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脱プラ農業で海洋ごみゼロへ!大曲農業高校が実践した脱プラスチック農業【脱プラ農業普及を目指した僕たちの挑戦】の事例発表を行いました!

CHANGE FOR THE BLUE in秋田県実行委員会は、10月31日(月)に大曲農業高校が実践した脱プラスチック農業【脱プラ農業普及を目指した僕たちの挑戦】の事例発表を大仙市で開催の第145回秋田県種苗交換会「農業と食」活性化シンポジウム内で行いました。

2022.11.10

CHANGE FOR THE BLUE in秋田県実行委員会

CHANGE FOR THE BLUE in秋田県実行委員会は、10月31日(月)に大曲農業高校が実践した脱プラスチック農業【脱プラ農業普及を目指した僕たちの挑戦】の事例発表を大仙市で開催の第145回秋田県種苗交換会「農業と食」活性化シンポジウム内で行いました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

脱プラ農業で海洋ごみゼロへ!大曲農業高校が実践した脱プラスチック農業の事例発表
【脱プラ農業普及を目指した僕たちの挑戦】
日程
2022年10月31日(月)15:30~16:00
開催場所
大曲市民会館・小ホール(秋田県大仙市大曲日の出町2‐6-50)
参加人数
聴講者70名
協力団体
秋田県立大曲農業高校、雲雀農園、大仙市、秋田県種苗交換会事務局

生分解性マルチで茄子の収穫量が1.7倍!

秋田県立大曲農業高校の農業科学科2年野菜専攻班の生徒10名は会場に集まった農業従事者や農業関係者約70人を前に春から取り組んできた脱プラスチック農業の実践結果を発表しました。茄子栽培で使用する育苗ポットと農業用マルチにおいて、通常使用するポリエチレンの資材とその資材の代替となる環境に配慮した植物由来の資材を使用した場合、それぞれの草丈や地温の変化、収穫量の比較と有用性について説明しました。

育苗ポットの比較では、ポリエチレンポットの代替となる紙やジフィーポットはポットの状態で定植できるので、手間が省けてごみが発生しない、定植後は差がなく育った。また、ポリエチレンマルチと比べて土にかえる生分解性マルチは、使用後の廃棄作業や廃棄費用面でメリットがあり、茄子の収穫量が1.7倍と驚きの結果だったことなど、ポリエチレンに代わる資材の有用性を説明しました。
まとめに農業生産から発生する海洋ごみを削減するためにも、使用済のプラスチック資材の適正処理とプラスチック資材に置き換わる環境に優しい資材を使用する脱プラスチック農業を提案しました。発表が終わると多くの聴講者が生徒の取り組みを拍手で讃えていました。

また、別会場の大曲農業高校の展示コーナーでは生徒が来場者に今回取り組んだ脱プラスチック農業の実践結果のチラシを配布して丁寧に説明をしました。

脱プラ農業で美味しいお米づくり!

数年前から葉タバコの栽培で土にかえる植物由来の「生分解性マルチ」を使用するなど、実際に脱プラスチック農業に取り組む雲雀明徳氏(雲雀農園 代表)は、今年から取り組んだ「脱プラスチック被覆肥料で臨んだコメ作り」について講演しました。取り組むきっかけは代搔きした田んぼに大量のカエルの卵が浮かんでいることを不思議に思い調べたところ、肥料を被覆しているプラスチックの殻で、肥料にプラスチックが使用されていることを初めて知ったと話しました。プラスチック被覆肥料から硫黄被膜肥料に代えても手間や生育、費用面でも差がなく、心配していたお米の品質や収穫量にも変化がなかったことから一安心、来年以降も脱プラスチック被覆肥料で美味しいお米を作りたいと宣言。また、今回実証した結果から脱プラスチック農業に取り組む農家が増えるように広めたい、農業生産から海洋ごみを削減したいと述べました。雲雀さんのような脱プラ農業に取り組む農家が一人でも多く、米づくりが盛んな秋田から脱プラスチック被覆肥料を使用した米づくりが全国に広がり、農業生産から発生する海洋プラスチックごみ削減につながることを期待したいと思います。

聴講者の声

・大曲農業高校の生徒さんが取り組んだ脱プラスチック農業の実践に感動しました。これからの学習にも期待したい。注目して応援したいと思います。
・生分解性マルチや脱プラスチック被覆肥料などの資材を使用した環境に配慮した農業について学ぶことができた。大変参考になりました。
・環境に配慮した農業を目指して取り組んでいる雲雀さんのような農家さんが増えると海洋ごみも削減できると思う。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:70人