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世界遺産・白神山地がもたらす海への恵みを両県の小学生が学ぶ! あおもり・あきた海山調査団~県魚の秘密を探る~を開催しました!

海と日本プロジェクトin秋田県実行委員会と海と日本プロジェクトin青森県実行委員会は、両県にまたがっている世界遺産・白神山地が日本海にどのように影響を与えているのか、またそれぞれの県魚、秋田県は「ハタハタ」、青森県は「ヒラメ」にどのように恵みをもたらしているのかを学ぶために 「あおもり・あきた海山調査団~県魚の秘密を探る~」を開催しました。

2022.08.15

海と日本プロジェクトin秋田県実行委員会と海と日本プロジェクトin青森県実行委員会は、両県にまたがっている世界遺産・白神山地が日本海にどのように影響を与えているのか、またそれぞれの県魚、秋田県は「ハタハタ」、青森県は「ヒラメ」にどのように恵みをもたらしているのかを学ぶために 「あおもり・あきた海山調査団~県魚の秘密を探る~」を開催しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
日本海に面している世界遺産・白神山地。その白神山地の山から川、そして海へと注がれる恵みはたくさんの周遊魚を集めます。 今回の調査団では、山の恵みが海の恵みに繋がっているということがテーマの1つで、白神山地の豊かな自然によって海に多くのプランクトンが発生することなどを学びます。このプランクトンによってもたらされる海の恵みとして、青森県では県魚である「ヒラメ」について学ぶほか、秋田県では県魚である「ハタハタ」について学びます。この調査団を通して、自然のサイクルを学んでもらうとともに、海を綺麗に未来に残していくためには、海だけを見るのではなく、山も大切な存在であるということを知ってもらうことが狙いです。
日程
2022年7月27日(水)~7月29日(金)
開催場所
秋田県八峰町/青森県深浦町・鰺ヶ沢町
参加人数
秋田県12名、青森県6名(いずれも小学5~6年生)
協力団体
白神ネイチャー協会、あきた白神体験センター、秋田県水産振興センター、東北大学大学院生命科学研究科附属浅虫海洋生物学教育研究センター、深浦町漁業協同組合、青森県水産振興課、グランメール山海荘

秋田県では世界遺産・白神山地の散策し、水の恵みの重要性を学ぶ

秋田県八峰町にある白神山地・留山の散策では、ガイドさんからの話で、過去に白神山地でも人の手が入り木々が伐採された歴史を学びました。山に木が無くなった事で川の水が減り田畑に水が行き渡らなくなりました。そこで木々の伐採を「止めた」事から留山(とめやま)と言う名前になり、私たちの生活にも白神山地の木々が重要だという事を勉強しました。そしてブナの木1本で年間8トンの水を保水する事、その水が15年ほどかけてゆっくり海に流れ着く事、白神山地にはたくさんの腐葉土がありそこにはミネラルなどたっぷりの恵みが詰まっていて、そこから流れ出す水が海藻などに栄養を与えている事を知り、白神山地の重要性を認識しました。子供たちは森の大切さを知り、「自分たちもこの白神山地を未来に残していこう」と話していました。

秋田県の県魚「ハタハタ」を知り、海で白神山地との繋がりを実感した子供たち

秋田県の県魚ハタハタを学ぶ座学では、秋田県水産振興センターの佐藤滉平さんを講師にハタハタの基本知識となぜ八峰町で昔からハタハタがたくさん獲れていたのかを学びました。八峰町の近海では白神山地からのミネラルたっぷりの水のおかげでハタハタが卵を産み付ける海藻「ホンダワラ」がたくさん育つ環境がある事を知りました。座学の後には実際に海に入る体験を実施し、海藻を触ったり巻貝やカニなどの海の生き物を探したりしました。少しの時間でたくさんの生き物を見つけた子供たちは、白神山地の恵みが日本海を豊かにしている事を実感しました。

青森県ではプランクトンを採取・観察し、海を育てる白神山地を知る

あおもり・あきた海山調査団の舞台を青森県深浦町に移して行われたのは、プランクトンの採取。プランクトンを採取する専用の器具を使い、深浦町の岸壁ギリギリから器具を海にたらしてプランクトンが入ってる海水を集めました。それを電子顕微鏡で覗いてみると子供たちからは「ウミホタル見つけたー」や「気持ち悪いのいたー」などと言いながら「ヤコウチュウ」や「クラゲ」「ミジンコ」などを見つけました。最初は見つけるのが難しそうにしていましたが、慣れると次々にプランクトンを見つける事ができました。豊かな山があるから豊かな海になる。夢中になって顕微鏡を覗き込む子供たちの熱中ぶりには講師の先生もびっくりするほどで、プランクトンは餌として海の生態系を支えている事を学ぶことができたようでした。

青森県の県魚「ヒラメ」を漁港や水揚げ見学を通して学びました

日本海には、白神山地のおかげで豊富なプランクトンがあることを知った子供たちは、その豊富なプランクトンが生息している日本海でどんな魚が獲れるのか、深浦漁港で朝の水揚げを見学しました。「マグロ」をはじめ「ぶり」や「鯛」そして青森県の県魚の「ヒラメ」などたくさんの水揚げがあり、子供たちは次々と水揚げされる様子に興奮した表情で見学していました。その後「ヒラメ」の生態を学び、ヒラメに似た魚の「カレイ」との見分け方や青森県ではヒラメの栽培漁業が始まり県の魚になった事などを学びました。

豊かな海・山をいつまでも!まとめの発表とアウトプット商品の制作

ヒラメの勉強をした後は、実際にヒラメを食べてみました。新鮮なヒラメは歯ごたえがあり食べ応えがありました。ヒラメの事を学んだ後に食べると命のありがたみを実感し、子供たちは残さず全てたいらげていました。その後、今回の調査団で学んだ事をアウトプット商品にする為のまとめ授業に入りました。今回制作したのは、海の恵みをたっぷり含んだ「魚粉のオリジナルパッケージ」です。子供たちが2泊3日で学んだ事を一つの絵にして制作します。1日目の白神山地の散策で学んだ事、秋田県の県魚ハタハタの生息する海、青森県の県魚ヒラメが食べるプランクトン豊富な豊かな海などの4つのグループに分かれてそれぞれが考えたものを絵表現してもらい、最終的に4種類の絵にしました。この絵を使って「贅沢魚粉 海プロオリジナルパッケージ」として販売します。

参加した子ども・保護者からの声

初日は緊張した表情でいた子供たちでしたが、2日目3日目となると進んで手を挙げて発表するようになり、友達と声を掛け合いながらイベントを楽しんでいる様子が伺えました。子供たちからは「自分が知らない事を知れて良かった」「山と海はつながっていて海だけではなく山の木も守っていきたい」などの声が聞かれました。また、保護者からは「学校の修学旅行が県内だけだったので青森にも行けて良かった」「たくさんの経験をさせていただきありがとうございます」といった声をもらいました。

・プランクトンが日本海の海にたくさんあることを知ってびっくりした。きれいな山があるから、きれいな海があることがわかったので、これからも自然を大事にしていきたい。(小5男児)
・ホンダワラの海草がハタハタに大事だということが初めて知ることができてよかった。ヒラメも日本だけじゃなくて、海外にもその種類がたくさんいることがわかりました。(小5女児)
・白神山地という大自然があって、その恵みの水が、長い月日をかけて川に流れ、海にたどり着くことを知れてよかった。(小5女児)

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:18人