海洋ごみ問題を学ぶ!【教育旅行モニターツアー2日間】を開催しました!
一般社団法人海と日本プロジェクト in 秋田県は、2023年10月14日(土)15日(日)に海洋ごみ問題を学びながら仲間と秋田の文化や歴史、食を体験できる企画【教育旅行モニターツアー2日間】を開催いたしました。
2023.10.27
一般社団法人海と日本プロジェクト in 秋田県は、2023年10月14日(土)15日(日)に海洋ごみ問題を学びながら仲間と秋田の文化や歴史、食を体験できる企画【教育旅行モニターツアー2日間】を開催いたしました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
開催概要
秋田の海岸にも大量のごみが流れ着く現状と、海洋ごみ特にマイクロプラスチックの理解を深める為に、秋田県立大学システム科学技術学部機械工学科准教授、境英一先生の「海洋ごみ対策特別授業」を受講しその後海岸のごみ拾いを実施。2日目は秋田の文化や歴史、観光スポットをめぐり学びだけではなく旅行としての楽しみや思い出作りをしてもらい、今後教育旅行として商品化の可能性を探りました。
日程
2023年10月14日(土)15日(日) 1泊2日
開催場所
秋田県男鹿市・大潟村
参加人数
県内の高校生18人(募集型)
協力団体
JTB秋田支店、男鹿水族館GAO
海洋ごみ・マイクロプラスチックの理解を深める
旅行当日、秋田駅東口に集合した高校生18人はバスに乗りまずは男鹿市の寒風山に向かいました。この日は秋晴れの天気で寒風山からは日本海や遠くに鳥海山も見えてそれぞれが友達と写真を撮ったり初めて会った仲間と会話をしたりして友情を深めました。
その後、男鹿水族館GAOに移動した高校生は、公立大学法人秋田県立大学システム科学技術学部機械工学科准教授、境英一先生の海洋ごみ対策特別授業の講義を受けました。海洋ごみの約8割が陸由来である事やプラスチックは自分たちの生活に無くてはならない物だが使いすぎである事、マイクロプラスチックの何が問題なのかを学びました。講義の中でミズナギドリの胃の中から大量のプラスチック破片が出てきた動画を見てショックを受けている高校生の姿もありました。講義の最後に境先生から3R(リデュース・リユース・リサイクル)を実践しようと話がありました。
海岸でのごみ拾いスタート。どんなごみがあるの?
特別授業の後には海岸に移動し、海岸にどれぐらいの量のごみが流れ着いているのか現状を確認しました。境先生からマイクロプラスチック採取を実際に行ってもらいマイクロプラスチックを確認する事もできました。ごみ拾いは約20分間の短時間でしたが、総重量で約11.8kgのごみを拾う事ができました。特にプラスチックごみが多く、細かく分かれたごみもあり個数の判別が難しい物もありました。ごみの中には中国語やハングル文字が書かれている缶やペットボトル、ビニールもあり一度海に流れたそれらのごみは分解されることなく長い間海に漂い続けると説明を受けていました。
2日目は秋田の文化と歴史を学び、観光を楽しみました。
2日目は男鹿半島の先端に立つ入道埼灯台からスタートしました。日本海と灯台周辺の芝生エリアで記念写真を撮り合ったりしている姿がありました。その後なまはげ館に移動し、なまはげの歴史と文化を学んだ高校生たちは真山伝承館でなまはげを体験するイベントにも参加しました。
なまはげが登場すると「キャー」など悲鳴を上げ怖がっていましたが、なまはげから「ちゃんと勉強してるか?」「立派な大人になれよ」などと声を掛けられると「はい!」「がんばります!」などと会話をして楽しんでいる様子でした。
今回の2日間で海洋ごみの問題を学び秋田の歴史と文化を体験した高校生たち。一人一人が海洋ごみ問題を自分事化して今後何が出来るか考えると同時に、地元秋田の良さを再発見した教育旅行となりました。
参加した高校生の声
・プラスチックは便利だけど世界で問題になっていて、海の動物だけではなく人間にも影響があるというこを学んだ。
・一見綺麗に見える海にも大量のごみが流れ着いていることに初めて気がついた。地球温暖化によるオゾン層の破壊で紫外線が強くなり、海に漂うプラスチックの劣化がますます進んでいることを知り、環境破壊に危機感を持って対応しなければいけないことを改めて感じさせられた。
・胃袋にマイクロプラスチックが詰まり、食べ物がお腹に入らず餓死した鳥たちの映像が印象に残った。先生が砂浜から採取した非常に小さなプラスチックの破片を見て、日本も例外ではないと知った。
・ボランティアなどに積極的に参加して海を綺麗にしていきたい。
・プラスチック製品を簡単に捨てない。また、プラスチック製品を使わなくなったら必ずリサイクルする。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:18人