若新雄純が高校生と様々な本質を考え抜く 哲学の学び舎 開校「ざわザワ高校~哲学に溺れる海の教室~#5」を開催しました!
一般社団法人福井環境研究開発は、若新雄純と現役高校生が“哲学”に挑戦する企画「ざわザワ高校~哲学に溺れる海の教室~」を10月8日(日)に開催いたしました。
2023.11.16
一般社団法人福井環境研究開発は、若新雄純と現役高校生が“哲学”に挑戦する企画「ざわザワ高校~哲学に溺れる海の教室~」を10月8日(日)に開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
哲学は「考えることの楽しさ」を知ることができる学問です。「ざわザワ高校」は、高校生に哲学の楽しさを学んでもらい、海のように「とことん深く本質を考え抜く力」を身に着けてもらうことを目的に、6~11月までの6か月間で、福井県内の海沿いの施設を回り、月に1回開校しています。
開催概要
「ざわザワ高校~哲学に溺れる海の教室~ #5」リハック特別コラボ
日程
2023年10月8日(日)11:30~16:00
開催場所
国立若狭湾青少年自然の家(福井県小浜市)
参加人数
19人
参加
若新雄純(プロデューサー/慶應義塾大学 特任准教授)
海野光行(日本財団 常務理事)
高橋弘樹(リハック プロデューサー 元テレビ東京プロデューサー)
斎藤幸平(東京大学大学院准教授)
カリキュラム
●ざわザワ高校 オリエンテーション
●日本財団 海野常務理事 特別講義「深刻化する海の異変とその要因」 (15分)
●斎藤幸平先生 特別講義「欲」(75分)
●リハック高橋プロデュ―サー進行「日本の教育」(90分)
日本財団 海野常務理事から「海が抱える社会問題」~そして本日の哲学テーマの発表。
最初に、日本財団 海野常務理事から「深刻化する海の異変とその要因」として今の海の社会問題を聞いた高校生たち。海をよく知る全国の漁師の方々に聞いた調査結果から漁獲量や魚種が大きく変化していることを学びました。私たちの食卓にも地域の食文化にも影響があるこの問題は、福井だけではなく全国規模の問題であることを聞きました。その要因も様々で海水温上昇、海洋酸性化、貧酸素化などが考えられます。その要因を総じていうと、人間の経済活動に通じるのではということで本日の哲学テーマが海野常務から発表されました。
第5回のテーマは「欲」。欲の本質って、なんだろう?
第5回の、哲学するテーマは「欲」。「欲」という言葉に対して、参加高校生が持つイメージも様々。高校生たちが考える「欲」について、哲学思考からその「本質」に迫っていきます。
お互いの考えを共有し、みんなが納得する言葉を見つける「本質観取」
「欲」について、意見が出たところで、それらを分類し共通するキーワードを探していきます。「自分のなかで勝手に大きくなるもの」「新しいものを知ることで欲が出てくるのでは」などの意見が飛び交います。
日本財団 海野常務からは「“貝塚”には稚貝が少ない。縄文時代の人は持続可能性を考えていたことも考えられる」。斎藤幸平先生からは「承認欲求は現代欲の最たるもの」。高橋プロデュ―サーからは「欲は悪いことではない。その過程で制御していけばいいのでは」という意見も。その結果、たどり着いた”欲”の本質とは。
若新委員長、斎藤先生、日本財団 海野常務理事からの講評
テーマである「欲」の本質にたどり着くため、意見を交わした高校生たち。講師の斎藤先生からは「議論を通じて自分たちの言葉で一つの考え方を定義するのは哲学の本質だと思う」との講評。ざわザワ高校の委員長の若新雄純さんからは、「欲の本質を考えることは、日常生活であまりない。哲学を通して社会の様々な問題に意識を向けてほしい」との講評。日本財団 海野常務理事からは「地球環境問題というが、地球の7割は海。海の影響は地球に大きな影響を与える。欲の本質から、今後は社会・海が抱える課題解決への考え方や、海とヒトのあるべき姿を考え続けてもらいたい。」との激励の言葉を頂きました。
第5回テーマは「欲」。高校生たちの本音の全てはYouTubeにて配信中!
詳しくは、下記URLよりご覧ください。
30分版(前編) 【番組】ざわザワ高校#5①
https://www.youtube.com/watch?v=An_oQBD5d2o
福井テレビ YouTubeチャンネル 福井テレビチャンネル
https://www.youtube.com/@fukuitv8ch/videos
参加者からの声
参加した高校生からは、「海の問題という漠然なものが今日、具体的に学べた」「みんなの欲とは?の意見を聞けたことが刺激になった。海の課題に欲をどうコントロールしていけばいいか考えていきたい。」「考え方次第で最後の回答がどんどん変わっていくことを知れた。」などの声をいただきました。
次回は、11月に南越前町の河野小学校にて開催です。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:19人