(月)~8月10日(水)に、北海道 留萌市を舞台として、留萌漁業の歴史をはじめ、最新の科学技術を用いた水産資源管理、留萌特有の風を利用した風力発電など、技術による海の可能性を探る為に『るもい・日本海調査隊!2022』を開催致しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
北海道 留萌市はかつて、ニシン漁が盛んでしたが、乱獲により不漁が続く厳しい状況がありました。そこで、約10年前からICT、AIなどのデジタル技術を活用したスマート水産業へチャレンジ。
ナマコの資源管理で計画的な漁獲を行っている最先端の技術を調査します。
一方、日本海の海からの風を生かして、陸上風力発電が盛んな地域でもあります。未来の再生エネルギーとして、洋上風力発電の可能性を探るとともに、帆船「みらいへ」に宿泊し航海体験等を実施。
日程
2022年8月8日(月)~8月10日(水)
開催場所
北海道 留萌市
参加人数
18名(いずれも小学5~6年生)
協力団体
国土交通省、留萌市、留萌市教育委員会、留萌新聞社、エフエムもえる、新星マリン漁業協同組合、
グローバル人材育成推進機構、丸タ田中青果、インフラックス オフシュアウインドパワー、コスモエコパワー、留萌水産食品加工協同組合、東海大学生物学部、東海大学北海道地域研究センター、公立はこだて未来大学

伝統食 ニシン をきっかけに留萌を知る

北海道 留萌市はニシン漁で盛んな地域でした。ニシンの匂いで街がおおわれるほどの大漁に獲れたニシンを加工する為に、当時の留萌の子は学校を休んだり、本州から出稼ぎに来た人々で街の人数が倍になったりする時期もあったようです。しかし、乱獲をきっかけに昭和30年(1955)頃より大漁だったニシンは面影を無くし、留萌市は当時のような環境では無くなりました。留萌市にある旧佐賀家漁場は、当時のニシン漁場景観がそのまま残された国指定史跡です。ここで使用された漁撈具も多数保存され、漁獲から加工まで行っていた「ニシン漁場」の姿を感じる事ができます。子どもたちは、今では見慣れない道具を見たり、触ったりしていました。

また、現在のニシン加工場にも足を運び、ニシンの捌き方を教わりました。当時は「食べられるところ」と「食べられないところを捨てる」のみでしたが、食べられないところは残渣を肥料として加工し、再利用しています。今ではニシンの全てをしっかり使い切る事ができています。ニシンを捌いた子どもは、「ニシンの心臓がハートの形をしていた。」「思っていたよりも簡単に捌けたけど、匂いが強かった」と話していました。

未来のための 水産資源管理!スマート水産業とは?

当時、ニシンは乱獲による影響で漁獲量が減り、獲れれば獲れるだけ良いという事では無い事を知った水産業。そんな中、留萌ではナマコが貴重な漁業資源として期待されています。北海道で獲れるナマコはその水温や水質の影響で評判が良いのです。現在 留萌ではナマコを始めとした水産資源のICT導入での管理、漁獲が徹底されています。そのための機材や船を特別に見学させて頂きました。

漁獲データを元に、量や場所を測定、管理して漁獲をします。また、必要以上の量は獲らない。まだ充分に育っていない個体は海へ戻す。徹底した資源管理が持続性のある資源生成へと繋がります。
また、ナマコの種苗生産の施設にもお邪魔しました。ここでは、ナマコの赤ちゃんを育て、秋頃、海に放流します。見学した施設では、2~3㎜くらいの小さなナマコの赤ちゃんが沢山いました。
そして、今回は特別に大きく育ったナマコに触らせてもらいました。
「最初は固かったけど、だんだん柔らかく、ヌメヌメしてきた」「持ったら溶けそう」と話していました。

留萌市に吹く強風の可能性とは?

留萌は日本海側に位置し、強い風の吹く街です。ニシン漁が栄えていた頃、加工されたニシンを運ぶ北前船はこの強い風を利用し、北海道と京都、大阪の物流に貢献していました。現在も風の力は衰え知らずですが、今ではその風を全く別の形で利用していました。それが風力発電です。留萌は海からの風をさえぎるものがないので、風力発電に非常に適した街だったのです。留萌礼受風力発電施設を見学した一行は、風力発電がなぜ環境対策に優れ注目されているのか、その仕組みや、風力発電ができるまでなどを学びました。陸の上にあるのが一般的な風力発電ですが、近年では洋上風力発電も注目されています。しかし、海の上にどうやって風車をうかばせるのか?模型を使って実験しました。風を当てたら、羽根がクルクルまわると子ども達から歓声があがりました。

帆船「みらいへ」に乗って、航海体験と水質調査

今回のイベントでは宿泊利用もしていた帆船「みらいへ」ですが、いよいよ航海します。帆船ですので、帆を広げる必要があります。その為になんと高さ30mほどのマストを子どもたちが登りました。
見事、解帆作業に貢献!登る前は不安な表情をしていた子どもたちが多かったのですが、「上から見る景色がとてもきれいだった」「太陽の光で海がキラキラしていてきれいだった」「もう一回やりたい!」と話していました。無事に出航した船の操舵室で、実際に舵取り体験も。

しばらく船旅をしていたのちに、海水をくみ上げての海水調査を実施。海の温度や塩分などを測るセンサーを使って港の中と外の海のデータを比較。子ども達は、雨が降ると海に影響がでることに驚いている様子でした。前日に大雨が降っていたこともあり、港の中と外の海で塩分とにごりが違いました。船の上から採水した海水を顕微鏡で分析。海水の中には、プランクトンがうじゃうじゃいました。ぴくぴく動いている動物プランクトンと止まっている植物プランクトン。動いているプランクトンに、子ども達は驚きの様子。

近年、環境問題で注目されるマイクロプラスチックとプランクトンの問題が説明され、動物プランクトンは細かくなったマイクロプラスチックを食べてしまう事が。誤ってマイクロプラスチックを食べてしまうと、生態系が崩れてしまう危惧を学びました。

留萌市 自慢の味「数の子」をタルタルソースで商品化!

北海道 留萌市が舞台の今回の企画、参加した子どもたちに、アウトプットとして商品を開発してもらいました!導入で学んだように、留萌と言えば「ニシン」。そしてそのニシンを活用した「数の子」がたっぷりと入った特製のタルタルソースを使ってコラボ、アウトプットとして発信します!実際にニシンを捌く体験もした子どもたちからは「数の子がプリプリして美味しい!」「数の子が多くは入っていて嬉しい。」との声が。
商品には今回のイベントを通じての、子どもたちの学びや想いを載せたブックレットも同梱します!
9月上旬頃より、HBCショップ( https://hbcshop.jp/ )等で販売予定です。
1個 1,150円(税込み・予定)
※写真はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。
※別途送料が必要な場合がございます。

参加した子ども・保護者からの声

・海の環境に関する先生たちのお話が、将来大人になった時に役立つと思った。(小5男児)
・初めて見た風車。あんなに大きいものだとは知らなかった。自然に優しいエネルギーは必要だと感じた。(小6女児)
・学んだことや景色、食べ物が美味しかった身の回りの人にこのイベントが良かったことを伝えたい。(小6女児)
・ナマコを獲り過ぎると勿体ないのでちゃんと保護して育ててあげるべきだと思った。(小6女児)
・話しても話しても尽きない話に、どれだけ沢山の事を学んで体験してきたのかよく伝わりました。
この3日間の経験と知識が子どもの大きな夢に活かされるかと思います。(保護者)

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:18人